文具王 高畑正幸

1974年香川県丸亀市生まれ。テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン全国文房具通選手権…

文具王 高畑正幸

1974年香川県丸亀市生まれ。テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン全国文房具通選手権」に出場。 1999、2001、2005年の3連続で優勝し「文具王」に。文具メーカーの商品企画・マーケターを経て独立。 文房具情報を日々発信している。

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結果だけでなく行動の目標を立てよう。

新年。今年も年始めに様々な目標を立てている方も多いと思います。目標の立て方について。売り上げや客数など、結果に対する数値目標を立てるのはもちろん必要な事ですが、それは、世の中の出来事や天気など、自分にはどうしようもない要素によって変動するものです。それとは別に、たとえばSNSに投稿するとか、POPを書くとか、売場の企画や模様替えをする、明るく挨拶をする、といったことは、自分が努力すれば必ず達成できる目標です。変化が大きな時こそ、きちんとやるべきことを積み重ねる目標も大切だと思

    • 筆記具のPOPは、そのペンで書く

      商品の手書きPOPを実践されているお店も多くありますが、もし筆記具のPOPを書くのであれば、その筆記具の説明はその筆記具で書いてみるのをオススメします。太く濃く書けるものであれば太く大きな文字で。細く繊細に書けるものならあえて小さな文字でPOPを書く。黒い紙にも映えるインクなら、黒い紙に、試筆用の筆記具を用意するなら、それを使ってPOPを書けば、どんな色でどんな線が書けるのか、一目で分かります。自分でもPOPを書きながら、ペンの書き心地を試せますから、説得力のあるPOPになる

      • フードコートに行ってみよう

        学生のリアルな文房具の使い方や流行は、案外分からないものです。昨今の学校や塾はセキュリティの関係上、メーカーでもアンケートや取材はなかなかできません。家族や知人に聞くのはもちろんですが、私のオススメ観察ポイントは、ショッピングモールのフードコートや、カフェ、図書館、ファミレスなどです。そういった場所で自習している学生たちの持ち物や使い方、時には会話の内容からは様々なことが見えてきます。もちろんじろじろ見るわけにはいきませんが、ぼんやりと眺めているだけでも、頭の中で想像するのと

        • SFの誤算

          進歩したロボットは支配者でも奴隷でもなく思ったより職人だった。 士業やクリエイターも含め、ほとんどの仕事の二流レベルまではだいたい何でもできるようになりそうだ。 (おそらく一流にならないのは、自らの仕事に意志や意味、興味を持たないから。) これまでなら充分仕事として成立する程度の職能を持った人間が仕事を奪われるというのもあるが、 たぶん、多くの業務で新人をOJTで訓練するよりもAIに頼んだ方が安くなるから新人が一流になるためにアシスタントとしてゆるやかに訓練される機会

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        • 文具店通信
          30本
        • 文具王チャンネル
          2本
        • 文具王としてメディアを持つこと
          3本
        • 文房具語辞典
          2本

        記事

          広告が割り込んでこないだけでも、紙の本を読む価値はある。

          広告が割り込んでこないだけでも、紙の本を読む価値はある。

          かたづけないから物がなくなるのではない!! かたづけた場所を忘れるから見つからないのだ!!

          かたづけないから物がなくなるのではない!! かたづけた場所を忘れるから見つからないのだ!!

          AIと士業の危うさ

          EMSで荷物を送るだけでも書類にはよくわからない項目がある。たとえば HSコードは商品分類なんだけど、これって、そもそもどんな分類大系なのか知らないと、「万年筆クリーナー」みたいなちょっと変わったものを送ろうと思うと全然分からなくて困るんだけど、こういうときこそChatGPTに聞くと、さらっと候補を見つけてくれるのが有り難い。 士業が危ういというのは、こういうことだね。一度全体を把握しないとアクセスしにくい情報から、ケースに合ったものを選び出すことが士業や窓口業務の重要な役

          AIと士業の危うさ

          未来の趣味

          YouTubeで、好きなだけ話したいことを発信できるようになった。 レーザーカッターや3Dプリンタで、趣味の便利グッズが作れるようになった。 それをBASEのショップにアップして販売できるようになった。 イベントで売るときは電子決済でお金を受け取れるようになった YouTubeの動画も翻訳字幕をある程度自動で作れるようになってきた。 海外からの問合せには、ChatGPTが返信案を考えてくれるようになった BASEの設定変えたら、海外から受注も決済もできるようになっ

          リサイクルではなく、アップサイクル。

          再生材料を使った製品で「リサイクル」ではなく「アップサイクル」と言われるものが増えてきました。アップサイクルとは、別名を創造的再利用といい、リサイクルの一種ですが、再生前の製品と同種のものに再生されるのではなく、なんらかの手を加え、新たな価値を付加することで、より高い価値を持つ新たな別の製品に生まれ変わらせることを言います。「リサイクル」という言葉の持つ、なんとなく品質が劣化したイメージではなく、廃棄衣料や廃棄製品、工場から出る端材などを使った製品でありながら、むしろそれがあ

          リサイクルではなく、アップサイクル。

          手帳から日付が消えた?

          今年も手帳のシーズンがやってきました。今年は、昨年までに続きデコレーションのしやすさを意識したレイアウトが増えたのに加え、まだ主流ではありませんが、小型の特殊判型で、日付がなく、書きたい時に書きたいだけ書くスタイルが増えたように思います。もはやそれは手帳なのかという感じもありますが、普段から手で書く機会が減り、細かなスケジュールはスマホで管理できる今、毎日同じだけ書き続けることが必須ではなくなってきたのだと思います。無理に書かなくても困らない今、なにを書いたら楽しいのかを提案

          手帳から日付が消えた?

          縦×縦?

          前から気になってるExcelの印刷設定。両方縦だし、語順がなんか変だし、最後に縦ページ数というのもなんかよくわからない。 実際の入力欄の機能からすると、 横〇×縦〇ページ のほうがわかりやすいと思います。 いいね! コメントする シェア

          コマンドキーの位置変更

          HHKBStudio、キーマップ変更であれこれ思案している中で、もしかしたら、と思って、コントロールキーをHHKBキーに移動して、代わりにコマンドキーを入れてみた。自分的には多用するコマンドキーとのコンビネーションで親指を折り込まなくて済むので、凄い快適かも。(入れ替えなかったのは、未だ習慣的にコマンドキーはコマンドキーとして押す癖があるので、HHKBキーに入れてみた。 そういえば、プログラマの人にとっては、コントロールを多用するから、最も楽な黄金キーであるAの左にコントロ

          コマンドキーの位置変更

          VTuberは、教養系に

          ホロライブから、落語修行中で学芸員資格を持つVTuber、(儒烏風亭らでん)が登場、同時に漫画家で文房具好き(火威青)や、社長など、専門性の高い属性をもつVTuberがプロデュースされるようになってきた。 VTuber関連の技術が普及し、価格が下がり、誰もが自分の生得的な見た目にとらわれずにデビューできるという解放された世界がひろがったかとおもいきや、全員が美少女キャラクターになってしまい、見た目の差別化がほとんど無意味化した結果、ニッチな教養や特技が武器になってきていると

          VTuberは、教養系に

          読書の秋

          読書の秋です。最近、面白い読書ツールがいくつか出たので、読書関連コーナーは如何でしょうか、本を開いておくためのクリップとして、サンスター文具の「ウカンムリクリップ」やソニックの「オモクリップ」、行に集中してを読みやすくするクツワの「モジサシ定規」など、話題の商品も出ていますし、読書の記録を残す、コクヨ工業滋賀の「読書ノート」やマークスの「本読むEdit」、気になったところに貼りたい、ヒサゴの「マグネット栞ふせん」のほか、各社の便利なブックカバーやLED読書ライトなど様々なアプ

          栗鼠殺しが流行

          「最近中高年のリスキリングが流行」と聞いて、自分を取り残していく世の中に苛立ってリスなどの小動物を殺傷する野蛮な行為に走る中高年をイメージしてしまい、そのイメージが頭から離れない。

          一目でわかるコスパの高さ

          不景気が続く中、文房具は消耗品でもあるので、やはりコスパを気にする方は多いですね。そこで、あえて内容量をガツンと増やし、それを見える形にすることで、お得感と面白さが一目で伝わる。そんな文房具が人気です。サンスター文具の「大容量ゲルペンTANK」は、ボディ自体に直接インクを内蔵する形で、通常のゲルインクボールペンの5倍の筆記距離を実現。エポックケミカルの「ゴツ盛りインクの蛍光ペン」は、通常の6倍のインクを内蔵。どちらもペン軸全体になみなみと入っているインクが外からも見える状態で

          一目でわかるコスパの高さ