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2024.04.15 ① 共産主義、社会主義、自由主義も、ぜ〜んぶ「資本主義」❤️ 三橋貴明

大阪維新とポピュリズム〜なぜ、悪質な政治手法に騙されるのか?[三橋TV第847回]  2024/04/15

https://youtu.be/D6hixgFeoTc?


正しい言葉の使い方

デフレーション→ ⚪︎需要がしぼむ ×「物価」の下落

             
高家氏
こんにちは、三橋TVのお時間です。
先生、今回のテーマは?

三橋氏
はい、今日はね、「正しい言葉の使い方」

高家氏
言葉の定義?

三橋氏
「デフレーション」って、なんかみんな、「物価の下落」って思ってるわけですよ。

高家氏
うん、「しぼむ」

三橋氏
そう。
「デフレート」だから「しぼむ」、「需要がしぼむ」話なのね。
でも「需要がしぼんだ」ところで、「輸入物価」が上がった「物価」上がるじゃん?と、
まぁ、今の日本だね、まさに。

高家氏
う〜ん。

インフレーション→ ⚪︎「需要」が膨らむ ×「物価」が上がる


三橋氏

「インフレーション」は「物価が上がる」じゃなくて、「膨らむ」

高家氏
はい。

三橋氏
「インフレイト」だから。

高家氏
「需要が膨らむ」?

三橋氏
そう、「需要が膨らむ」
まぁ、「需要」って「イコール GDP」だから、「GDPが沈む」か、「増えるか」って話であって、「物価」関係ないじゃも。
もちろん、一般的には、まぁ「需要が縮んだ」「物価下がります」よね。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
でも、そこに「外部からの要因」があるんで、「輸入物価」っていう。
だから、「デフレーション = 物価の下落」ではない、よね?少なくとも。

高家氏
うんうんうん。

三橋氏
はい、とかですね、まぁそういう話をちょっと今日していきたいと思うんですけど。
まず宣伝ですが・・・

(宣伝)

本番の話ですけどね、

高家氏
はい。

「日本語」の歪んだ「言い換え」


三橋氏

なんか「日本」って「言語的抽象性」高いから、「言い換え」とかがすごい得意な言語なんですよ。

高家氏
うんうん。多いですもんね。

三橋氏
多いでしょ?
で、「良くないな」って思うのはね、なぜかというと、それによって「政治が歪む」から。

国際連合→ × United Nations(連合国)


「国際連合」って、英語で「ユナイテッドネーション(United  Nation)」だ(ってなってる)からね?

高家氏
うん。

三橋氏
はい、あれ(United Nations)、「連合国」だよ?

高家氏
うん。

三橋氏
つまり「第2次世界大戦の、勝利国」のことでしょ?
「国際連合」ならず、「ユナイテッドネーション(United Nations)」っていうのは。
なんで「国際連合」なの?「ユナイテッドネーション(United Nations)」が。
(変なふうに)「言い換えてる」わけですよ。

(United=団結した  Nation=国家)=(つまり「(第2次世界大戦で勝利した)連合国」)

高家氏
言い換えてるんですか?

三橋氏
だって日本「連合国じゃない」もん

高家氏
ああ。

兵器→ ? 装備品

三橋氏
とかね、あるいは「自衛隊」の「兵器」、「装備品」って言うんだよね。

高家氏
言いますね。

三橋氏
「兵器」でいいじゃん、「兵器」で。
まぁ、そんなこと言ったら「自衛隊」という言葉自体がそうなんだけど。

高家氏
うんうん。

空母→ ? 護衛艦


三橋氏

はい、で、「護衛艦」とかですね。いや「空母」じゃねえか、どう見ても、みたいね。
「なんで護衛艦なんだよ」と。

高家氏
うん。

三橋氏
要は、(日本語っていうのは)そういう「ごまかしが、効いちゃう」言語なんですよね。

高家氏
はい。

マネタイゼーション→ ⚪︎ 貨幣化 × 財政ファイナンス


三橋氏

「マネタイゼーション」、どう考えても「貨幣化」ですよ。

高家氏
はい。

三橋氏
「財政ファイナンス」と(も)呼んでます。
ま、「国債の貨幣化」のことね?
いや「日銀が、国債買い取る」こと、「マネタイゼーション」って言うんだけど、
「財政ファイナンス」って、こう言うと、何がなんだかわかんないよね?

(ファイナンス=財政,財務,財政学,金融;融資,資金)

高家氏
はい。

ガバメント→ ⚪︎ 政治 × 政府の負債


三橋氏

うん、「ガバメント」
(日本での意味には)「政府の負債」、「国の借金」、

高家氏
うん。

三橋氏
すごいでしょ?言葉の、なんでしょう、「変換」が。

(ガバメント=政治,行政;統治,統治権)

ま、だから「特定」の「プロパガンダ」です。

高家氏
う〜ん。

政治的な「プロパガンダ」をするため


三橋氏

はい、「特定のプロパガンダ」
で、まぁ何らかの「政治的目的」があってやってんだけども、ま、そうじゃないようなものもあって、
結構「人類」が、なんでか知らないけど「勘違い」してんのか、なんだよね。

高家氏
「人類」が?

三橋氏
うん、ま、学者さんたち。

高家氏
あ、日本人だけじゃなくて?

社会(共産)主義の反対→ ⚪︎ 自由主義 × 資本主義


三橋氏

日本人だけじゃない、日本人はもう100%勘違いしてると思うけど、
なんかね、「共産主義」とか「社会主義」の対語、あ、「対義語」か、「対義語」は「資本主義」だと思ってんのね?

高家氏
はいはい。

三橋氏
「えっ違うの?」って思った人、多いと思うんだけど、いや違う、「自由主義」ですよ。

高家氏
うん。

三橋氏
当たり前だけど、「共産主義」だろうが、「社会主義」だろうが、「資本を投じて、経済成長を目指す」のは変わらないですよ。

高家氏
はいはい。

資本主義=資本を投じて、経済成長を目指す


三橋氏

だから「資本を投じて、経済成長を目指す」のが「資本主義」
「資本」って何なのか?
「インフラストラクチャー」であったり「工場」であったり、「機械」「設備」ですよね。

(インフラストラクチャー=インフラ=産業や生活の基盤となる社会資本。道路・鉄道・港湾・ダムや学校・病院・公園などの施設など)

(でも)「ソ連」(社会主義国)だって、「道路」引いてたよ、当たり前だけど。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
はい、それ「資本主義」

高家氏
はい。

誰が「金」を管理、分配するの?


三橋氏

で、その「資本」を「誰が、管理するんですか?」ってのが違うんですよ。

高家氏
うんうん。

・自由主義 「全てを個々、別々に自分達で管理します」


三橋氏

「自由主義」ってのは、「民間」。(資本を民間が管理する)
「民間の自由にしていいですよ」と、元々そういう形の、そういうタイプの資本主義だったのが、それが「マルクス」がですね、批判したのね?

つまり「資本家」っていうのは、必ず「過剰利益」って、「余剰利益」か、「余剰利益を得ますよね?」と。

要はあの「労働者」「十分な給料、払わない」から、「付加価値分の給料、絶対払わんだろ?」と。
ま、それはそうなんだけどね。

高家氏
はい。

三橋氏
っていうか、「余剰利益のために」働いてんだけどね。

高家氏
はい。

三橋氏
それをまた「資本」として投じちゃうから「格差が必ず拡大するだろう」と。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
で、やがてその「資本者階級」「労働者階級」との間に対立が起きて「階級闘争が起きる」と。

高家氏
ほう。

・共産主義 「我々、コミュニュティーが管理、分配します」


三橋氏

「階級闘争」。
それで「労働者階級」が勝ったら、すると、この「労働者のコミュニティー、共同体が、資本を持って管理する社会」「移行するんですよ」ってのが、これが「共産主義」でしょ?

高家氏
う〜ん。

・社会主義 「それをするのに整うまでは、国が管理します」


三橋氏

はい、でも「簡単にそうはいかないでしょ」?
ということで、「その前に、一時的に、「国家」が、資本を管理する」っていう、そういう時代があるでしょう?と。
ま、これ、マルクスが言ったわけじゃないんだけど、後から出きた話だけど、これが「社会主義」ですよ。

高家氏
うんうん。

三橋氏
つまり「資本」を「個人」ですね、「個人が自由に勝手にする」のか、「コミュニティが持つ」のか、「国家が持つのか」っていうのの違いだけであって、
今の「3つ」、全部「資本主義」

・・・・・・・・・・・・・・

資本個人が勝手に管理する =自由主義
資本コミュニティーが持つ =共産主義
資本国家が持つ      =社会主義

・・・・・・・・・・・・・・

高家氏
はい。

三橋氏
なんかおかしい?これ。

高家氏
いや、おかしくないです。

三橋氏
そうなんだよ?「本来」的な話をすると。

「資本主義 vs 社会主義」は不可能


ところが、なぜか「共産主義」と、あるいは「社会主義」「資本主義」対立させようとするわけ。

高家氏
どうしてですか?

三橋氏
ちゃんと考えてないからじゃない?

高家氏
うん。

三橋氏
ちゃんと考えてないから。
で、頭のいい人はここの部分が分かってんですよ。

鄧小平 「全部、資本主義の仲間」


はい、もうね、代表がね、「鄧小平(とう しょうへい)」、中国の。

高家氏
分かってた?

三橋氏
分かってた。
はい、つまり「社会主義」だろうが「自由主義」だろうが、その、ちゃんと「資本を投じて、経済政長したら、それ資本主義じゃねえか」と。

高家氏
うん。

三橋氏
と、いうことなんですね。
当たり前だけど、じゃあ「自由主義経済で〜す」とか言ったって、それは「計画」あるだろう?と。

高家氏
はい。

三橋氏
計画なしに「経済成長」どうやってやんの?
「インフラ」、どうやって整備すんの?
というような、もう的確なですね、その人類の誤解のポイントを突いてったのが「鄧小平」です。

高家氏
あぁ。

三橋氏
まあ、なんか、あんまり褒めたくないんだけど、日本の仮想敵国になっちゃったから、今、中国が。

中国は「社会主義」の国


ただ、そういう人物がいて、それで「中国」はガリガリの、え〜「社会主義」だな、「共産主義」ではない「社会主義」の国だったんだけども、そこに「資本を投じる」と。
そのためには「外資を、入れなくちゃいけないね」と。とりあえず、何もねえから、我々(中国)。

高家氏
はいはい。

三橋氏
ということで、「経済成長」を始めたんです、「中国」は。
もちろん「資本を投じる」つったって、「資本」って、具体的には例えば「工場建設しよう」とか「道路建設しよう」だけど、その技術すらなかったもん、中国。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
「これ、どうしよう」「じゃあ、外国にやって もらおう」と。

高家氏
うんうん。

三橋氏
ということで、「外資を受け入れます」って、(でも)全面的に受け入れたら大変だから「特区」ってのを作って、そこで、 あのま、「始めて」もらって、「拡大してく」っていう方法を取ったんですよ。
賢いでしょ?

高家氏
賢いです。

三橋氏
ね、はい、あんまり褒めたくないんですけどね、敵国ですからね、「敵国の偉人」ですけどね、彼、ある意味ね。

高家氏
はい。

三橋氏
その前の「毛沢東」ってのが、ま、その辺を全然分かってなかったもんだから、「国家が全部主導すれば、全部うまくいくはずだ」と。

高家氏
ほぉ。

三橋氏
ということをやった。
「ソ連」もだな、「ソ連」も。まぁ、両方(中国もソ連も)とも「社会主義」

「中華人民共和国 」って言ってんだけど、まぁあれ「社会主義」なんですよね。
あの「ソ連」はもうその、え〜と「ソビエト社会主義連邦共和国」だから、あ、「社会主義共和国連邦」だから、鼻から「社会主義」って分かってたんの、自分で。

高家氏
はいはい。

三橋氏
分かってたんだけど、要は、「国家」が全部「計画」して「誰々を動かして」「リソースはこう配分して」、それで「いくらの給料払って」「いくらで売らせる」なんてことを統制したら、「うまくいくんじゃないか」
「いくわけねえだろ」って話だったんだけど。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
それがだから「ダメ」なの、分かるよ?「ダメ」なの分かるんだけど、「ソ連」にしたって「資本を投じてた」し、
まぁ「毛沢東」はあまり投じてないんだけど、「人民」投じましたからね、彼は。

高家氏
はい。

三橋氏
でも、まぁいずれにても、そのどんな経済、まぁね、その少なくとも「イギリスの産業革命」以降の「経済」ってのは、「資本を投じないと、成長できない」ってのは同じ。

高家氏
うんうん。

三橋氏
「誰が、それ(資本を)管理するか?」(が)、なんですよね。

高家氏
うん。

三橋氏
こういう「誤解」が結構ある。
もう「1つ」あるんだな。

高家氏
うん。

三橋氏
「ポピュリスト」

高家氏
「ポピュリスト」

続き↓


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