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なぜ「宗教専門紙」と呼ばれる新聞を100年近く作っているのか

はじめまして。文化時報社と申します。
宗教専門紙「文化時報」を週2回、月曜日と木曜日に発行しています。
(※2022年からは火曜日と金曜日に変更)
 
まず、こうお伝えしなければならないでしょうか…。
「私たちは、怪しい者ではありません」
布教や宗教勧誘をする機関紙ではなく、
宗教界の動向を伝える新聞、それが文化時報です。

創刊は大正12(1923)年。
戦中・戦後の混乱期に、一時発行は途絶えましたが、
97年間にわたり、通算12700号余りを日本全国にお届けしてきました。
立ち上げたのは、京都・西本願寺のお坊さんたち。
代替わりを重ねて、現在は宗教者ではなく、
全国紙の元デスクが経営者になっています。

これが、実際の新聞紙面です。

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見た目は普通の新聞(一般紙)と大差ありません。
違うのは、お寺や神社に関するニュースがふんだんに載っていることです。
ここ最近は、新型コロナウイルスの影響で、
檀家や参拝者は普段通りお参りできるのか、
葬儀や法要にリモート導入などの変化はみられるのか―といった情報や、
心のケアや悩み相談に乗り出す宗教者の取り組みを紹介してきました。

伝統的な仏教教団には、国や地方自治体と同じように、
選挙で選ばれる議会があり、内閣に当たる「内局(総局)」が作られ、
政策を実行する行政組織を備えています。
教団内の政治や政策も、重要なニュースです。

「こころの時代」にふさわしく

文化時報は長らく、宗教界だけに向けて、宗教情報を提供してきました。
内向きのニュースを追うことだけに甘んじるのが当たり前になってしまい、
社会に向けて、宗教の役割を正しく発信できていませんでした。
端的に言えば、一般の方々にとっては、
興味の持てない「宗教業界紙」だったのです。

しかし、現代の日本は「こころの時代」を迎えています。
宗教に期待する声も少なくありません。
宗教界が社会に向かって開かれ、社会が宗教を尊重するようになれば、
もっと豊かな時代になるはずです。

そこで文化時報は、業界紙を卒業することにしました。
「社会と宗教をつなぐ」をモットーに、
さまざまな社会問題から宗教を考え、
宗教を軸に社会問題の解決策を探ります。
こころの時代にふさわしく、
「人生の道しるべ」として読まれるような宗教専門紙を目指します。

以上が私たち文化時報社の自己紹介です。
これからnoteでは、
実際の新聞紙面に掲載された記事や、宗教専門紙の制作現場の舞台裏を、
たくさんご紹介していきたいと考えています。
皆さまの「スキ」や「フォロー」をよろしくお願いいたします。

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