2020年を振り返って
私は今まで、その1年を振り返るということをしてこなかった。
でも、今年はいろんなことがありすぎたからか、なんとなく整理しておきたい気持ちになった。
またいつか自分を振り返るときのために、ここに記録しておきたいと思う。
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2020年1月
部署の中での担当が変わった。
4月に異動してきたばかりで、その時引き継いだ仕事を必死に覚え、やっと慣れてきた頃だった。
周りの人には全くそんなそぶりを見せることはしなかったけど、正直不安しかなかった。
年明け早々から新しい仕事の引継ぎを受けるが、辛すぎて初日から泣いて帰る羽目になった。帰宅して夫に優しい言葉をかけてもらい、さらに泣いた。
4月に環境が大きく変わって、かなり負荷がかかっていたのに、ずっと無視していた。
このころから、そのツケが出始めた。
徐々に仕事に対する辛さが大きくなり、精神不安定になっていた。
2020年2月
もともと次の年度で辞めようと思っていたが、もう限界だった。
朝起きた瞬間から、絶望的な気持ちで職場に何とか向かい、帰ってくると何もできないくらいぐったりしている状態。
夜は眠れず、寝ても悪夢で目が覚めることが多くなった。
あまりに毎日泣いてばかりいるのを見て、夫が
「仕事を辞めてほしい。他の人に迷惑かけるとかよりも、自分を大切にしてほしい」
と言ってくれた。
この一言がなかったら、今頃どうなっていたかわからない。本当に夫には感謝している。
その言葉でどうにか勇気を出し、上司に辞意を伝えた。
あまりに急すぎる申し出だったので、本当に迷惑だったと思う。
でも、「自分を一番に考えてほしい」と言ってくれて、辞められることになった。
周りの方に辞めることを伝えた時、みんな残念がって、でも行く先を応援してくれた。
優しい人たちに囲まれていたのに、勝手に心を閉ざして、勝手に我慢していたな、と今ではそう思う。
2020年3月
「急に辞めるなんて申し訳ない」の気持ちが大きくて、罪悪感から有給消化はせず、普通に出勤する日々。
徐々に新型コロナの影響が出てきて、仕事の調整も困難に。
本音を言うと出勤するのも仕事をするのもしんどかったけど、「いかなければならない」という気持ちが強く、心を殺して出勤していた。
このころ、どうにか折れずに生きていられたのは、voicyで大東めぐみさんの放送を毎日聞いていたから。
「仕事を辞めたら、私も自由な生き方を探すんだ!今度こそ、自分のやりたいことをやるんだ!」
その希望があったから、どうにか前に進めた。
もしこのころの自分に、「今年のうちにめぐみさんに会えるよ!」って伝えたら、どんな反応をしたかな?
最終日に向けて、お世話になった方々に挨拶へ向かう。
私は本当にひとに恵まれていたな、もっと早くそのことに気づけていたら、結果は違ったのかな…という想いが頭をよぎる。
そして、自分の仕事をやり遂げて、晴れやかな気持ちで退職することができた。
「やっと終わった…」
安堵の気持ちが本当に強かった。
2020年4月・5月
世間はコロナ一色。
「せっかく仕事辞めたのに、旅行とか行けなくて残念だね」
とか、
「コロナのせいで送別会ができなくて残念」
といわれることが多かったけれど、それまで人と話すことが多すぎて苦しくなっていたので、むしろ人と会わなくていい口実になって正直助かった。
夫は在宅勤務にならなかったため、日中は一人で家で過ごす毎日。
家事に勤しんだり、お菓子やパンを作ってみたり…
自分と向き合える環境でやりたいことをやっていくことで、少しずつ心身を回復させていった。
その暮らし方は結構好きだったけど、収入がないことへの不安が徐々に大きくなり、6月から仕事の勉強を始めることにした。
2020年6月・7月
某クラウドソーシングサービスののwebライター講座に申し込み、1カ月みっちり勉強した。
もともと勉強するのは結構好きなこともあり、すごく充実感のある毎日を送ることができた。
7月に入り、クラウドソーシングで初めてライターとしてのお仕事を獲得。
初めて携わる仕事の形に戸惑い、右往左往することに。
なんとか納品し、報酬をいただけたときは本当にうれしかった。
「これからはこうやってお金を稼いでいくんだ!」と決意を新たにしつつも、収入の少なさに対する不安を消すことはできなかった。
2020年8月
自分の仕事になかなか自信を持つことができず、最初にいただいた案件を継続する以外に仕事を持つという選択ができなかった。
このころ、収入の低さが自己肯定感を下げ、すごく僻みっぽくなっていた。
夫との会話でも、ついつい責められているように感じてしまったり、けなされているように感じたり…
「自分の価値=役に立つこと、お金を稼ぐこと」という思考に気づき始めたのはこのころだったと思う。
8月半ばのある日、もともと仲良くさせていただいていた不動産屋さんのスタッフの退職の知らせを受け、久々にそのお店に足を運んだ。
そこでライターに転身したことを話したのがきっかけで、一緒にお仕事をさせていたただくことになった。
これが一つの大きな転機になったと思う。
ここでのお仕事がすごく楽しくて、そのおかげで、自分の好きなこと、得意なこと/苦手なこと、好きなこと/嫌いなことがより鮮明になった。
このお仕事は今でも続けさせてもらっているのだが、今後も大切にしていきたいと思っている。
2020年9月
ライターのオンライン交流会に出た時に、
「クラウドソーシングで受注する以外に、自分の好きなことや書きたいことを書いて、SNSで発信して認知度を上げてお仕事をもらう方法もあるよ!」
というアドバイスを受けた。
早速実行してみようと思ったが、
「書きたいこともなければ、好きなこともわからない」状態であることに気づき、当然まったく文章も書けず呆然とすることになった。
自分のことがわからなすぎて、いまどうしたいかも、これからどうしていきたいこともわからない。
自分に自信もないし、好きなところなんて何もない。
そんな状態であることが、すごく不安になった。
せっかくフリーランスになって、自分の好きな生き方をしようと思ったのに、こんな状態じゃ、どこにも進んでいけないよ…
そんな状態の時、大東めぐみさんの「これからの人生の指針を見つける5日間〜LIVEセミナー」を見て、「これだー!!!」と確信。
収入が少ない状態での講座受講にためらいはあったものの、「エネルギーアップ実践&コーチ養成講座」を受講することにした。
2020年10月・11月
この2か月は、私の人生を変えた2か月だった。
自分のことを深く理解する方法を学び、実践し、自分と向き合い…
一緒に講座を受けた受講生の人たちはとても素敵な人ばかり。
なんでも相談でき、頼ることのできる素晴らしい仲間を得られて、それだけでも講座を受けて本当に良かったと思っている。
そして、これまで目を背け続けていた自分の本音、感情を知ることができ、やっと自分主体で生きるスタートラインに立てたのがこのころだったと思う。
2020年12月
と、先月考えたにも関わらず、また仕事でキャパオーバーになり、体調を崩した上に夫とケンカして、一時期かなりエネルギーが落ちてしまっていた。
でも、先日のnoteにも書いたけど、このダウンは自分にとってすごく必要なことだった。
本当に自分を大切にするには、「しないこと」をもっと手放したほうが良いこと。
自分の「いや」「気が乗らない」みたいな小さなサインに敏感になったほうが良いこと
私は、自分の本音を無意識のうちに押し殺す癖があること
私は、いま成長できるほど土台がしっかりしていないこと、もっと自分を癒し、満たすことが必要であること
講座の仲間の力も借りて、今の自分にとって大切なことが何なのかに気づくことができた。
”頑張っても無理なものは無理だし、自分が苦しくなるまでやらなくていいよ。”
この経験を経て、やっと自分のことを許すことができたと思う。
2021年にむけて
来る2021年は、2つの軸を持って行動していきたい。
1つは、”自分を整える”こと。
もう1つは、”自分の本音を大切にする”こと。
来年も選択することの連続になるのだろうけど、選ぶ時には必ずこの2つのことを思い浮かべながら判断したいと思う。
私は、今までずっと等身大の自分を受け入れられず、「もっと成長しなきゃ」と焦ってばかりだった。
実際の本音のところでは、「辛いよ」とか「苦しいよ」というメッセージが出ているにもかかわらず、それを無視して前に進もうとしていたから、自分には相当しんどい思いをさせてしまっていたと思う。
苦しみながらやるから、当然結果も出ない。そして、また自分に自信が持てなくなる。
そんな負のループをずーっと繰り返してきたけど、もうそれを断ち切ることに決めた。
自分の本音に敏感になって、自分のことをもっと知る。自分の心地いい選択を積み重ねて、自分を整える。
2021年は、そうやって自分の土台をしっかり形成する1年にしていきたい。
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