見出し画像

田舎あるある、いや、ないかもしれんけど~ケモノの話


諸事情により、実家が解体されることになった。
そのためこの数ヵ月、家族は荷物整理に追われる日々。いよいよ大詰めとなってきたので手伝いに帰省した。

帰省する際は高速道路を通らず下の道で帰るため、毎回山越えとなる。今回はちょっと夜遅くに山越えすることになり、イノシシが出てきてぶつかったらシャレにならんなと思いながら運転していた。

案の定、ガッツリ鹿の群れが道のど真ん中でこっちを見てた……。

野生動物にぶつかると、車の方がやられちゃうので困っちゃう。自分の保険で修理するしかないし、そもそも修理で済むかというと済まない場合が多い。実家の周りでも、イノシシにやられて車を買い替えたという人は結構いる。イノシシ、本気で突進してくると、めっさ怖い!

山越えで2度鹿にぶつかりそうになり、やれやれと思ったけれど、そこからさらに2時間運転して真っ暗闇のわが家の近くまで来たら、田んぼの中をガンガン闊歩する鹿の目がウジャウジャ光っていて、ぎえ~~ッ!となって、ノロノロ運転で帰った。

やっと家に辿り着き、休憩なしで掃除をはじめる。家族は完全に終活の域に入っていて、いつの間にか私の昔の荷物もあっさり処分されており、片づけに帰ったものの棚一つしか残ってなかった(笑)。この家に30年以上住んでいる姉の荷物が数倍多く、夜通し片づけをしている状態だ。

で、家中が、とっ散らかっている状態なので、「あんたの寝る場所がない」と言い放たれ、結果、座敷でこれと一緒に寝る事になってしまった……。
      ↓

鹿の剥製

また鹿かよ!!!


家に剥製があるのは、祖父が鉄砲打ちだったため。今は座敷に置いてあるけれど、私が高校を卒業して家を出るまでなぜか私の部屋に……。その存在感たるや、友達から見るとかなり異様なものだったらしく、「よくこれと一緒に毎晩寝れるね」といつも言われていた。当時、こちらとしてはほとんど違和感なかったのに(苦笑)。
「いやいや、目玉は本物じゃないから大丈夫」とか、ワケのわからんこと言って友達を落ち着かせてたな。

そんなわけで、数日は鹿に見守られながら寝ることになった。

片づける荷物が少なかったので、「お姉ちゃん、まだ片づけ終わらんの?」と余裕こいて聞いたら、「ねえちょっと、私の押入れに入ってるこの収納ケース、全部あんたの荷物だわーー」と返ってきた。

えーーーっ。今、死にそうに疲れているので、それは明日でいいだろうか。
(なのに、なぜこれを書く時間がある!?…笑)

記事を読んでくださり、ありがとうございます。世の中のすき間で生きているので、励みになります! サポートは、ドラマ&映画の感想を書くために使わせていただきます。