見出し画像

落ち切る

このところ、しばらく調子が悪かった。

とにかく気力がない。

やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、身体が動かない。

いざやってみても、全然思考が働かない。

できなくて気持ちは焦る一方。

けど、焦ったからと言って身が入るわけでもなく、全然作業は進まない。


それでも誤魔化し誤魔化しなんとかやっていたけど、身体から強制的にストップがかかった。

風邪をひいて、丸2日寝込むことになったのだ。

咳が出るとか、熱が出るとか、強い症状が出たわけではないけど、布団から起き上がれなかった。

とにかく眠い。横になっていると、いくらでも寝ていられる。

普段は寝すぎるとだるくなったり、気分が悪くなる体質なのだが、食べる時以外は寝ていたと言っても過言ではないくらい寝ていたのに、その症状は出なかった。

この2日間、正直記憶も朧げである。


とにかく寝て寝て、やっと少し元気になってきた。

そんな矢先、些細なことで夫と大げんかしてしまった。

まだ身体も回復しきってなくて、メンタルの余裕がなく、普段なら流せる言葉が、心に突き刺さった。

お互い感情的になり、せっかく一緒に過ごせる貴重な休日を、ほぼ口をきかずに過ごすことになってしまった。

どうしてこんなに悪いことが重なるんだろう…

辛くて悲しくて、ボロボロ泣いた。まさにどん底な気分だった。



そこまで落ちきったら、特に何かをしたわけでもないのに、少しずつ浮上していく感じがあった。

同時に、自分の状態が少しずつ見えてきた。


今の状況は、わたしにとっては大きな負荷なんだ。無理なんだ。

もう、なにかを手放したり、やり方を変えなければ、立ち行かないところまで来ていたんだ。


わたしは、「やらねば!がんばらねば!」という気持ちを強く持っているから、「これ以上は無理なのでは…?」という自分の小さな声を無視しがちである。

でも、振り返ってみると、潰れそうになる前に、自分はちゃんとサインを出していたんだよね。

そういう心の声を、もっとちゃんと聞こう。

人にどう思われるかより、その声を大切にしよう。そのための勇気を出していこう。

そう思った。



自分の状態が落ちた時、じたばたしても必ずしも上がれるわけじゃないし、流れに身を任せるしかない時もある。

落ちきってみて初めてわかることもたくさんある。

そうなのであれば、落ちることを怖がりすぎたり、落ちたことをネガティブに受け取る必要はないのかもしれない。

「今回落ちたのは、どうしてだろう?どんな意味だったんだろう?」

そう考えてみることが、未来の自分の助けになると思うから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?