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続きの世界線はどこですか?『TOKYO MER~走る緊急救命室~』最終回

音羽先生のネクタイ、シュッ&MERの存在意義復唱&初めての涙

白金大臣の「引っ込んでいてもらえますか! 政治家は国民の命を守ることが仕事」

(大臣の指示の的確さに惚れる。赤塚知事と白金大臣、紅白揃いましたね)

そのほか、
公安・月島、カムバーーーック!
比奈先生の成長……(涙)
SIT・新井隊長再び&安定の千住さん
なんだかんだ政界で生き残るのが上手な久我山!

そして喜多見チーフ、倒れ込む音羽先生キャッチ!!


などなど、全員が主人公、見どころが詰まりに詰まった最終回。冒頭からエンディングまで、誰かが登場するたびに名前を叫んで大盛り上がりの1時間15分だった。


「椿、自由に出入りしすぎ」
「この病院、セキュリティシステムゆるすぎ」
「喜多見チーフ、どこから現場の建物に入ったん?」
「白金大臣、そもそも最初からその姿勢だったら」
「喜多見チーフ、私服そのデニムシャツと白Tシャツのみ?」

考えたら無理あり過ぎ(最後のは別として)設定だけど、「ただ目の前の命を救いたい」という喜多見チーフらの熱いメッセージは、演者の熱量、視聴する側の希望とも重なり合って、現実世界に響く。国を中心に、こんなに誠実な危機管理の行き届いた日本社会だったらどんなにいいだろう。

「感染者は○○人、死者は○人」と聞く毎日。1,000人いたら、1000の生きてきた物語がある。家族や友達がいる。明日、自分も含めその命はどうなっているかわからない。ドラマでは、MER出動時の唯一の死者が涼香だったことで、命の尊さをガツンと感じられる内容に(でも辛かったよ……)。今、踏ん張ってくださっている医療従事者の皆さんのことを考えると、自分にできることは「感染しない」「体調を崩さない」努力。これしかない。

***

最終回は、これまで喜多見チーフとともに闘ってきた人たちが成長した姿を愛でる回となった。特に中条あやみさん演じる比奈先生は、研修医という役とともに中条さん自身の演技の幅も広がったように見え、感無量。お母さん気分で泣いてしまった。

そして最後までツンでデレな音羽先生。政治の世界でひとり闘ってきた医系技官の彼が、はじめてMERのメンバーのいる前で涙を流すシーンも胸熱だ。音羽先生に好意を寄せていた涼香はいなくなってしまったけれど、きっと喜多見チーフはじめメンバーが彼を理解し、支えてくれるはず。トンデモ設定ドラマなのに、そんな先のことを妄想できるドラマって、やっぱり尊い。

しかし結局、椿が執拗に喜多見の大切なものを奪おうとする具体的な理由は分からないままである。彼のバックボーンはどんなものなのだろう。うやむやに終わってしまいモヤモヤする。これはもしかすると、続編あり?

妹の命を奪った椿を、「ただ目の前の命を救いたい」と再び瀕死の状態から救う喜多見チーフ。正真正銘の医者である。あて書きとされている鈴木亮平さん、安心感と穏やかさは喜多見そのもの。変態仮面とか剛田くんとか、西郷どんとか怖い人とかいろいろ思い出すけど、しばらくは喜多見チーフにしか見えないかも。博識があって英語はペラペラ。通常運転時は体格もよくて、自由自在。ハリウッドも夢じゃない。何しろ、私、夢に見ましたから(笑)。

いやー、「こんな設定あり得ん!」と騒ぎながらも視聴を続け、本当に楽しかったです。コ○ナはもちろん、物語の現場が過酷だったので、撮影はこちらが想像する以上に困難を極めたと思われますが、演者の皆さん、制作の皆さん、完走してくれてありがとうございます。 いつかまた再会できる日を心待ちにしています。続編待ってる!

MER了解!

***

さて、喜多見チーフにもう会えなくて寂しい人は、週明け9月20日(月・祝)22時より『せかほし』の放送がありますので、そちらはいかがでしょう。鈴木亮平さんの大好きな美しきブルーの世界が楽しめるそうな!


これまでの『せかほし』は、DVD&Blu-rayが8月27日に発売されましたね。秋の夜長にボチボチ観ようと思っています。


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