〈第32歩〉70年という、
こんばんは、ですね。精神科医と写真家の二足歩行、今日で32歩目の『BURARI|ぶらり』です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。最近は毎日白湯生活です。
今日のぽつり
ふと、あの日の写真を今の自分で撮り直したいな、と思うことが。自分の技術やセンスが上がったゆえなのか、あるいは色味の好みや画角の好みが単に変わっただけなのか。
そこらへんの『撮り直したい写真』、今の僕ならこうやって撮るのに、なんかを考える回があってもいいかもしれない。
70年という、
Leica M-system -the 70th Anniversary-
プロフェッショナル、とは。の、その前に。忘れていました、僕の愛機のひとつ、Leica M3。そこから始まったLeica M-systemの70周年が今年2024年になるわけで、それを触れずして2024年は終われない!ということで、今回はこの話題。
M型以前〈バルナック型ライカ〉
1925年のライカI型から1957年のライカⅢgまで、約20種類あるそうな。
ファインダーや距離計などを省いたシンプルなものもあれば、フレーミングとフォーカスに分かれた二眼式のものもあるようだが、M型よりも横に細長い印象がある。カメラ屋さんとかではよく置いてあるけど、中々可愛くてジーッと見てしまうカメラ。
始祖『M3』
1954年。バルナック型の改良版“ではなく”、新設計で画期的なカメラを!ということで発表されたのが、『M3』ということになる。
バルナック型との比較にはなるが、バルナック型が二眼式に対して、フレーミングとフォーカスを同時に確認できる一眼式ファインダーになったのが大きな違いのようですね。
ブライトフレームも50・90・135mmの3種類に装着するレンズによってな自動で切り替わるのも中々のもの。ちなみに僕は50mm画角しか持っていませんので、悪しからず。
もちろん現行のMマウントはどれでも使えますし、従来のバルナック型が長年抱えていた数々の課題を一挙に解決した形でのリリース。ということで、ライカに追いつくことを目標としていた日本のカメラメーカーが、M3の完成度の高さにショックを受け、一眼レフに活路を見出したという流れらしい。
日本のカメラメーカーもさすがの柔軟性です!
以降
特段Leicaを神格化しているわけではなく、ただ自分に酔いしれている部分もあるだけなので、M3以降のほとんどのカメラを使っていない僕が多くを語るのは相応しくないだろうということで、簡単に。
僕は他にleica M10-Pを使用しています。これを購入したのは非常にシンプルな理由がありました。
シャッター音が静か。街に溶け込む貫禄。
シャッターがバシャっと音をしずめるあの瞬間も好きなんです。でも僕はスナップ寄りのロケーションポートレートをしていることもあるので、人が大勢いるところで目立ったカメラを持っているともちろん周りの方々の生活の邪魔になっちゃうし、モデルさんも緊張してしまうことがよくあるな。と、思って、街に溶け込む、それでいて貫禄があって、『撮られていて嬉しい、撮っていて楽しい』みたいな勝手なコンセプトを掲げての撮影のためにM10-Pをお迎えした次第です。
M3の実際の使用感
いちばん良いなと思ったのは、ファインダー。正確には0.91倍とのことだが、ほとんど自分の目で見ている光景をファインダー越しに捉えながら、そのままを写すことができる感覚はM3ならでは、かな。
では、また。