文ログさん
谷崎潤一郎の『痴人の愛』という作品を御存じだろうか。私は、この小説がかなり好きであり、女性にがっかりする度に、この小説を読む。 ちなみに、脱線するが、女性にがっ…
トルーマン・カポーティ氏の『冷血』(佐々田雅子訳、新潮文庫、2006)からの引用。 「ディックがバスルームのドアの外に立って番をしている間、おれは偵察に出ました。で…
村上春樹氏の『海辺のカフカ(上)』(新潮文庫、2005)で面白い文章があった。 「この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにお…
2020年4月1日 21:46
谷崎潤一郎の『痴人の愛』という作品を御存じだろうか。私は、この小説がかなり好きであり、女性にがっかりする度に、この小説を読む。ちなみに、脱線するが、女性にがっかりしたときに読むべき私的お薦めベスト3を紹介する。1.『痴人の愛』(谷崎純一郎著)2.『グレート・ギャツビー』(スコット・フィッツジェラルド著)3.『ティファニーで朝食を』(トルーマン・カポーティ著)個人的にではあるが、これ
2020年3月31日 18:28
トルーマン・カポーティ氏の『冷血』(佐々田雅子訳、新潮文庫、2006)からの引用。「ディックがバスルームのドアの外に立って番をしている間、おれは偵察に出ました。で、女の子の部屋を探しまわって、ちっぽけな財布を見つけたんです――人形の財布みたいなのを。中には1ドル銀貨が入っていたんですが、なぜか、それを落っことして。銀貨は床を転がっていきました。転がって、椅子の下へ。おれは膝をつかなきゃならなか
2020年3月30日 22:43
2020年3月30日 21:44
村上春樹氏の『海辺のカフカ(上)』(新潮文庫、2005)で面白い文章があった。「この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものなのだ。そういうものなのだ。僕の人生には退屈する余裕はあっても、飽きているような余裕はない。」(p.235)「飽きる」ことと「退屈である」ことには決定的な差がある。自粛要請が出てしまい、暇を持て余した大学生が徒然なる