待望の男の子【140字小説】

「パパー、ママ3人目かできたって!」

大学生の長女が嬉しそうに話してくる。

「マジで!?」
「マジマジ! 男の子らしいよ」
「おぉー! 男の子か。やったなー」 

ん?
男の子?
俺は何も聞いていないけど……。
なんで、長女が知っているんだ?

「あ、でも……誰の子って聞いたら、ママうつむいてたなぁ」

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