たまむし

ラーメンをえさに育つネコです。 【専門】分子生物学・合成生物学 【趣味】旅行・音楽鑑賞

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  • 本当の意味を追い求めて

    言葉や概念の意味を再考する📖

  • 仕事をもっとおもしろく

    仕事で意識していること👜

  • 心をすっきり軽やかに

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ゲストハウスのすゝめ

大学3年生の頃に敢行した一人旅でゲストハウスを訪れて以来、ゲストハウスの魅力に取り憑かれており、友人との旅行でも宿泊施設にゲストハウスを提案し、その魅力をプレゼンしてしまうくらいには好きなのだ。最近はなかなかゲストハウスを訪れることができていないが、自分のゲストハウスの思い出をつづめて話してみたい。 ゲストハウスのメリット・デメリット ゲストハウスを訪問してきて、一般的なホテルや旅館とは異なる部分を多く見てきた。あくまで一個人の主観ではあるが、あらかじめまとめておく。 【

    • 新卒で大企業の研究職を選んで良かったこと7選

       以前、とある大学の先生と話す機会があった際に、「新卒で研究職に就くなら、大企業か? ベンチャーか?」というテーマで議論を交わしたことがある。私も就職活動時にはベンチャーに訪問して吟味していたが、最終的には世間でいうところの大企業に絞って就職活動したので、議題にはとても興味があった。  私は学生時代に、学会発表での受賞や論文発表を通して、研究者としてそれなりに自信を持っていたが、新卒入社後にその自信は簡単にへし折られた。入社した最初の2年間は特に、周りの研究者たちに追い付く

      • カバー曲が照らす原曲の輝き

         カバー曲は時として原曲を上回る感動をもたらす。心に残るカバー曲を聴くと、原曲とカバー曲を行き来しながら、その楽曲に溺れてしまう。カバー曲が原曲の玉を磨き、その原曲がカバー曲をさらに彩る。この相乗効果こそがカバーの醍醐味である。私が最近身を溶かしたカバー曲を5つ紹介したい。 SUPER BEAVER / コイスルオトメ(原曲:いきものがかり)  通勤電車内でSpotifyのプレイリスト「J-Rock ON!!」を聴いていた時に本曲が流れ、あまりの衝撃に繰り返し聴いてしまっ

        • 物語を創る意味

           物語は人類の偉大な発明である。イスラエルの歴史学者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏が『サピエンス全史』で指摘するように、人類は虚構を信ずる能力を以てこの社会を維持してきたと思う。今回は、そんな「物語」と私を巡る歴史をつづめて話しながら、物語を創る意味を見出していきたい。 実用書は必ずしも即効薬ならず 基本的にあらゆることは、①「理解」し、②「納得」して、③「習慣」とすることで、日常に溶け込んでゆく。①「理解」についてはある程度の読解力があれば難しいことではないし、③「習慣」

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        ゲストハウスのすゝめ

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          「責任を取る」ことの意味

           「責任が取れんのか!」と聞くと、給料を減らされたり、別の役職や事業所へ左遷させられたり、挙句の果てには辞職させられたりするのではないか、とちぢこまってしまう人もいるだろう。「何があっても私が責任を取るよ」と上司が言っていたとして、「じゃあ何をやってもいいんだ」と楽観的に捉える人もいれば、「結局そう言いながら部下に責任を押し付けるんじゃないか」と斜に構える人だっている。  「責任を取る」ことが具体的に何を意味するのか、冷静になって疑問に思う。社会の中で明確な意味を共有できて

          「責任を取る」ことの意味

          DXよりも大切なアナログ意識

           巷で騒がれている「DX(Digital Transformation)」という言葉に対して、ネガティブな印象を持っているのは私だけではないはずだ。DXは目的ではなく、あくまで手段だ。それなのに周りでは「DXを実現します!」という〝手段の目的化〟が横行している。大抵は業務効率化のためにDXを実施することが多いと思うが、その施策の本質はデジタルでないこともある。たとえアナログであっても、個々人ひいては集団としての意識醸成の方が重要だろう。どんなものが例としてあるだろうか? 電

          DXよりも大切なアナログ意識

          「英気を養う」ことの意味

           長期休暇前に上司などから言われる言葉のTOP3にはランクインするであろう「英気を養おう」というセリフ。とりあえず言っておくタイプの言葉だと思って、これまであまり気にかけてこなかったが、実は結構重要な要素なのではないか、と最近思う。 そもそも「英気を養う」とは?  一つ一つの単語の意味をまともに調べることは少ないだろう。文脈から単語の意味を予測すればある程度は話が通じるからだ。しかし、今回慣用句を論じるにあたって、辞書的な定義を知っておかないと議論があまり意味をなさないので

          「英気を養う」ことの意味

          駆け出し企業研究者、市場価値を知る

           「社内では価値のある人材に少しはなれたかも?」と思う一方で、「社内でしか通用しない人間になっているのではないか?」という不安が急に頭を埋め尽くした。いわゆる自分の市場価値を知ろうと思ったわけである。すぐさま某ハイクラス転職サイトに登録してみて、約2ヶ月ほど使ってみたので、今回はその所感を簡単に紹介したい。 職務経歴や自分のスキルの棚卸  ずっと社内に居る間は職務経歴書をわざわざ書くということをしないから、改めて自分がどういった研究に取り組んできたか、しっかり書き下してみる

          駆け出し企業研究者、市場価値を知る

          パズルがもたらした思考グセの打破 -パズルと仕事の相似関係-

           2024年に入ってから、数独やルービックキューブなど、パズルにハマっている。元々ほとんどパズルに触れてこなかった人生だが、やってみると案外向いているのかもしれないと気付く。ただの社会人のお遊びに過ぎないと言われればそれまでだが、長く続ければ続けるほど仕事の進め方へも無意識に結びついているな、と思う。ここでは、パズルと仕事の相似関係について整理していこうと思う。 1.仮定を潔く覆せるか  数独やスリザーリンクでは、一定レベル以上になると、一本道で解決できない問題がよく登場す

          パズルがもたらした思考グセの打破 -パズルと仕事の相似関係-

          旅先で部屋に籠もるのもいい

          大学生の頃から幾度となく「旅行する意味」を考えてきた。当時は、①在来線の列車に揺られながら地域を巡り、②美味しいご飯を事前に精査して実際に味わい、③名所と呼ばれる観光地を訪れることが、旅行する意味であると考えていた。鉄道と食が趣味であるから、多くの方の主目的である③に先立って①②が存在する点はユニークかもしれない。ただ、これらに共通して言えることはすべて物質的・即物的であることだ。沢山の物と向き合っては徹底的に消費し尽くし、自分の経験の輪郭を広げていく。その傾向が強くなってい

          旅先で部屋に籠もるのもいい

          マインスイーパの1クリック目を大切に

          デカルトは「困難は分割せよ」と言った。ロジカルシンキングの文脈でも、要素を徹底的に分解するロジックツリーの考え方が推奨される。問題を解く時、問題を解ける大きさにまで分解した後に、優先度の高い問題を拾い上げて解決に向かう。これがいつでもできたら苦労はしないのだが、現実はそうはいかない。 今の世の中に起きている問題は、どのような因果関係で起きているか、正直分からない。そして、問題の重要度に関しても、客観的に明確な正解が存在するわけでもない。もしそれがわかっているならば、みんなそ

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          月曜はいつも本調子じゃない

          生活していく上で労働は必要だ。研究やそれにまつわる仕事は好きだし、やりたい仕事は選べている。けれど、その気持ちだけですべてが動くわけじゃない。ひとたび休日を経てしまうと、平日はやはり休みたくなるものである。土日を思いっきり楽しむようにしていると、月曜からの労働に対して相対的に憂鬱になってしまうもの。それでもなんとか自分を奮い立たせるために、いくつか施策を打っている。 静寂の出勤前 身支度を済ませてから出勤するまでに必ず5分間は確保して、ソファに身を委ねるようにしている。やっ

          月曜はいつも本調子じゃない

          現代社会の本質課題は「持続可能な世界の実現」だ

          世界の2大課題は「地球との共存」と「少ない人口で社会を回すこと」 この動画を見て、私が抱えていた違和感が霧消した。この世界の真のイシューは、言いくるめてしまえば「持続可能な世界の実現」だとようやく確信できた。 物質的に持続可能な世界の実現 カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブなど様々なスローガンが声高に叫ばれている。我々に馴染み深い3R(リユース・リデュース・リサイクル)を皮切りに、環境調和型で省エネの物質生産プロセス、はたまた大量生産・大量

          現代社会の本質課題は「持続可能な世界の実現」だ

          仕事の本質はイレギュラー対応にある

          「仕事の本質はイレギュラー対応にある。」 社会人駆け出しの頃に参加した社内研修の中で、最も印象に残った先輩社員の言葉である。当時の自分は目の前の仕事をこなすのに精一杯で、仕事の全体像すらもおぼろげな状態であったが、この一言で視界が一気に開けた。そもそも仕事には「レギュラー」と「イレギュラー」がある。それを峻別すれば、もっとスムーズに仕事を進められるのではないか、と考え始めた。 何が「イレギュラー対応」なのか? イレギュラー対応と一括りにしてしまったが、実際にはどのようなも

          仕事の本質はイレギュラー対応にある

          身体は心に宿り、心は身体に宿る

          身体と心は切っても切り離せない関係にあるなと思う。疲れている時は他人への気遣いがおろそかになってしまう一方で、コミュニケーションが円滑に進められている時は、ステップするかのごとく身が軽い。物理的な世界に身体を借りて生きているからこそ、精神を整えるためにまず自身の身体性を自覚する必要がある。今回は、私が最近意識するようになった身体的な習慣付けをまとめてみたい。 1.気分によって香水を変える。 私が敬愛する作家・西加奈子さんのルーティンを見て、とても素敵だと思った。仕事で大事な

          身体は心に宿り、心は身体に宿る

          「完全に理解した」状態を積極的に利用する

          ダニング=クルーガー効果 いわゆる「完全に理解した」というスラングは、グラフ上の極大点を指している。そういった状態は周囲から揶揄されがちではあるが、仕事においてはむしろその効果を積極的に利用してもいいのではないか、と思う。 社会人駆け出しの頃に、新規研究テーマを貰う機会があった。自分一人で主導できることにワクワクしていたが、いざ進めてみると未知・未経験の事柄があまりにも多かった。上司や同僚から研究の進め方にダメ出しを食らうことも多く、その度にポジションを降りたいという気持

          「完全に理解した」状態を積極的に利用する