旅先で部屋に籠もるのもいい
大学生の頃から幾度となく「旅行する意味」を考えてきた。当時は、①在来線の列車に揺られながら地域を巡り、②美味しいご飯を事前に精査して実際に味わい、③名所と呼ばれる観光地を訪れることが、旅行する意味であると考えていた。鉄道と食が趣味であるから、多くの方の主目的である③に先立って①②が存在する点はユニークかもしれない。ただ、これらに共通して言えることはすべて物質的・即物的であることだ。沢山の物と向き合っては徹底的に消費し尽くし、自分の経験の輪郭を広げていく。その傾向が強くなってい