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さらば愛しきジブリよ『君たちはどう生きるか』【映画レビュー】

- - - - ★つけれず
鑑賞日:7月22日
劇場: MOVIX三好
監督:宮崎駿

<追記>
『ルパン三世 カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の3本が大好きだ。(もっと言えば『さらば愛しきルパンよ』が一番好き)
まだ宮崎駿もジブリも認知度が低かった頃の作品、故にやりたかったことのピュア度が高い。宮崎アニメ本来の冒険活劇が楽しめるから好きだ。
そんな自分が「宮崎アニメの集大成」と噂された『君たちはどう生きるか』をどう観たか。

結論:理解できなくてもいいんじゃないか。
正解のない問題を前にして、一人一人が自分と向き合い、その人なりの答えを見つけること。それが今作の楽しみ方のひとつ。
やりたいことをやっただけ、あとは君たちが好きに解釈してくれと突き放したようにも見える。痛快だ。
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました。」
 
過去にはこうも発言している
「あんまり自分がやりたいと思っていることを分析しようと思ったことはないんです。分析した途端にくだらなくなってくるから。」

「人間は決定的なことって言葉で考えたりはしないんです。「どうして僕は、彼女が好きなんだろう」って考えたりはしない。
「必要なのは、理念を語ることではなくて実際になにかをやることです。」
「才能とは、情熱を持続させる能力のこと。」
「誰かを楽しませなければ、生きている意味がない。」
 
積み上げた積み木の数は13個、宮崎監督作品の数とリンクする。
それが崩れて世界が変わる。
今作を集大成とするならば、今まで積み上げてきたものをぶち壊し 
新たなステージへ。さらば愛しきジブリよ。
引退なんて考えてない、むしろまったく新しい宮崎ワールドを魅せてくれるに違いない。
 
「みんなヒーヒー言って、安い賃金で、肩を凝らしながら夜中まで灯りをつけてゴソゴソやってね、それで描きたくもないものをなんで描かなきゃいけないんですか。僕は描きたいものを描きたいですよ。」

御年82歳。まだまだ意気盛んである。
さあ、君たちはどう生きる?
 
                      (text by 電気羊は夢を見た)


〈7月28日投稿レビュー〉
鑑賞から一週間が過ぎるが、整理がつかない。
よって思ったこと感じたことをメモ書き程度に記したい。

理解しなくていい/
それぞれの解釈/
傑作と呼んでいいのか/
ネタバレしないようにと/そもそもストーリーを話したところで/
やりたかったことを詰め込んだ/
そそるシーンは沢山あった/考え出すと矛盾だらけ/
空への憧れ、畏怖、飛行船、空飛ぶものへの憧れを幾度となく描いてきた/ 
今作は闇がたくさん、鳥がたくさん/天国/地獄/
登場人物の誰にも肩入れできず/
どこからが眞人の夢か/眞人は監督自身/母への想い/
黒澤明監督の「夢」を観た時の感覚/
不思議の国のアリス/パンズラビリンス/宮崎アニメの集大成?/時折デジャヴュするが/
まごうことなき宮崎駿の最新作にして次作への希望であろう/
 
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありました。」/
積み上げた積み木の数は13個、宮崎作品の数とリンクする。それが崩れて世界が変わる/
何を意味する?/
 
君たちはどう生きるか/
 
 
  (text by 電気羊は夢を見た)


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