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ノベルメディア『文活』参加作家紹介②:西平 麻依さん

読者の生活に、月にいちど物語をおとどけする文芸誌『文活』。参加作家紹介の2人目は西平 麻依さんです!まいもさんというニックネームもお持ちなので、親しみも込めて、以下まいもさんと呼ばせていただきます。

※文活とは
noteの小説家たちで、毎月小説を持ち寄ってつくる文芸誌です。生活のなかの一幕を小説にして、おとどけします。価格は390円。コーヒー1杯ぶんの値段でおたのしみいただけます。詳細は以下の紹介記事をご覧ください。
https://note.com/bunkatsu/n/n16565e0a2b10

英語公教育に関わる仕事を経て、現在はライターとして活動中。リトルプレスやZINEなどの冊子制作の経験もあり、媒体を問わず、幅広く執筆活動をされています。

まいもさんの作品は、ときに幻想的であり、ときに異国情緒ゆたかな作風です。その世界観の構築で彼女の右に出る者はいないのではないでしょうか。

 マンションのエントランスに、冬の風は、赤い花びらを運んでくる。
 掃いても掃いても、笑うように誘うように新しいのが降って来るから、おそうじのお兄さんは、あきらめてホウキを脇に置いてしまった。
( 『 花駅から 』より)

まいもさんの題材や固有名詞のワードチョイス(ポップコーンビターキャラメル、…)は、物語を絵本のように彩ります。まるで自分もその世界に昔から住んでいたかと感じるような、そんな没入度の高い物語ばかりです。

過去のおすすめ作品

以下、おすすめの小説をご紹介します!ぜひ読んでみてくださいね。

✎ おすすめ作品①『 甘くないドーナッツ 』

『ドーナッツ』という名前の古本屋を営む店主は、ドーナッツに目がない。料理学校のパティシエ専科に通うアオは、古本屋の常連客。いつもは世間話をする二人が、その日はお互いに心の余裕がなかった。そのとき、二人をつないだレシピ本に挟まっていたものとは──。必ずドーナッツがたべたくなる、こころあたたまる作品です。noteのおすすめにも選ばれています。

✎ おすすめ作品②『 流れ星の夜 』

8月の終わりの、満月の夜。大人と小さな子たちは学校のグラウンドに集まりました。いつもの様子とはちがう大人、緊張している小さな子たち。真っ青な空の下で、バケツにきれいな水を張っておくのはなぜでしょう。おもわず子供に聞かせたくなるような、夏の終わりの、情景がゆたかな作品です。

西平 麻依さんからのコメント

まいもさんから、読者のみなさんへのコメントをいただいています!

このたび、なみきさん、よもぎさんからお声がけいただき、『文活』に参加することとなりました。このような機会をいただき、とてもうれしく思っています。
人生はすべきことでいっぱいで、わたしたちはあまりにも忙しい。小説を読む時間は、すこしずつわたしたちの生活から失われつつあると思います。
人生から小説がなくなっても、生活に困ることはありません。でもそれはすこし寂しいことだと、わたしたちは知っています。
心の奥底に、人生のどこかで出会った小説を大切にしまっておく場所。その港から、いつだって自由に旅立つことができると、かすかに覚えているからかもしれません。
「生活には物語がみちている。」
『文活』のコンセプトが示すように、生活の中にみちる、けれどまだ語られていない光るものを、ていねいに大胆に掬い取って、そっと言葉の船に乗せる。そんな小さな船出を、毎月一度、楽しんでいきたいと思います。
『文活』から出ていく物語たちが、やがて誰かの港へたどり着くと、心から期待しています。

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以上、参加作家紹介で、まいもさんこと西平 麻依さんでした!文活創刊号の刊行までは【あと5日】。ぜひぜひおたのしみに!

※文活は以下の購入ボタンから定期購読いただけます。
※この下はオマケです!12月の創刊号に掲載される、西平 麻依さんの小説の冒頭を公開しています…!

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