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数学的思考を数学的思考で説明してみた 〜深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」〜


深沢真太郎の「稼ぐ力がつく!数学的思考の授業」       
Vol.52   2020.11.24号


ビジネス数学教育家、深沢真太郎です。

この配信型授業はあなたの数学的思考力を飛躍的に高めるヒントをお伝えするものです。
多くの大手企業やプロスポーツ団体などに採用されている研修プログラムがベース。
実践し続けることでビジネスで使える数学的思考が身につきます。

数字と論理で考える力は説得力あるロジック作りに役立ちます。
それはつまりビジネスコミュニケーションの質が劇的に高まる。
それは突き詰めていけば、あなたの「稼ぐ力」を高める。
これがこの授業のコンセプトです。

ではさっそく始めましょう!


【メイントピック】数学的思考を数学的思考で説明してみた 

本日も学びのためにお時間をとっていただき、ありがとうございます。

突然ですが、もしあなたが「幸福」というテーマで1冊の本を書くとします。
さて、一体どんなことをしますか。
どんな行為をした結果、その本は完成しますか。

そりゃ「書く」でしょうと思われた方は、少しだけ思考の方向を変えてください。
もちろんそんな単純な答えを想定した問いではないからです。

まずそもそも「幸福」とは何かを定義なさるのではないでしょうか。
そして幸福な人はいったいどういう生き方をしているか、考え方をしているか、分析するのではないでしょうか。
そしてそれを整理して体型立て、

「幸福」とはこういうものですよ
「幸福な人」とはこういう人ですよ
「幸福」とはこういうことをすると手に入りますよ

とその本の中で説明するのではないでしょうか。

何が言いたいか。

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定義

分析

体型立て
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これが私の考える、いいえ、私の定義する「数学的思考」です。

実は数学という学問のゴールは「説明できる状態にする」です。
例えば皆さんが学生時代に使った数学の教科書。
あそこに書かれいてる内容は、人類が誕生した瞬間から存在しているものではありません。
どこかで誰かが、最初はどうなっているかわからない物事を、「こうなっていますよ」と説明できる状態にした。
その成果(結果)が書かれているのです。

例えば三角形の相似条件という話。
これはどこかで誰かが、次のような仕事をした結果のはずです。

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三角形というものを定義した
相似というものを定義した

相似な三角形を分析した

相似な三角形というものは次の3つのいずれかで説明できるとした
・3組の辺の比が、すべて等しいとき
・2組の辺の比とその間の角が、それぞれ等しいとき
・2組の角が、それぞれ等しいとき
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いかがでしょう。
先ほどご紹介した、

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定義

分析

体型立て
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とはこういうことです。
数学とは、このプロセスを通じて「最後は説明できる状態にする」のがゴールなのです。

言い換えれば、数学的思考というものは私たちが人生を送るにあたり、何かを説明できる状態にしたい時に使うことになります。
日常生活ではもちろん、ビジネスではなおさら必要かもしれない。
私がビジネス数学を提唱する理由はこのような背景があるからであることは、この授業にご参加くださっている皆さんはよくご存知かと思います。

理屈の話はいったんここまでにして、あとはトレーニングをしましょう。
ここは授業です。
学び場です。
聞いているだけでは身につきません。
実際に身体(アタマ)を動かさないと。

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4,587字
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