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猫がワン 犬はニャーと鳴く



あるいて200歩で公園についた

小学のころ自転車で通った俺たちの野球場

ボルトさんであれば20秒かからず着く距離をお気に入りの自転車をかっ飛ばし毎日通った

4人いれば試合は開催される

1人の日はコンクリ壁を相手に自主練だ


8人も集まれば大にぎわい テンション高く大試合が繰り広げられる


右翼側花壇との境を超えるとホームランだ

さっき歩測したら たった30歩である


先が急激な崖になりC球が転げ落ちていってしまうから


そんな小さな小さな公園である

公園というより空き地だった

子供のころの風景はもっと広大なはずだったが地球は縮小したのだろう

ヒトのスケールも小さくなったよう思う



俺たちの野球場は今 ご年輩さん用の憩いのベンチがメインアトラクションだ

壁当てのコンクリ壁は撤去され三塁ベースはすべり台が設置された


グラブ手に集まる少年たちは自粛関係なくすでにもういない


40年も経てば生態も文化も変化する



大人の判断で軟禁状態を強いられた子供たち

他人とは親密にならず 疑い 可能な限り1人が好ましいと刷り込まれた

でも 肌触れ合い 何も疑うことなく 友人との距離は近いほうが良いのだよ など理解出来まい

救われた子も多くいるはずだ

多様性ってのは全力で努力してやっと保たれる

少し気を抜くと異分子として扱うのがヒトの生態だから


多様な価値観を認めることへ 皮肉だが役立った

みな画一的に同じ土俵で競う必要など そもそもないのである



犬がこちらに傍目を向けながら通り過ぎた

いつも仲睦まじく集まりキャッキャしてた生きものが 距離取り 互い訝しむことバレているだろう

犬がニャー  ネコがワン と鳴いたぐらい見慣れない光景に映るだろうか



災害直後  戦時中  政治的な指導で日常と非日常は入れ替わり 生態や文化も変化してきた


個々それぞれの生態が過ごしやすく 生きやすく 、そういうカタチに作り直す良い機会なのだろうと思う 







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