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2024.04.15 ② 「ポピュリスト」と維新の会 三橋貴明

大阪維新とポピュリズム〜なぜ、悪質な政治手法に騙されるのか?[三橋TV第847回]  2024/04/15

https://youtu.be/D6hixgFeoTc?

言語的抽象性が高い「日本語」が、日本を歪ませたい悪い政治家に利用されている?

(例)
『政府の借金(国民の黒字)』

『国の借金』(→「国民の赤字⁇」って誤解しちゃう言い方)

政治的プロパガンダによく使われる「ポピュリスト」という言葉があるが、この言葉は、どう使われているのか?

前半を見てからの方が理解が深まります。

前半↓

9:03〜


「ポピュリズム」ってどういう意味?

三橋氏
こういう(言葉の)「誤解」が結構ある。
もう「1つ」あるんだな。

高家氏
うん。

三橋氏
「ポピュリスト」

高家氏
「ポピュリスト」

三橋氏
なんかほら、「オランダ」で、その「移民反対」の「自由党」「第一党」になったんですよね。

高家氏
はい。

三橋氏
まぁ、第一党になったからと言って、「政権」取れるとは限ないんだけど、「連立」しなくちゃいけないから。

高家氏
うん。

移民反対の「自由党」や、「AfD」、「国民戦線」は「ポピュリスト政党」?


三橋氏

で、その「自由党」とか、あと「ドイツのための選択肢」「AfD」とか、あと「フランス」の「国民戦線」とかを「ポピュリスト政党」って必ずつけるんだよ、「日本のマスコミ」って。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
「ポピュリズム」って何だろう?

高家氏
何ですか?
「ポピュリズム」(って)聞くけど、なんかちゃんとは理解できてない。

「ポピュリズム」=「人気主義」


三橋氏

「人気主義」でしょ?

高家氏
「人気主義」?

三橋氏
だから、でもそれは全然わかんないでしょ?
「人気主義」、さっきのあれでしょ、「資本主義」とか「共産主義」とかって、ちゃんと中身わかんないと、「言葉ずら」で理解しちゃだめだよね?

高家氏
うんうん。

三橋氏
そしたら何がなんだか、わかんなくなるから。

高家氏
はい。

三橋氏
「ポピュリズム」もそうなんですよね。
「人気主義です」って言われて「分かりました」っていう人、いないと思うよ。

高家氏
全然わかんない。

三橋氏
「人気主義って何なんだよ」って話になるでしょ?

高家氏
はい。

「民主制」の国には、必ず「中間組織」がある


三橋氏

あのね、こういうことなの。
要は、例えば、「民主性の国」において、やっぱ「連携」は必要じゃないですか?

高家氏
はい。

三橋氏
つまり「中間組織」が大事なの、「中間組織」が。

高家氏
うんうん。

三橋氏
そこに我々は「属し」て、そこで「議論」して、「国会議員に託し」て、それで「権力」に持ってってもらう、っていう構造があるじゃないですか。
で、その「中間組織」「邪魔」なケースもあるわけですよ。

高家氏
うんうん。

「既得権益化」した中間組織もある(経団連など)


三橋氏

いわゆる「完全な」ね、その「農協」とかの話じゃないよ、完全な、まぁ「経団連」だな、ある意味。
「ある既得権益」と化してしまって、それが
「国民の豊かさを、阻害してる」ケースってのは、確かにある。

高家氏
うんうん。

三橋氏
「確かにある」と。

その時に「直接」国民に訴えて「人気者」になる手法


その時に「どうしますか?」と言った時に、「直接、有権者に声を届けて、中間組織とか無視して、それで票を獲得しよう」とする行為のことを「ポピュリズム」っていうんですよ。

高家氏
ふ〜ん。「その政治家が」ってことですか?

三橋氏
そう。
あるいは、「あの候補者が」でもいいですよ。

中間組織を通さないので「やりやすい」


だから基本的にはですね、「直接民主性」 の方が(ポピュリズムを)やりやすい、「やりやすい」んですね。

高家氏

はい。

三橋氏
だから「首長選挙」、あの「府長選挙」とか「知事選挙」とか、あと「市長選挙」とか、あれはその「立補した人」が「直接、市民なり県民の人と話せる」じゃないですか? (府民や県民や市民に)訴えるわけ。

高家氏
うんうん。

選挙中、一番の中間組織に「あそこは既得権益ですから〜」と批判する


三橋氏

で、「中間組織」なんか、なかったとしても、むしろ「中間組織」があったら、「あそこは既得権益ですから〜」っつって。

(「自民党」は確かに「既得権益組織」)


例えば「自民党」、実際そうだと思うけどね。
「自民党」って明らかにその「ガソリン補助金」について「特定の団体」に配慮してるよね?
「金が流れてるかどうか」(は)別にして。

高家氏
うん。

三橋氏
はい、その「ガソリン卸し」のところが、ちょっと儲かっちゃうでしょ?と。

高家氏
はい。

三橋氏
本来だったら、「ガソリン税」なくせばいいんだけど、なんでわざわざ「補助金」 出して、「下げさせる」なんてことやってんの?と。
それはだから、そういう業界「慮ってる」んでしょ?

高家氏
はい。

中間組織を「既得権益ですから〜」と批判する


三橋氏

そういうのを批判するわけですよ。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
私もあれはダメだと思うよ、確かに。

そうじゃなくて、「そうじゃない」と。
「こんなところあるからダメなんだ」と、「皆さんに私は直接声を届けます」って感じで、それで「票」を獲得して「権力者になる」というのが「ポピュリスト」なんですよ。

高家氏
(それが)「ポピュリスト」?へぇ〜。

「ポピュリスト」は、歴とした「政治手法の1つ」


三橋氏

だから、あのまぁ「自由党」とか、「オランダ」(の)「自由党」とか、「ドイツ」(の)「afd」とか、「フランス」(の)「国民戦線」とかが、どんな選挙の対象になってるのかようわからんけども、
なんか安易に(「ポピュリスト」っていう言葉を)「使いすぎ」だよね。

高家氏
うん。「ポピュリスト」っていう言葉を?

三橋氏
言葉自体を。
あるいは「ポピュリズム政党」とかですね。

高家氏
うんうん。

三橋氏
そうすると、なんかあの「レッテル貼り」です、まさに、これが「レッテル貼り」。

高家氏
はい。

三橋氏
「あいつはポピュリストだ」って言ったら、いや、それ「政治手法の1つ」だからさ。

高家氏
う〜ん、そっか。

「ポピュリスト」自体に「善」「悪」はない


三橋氏

そう。別に私、別に「善悪」言ってないからね?

高家氏
はい。

三橋氏
別に、本当に例えばですよ、「この中間組織に頼ったら(選挙に)受かるんだけど、こいつら、気に入らないんだよな」と、あの「首長選挙」とかで。

で、「絶対、あいつらのいうこと聞かない」「じゃあ、もう市民に直接訴えかけよう」って感じで「当選する」ケースもあるんですよ。
あ、「泉」さんなんかそうだよね、典型ケース。

高家氏
あぁ。

三橋氏
それが別に悪いって言わないですよ、悪いって言わないんだけど、それ「政治手法」の話なんだから、
それをなんっつうんでしょう、あの、あたかも「悪いことのような感じで、言葉で使う」の、やめんか?と。

高家氏
あ、その「ポピュリスト」って言われてるのは、「良くない」イメージなんですか?

三橋氏
「レッテル貼り」です。「レッテル貼り」なんです。
「ポピュリズム政党が〜」 みたいな。

高家氏
へえ〜。

三橋氏
いやそれ「政治手法」でしょ?と。

「中間組織」は、先祖が「必要なシステム」と判断して出来たはず


だってね、別に、私、さっきからあの「連携」して「中間組織に属して、議論して、権力届けろ」って言ってるんだけど、
(でも)それ「できない」ケースあるよ、それ。

高家氏
う〜ん。

「中間組織」が腐ると、ただの「利益団体」になる


三橋氏

そこは、本当に「中間組織、腐っちゃってる」と。
いわゆる「利益団体だけ」になっちゃって、あの「選挙の」時だけ、「みんな投票して〜」って(綺麗事)言うんだけど、
それでも、実際に投票したところで、この「有権者の方々の声、全く届かない」っていうケースは多々あるんですよね。

高家氏
う〜ん。

三橋氏
その時にこの「有権者の方々に直接「声」を届けて、それで「権力」握って、みんなを救います」って手法があったとして、それはなんか「否定されるべきなのかな?」と。

「ポピュリスト」は必要に応じて、あっていい


高家氏

あっていいと思います。

三橋氏
いや、「別に(あって)いいんじゃね」と。
「泉」さん、ほぼそうでしょ?

高家氏
はい。

「ポピュリスト」は「スタンドプレー」なので・・・


三橋氏

でも「逆のパターン」もあって、
つまりは要は、そのいわゆる「スタンドプレー」で、あの、「間」の、「中間組織」とかですね、「既存の団体」とか、全部「無視」して、それでひたすらテレビ出て、「顔」「名前」売ってきますよ、と。
それで「首長選挙」になりました、と。

高家氏
はい。

三橋氏
それでこの「中間組織を、叩き潰してったるぜ」ってやってんのが「大阪維新の会」

高家氏
ほお。それは「なんとかリスト」ってないんですか?

三橋氏
「なんとかリスト」って何?

高家氏
なんか、その「呼び方」?

三橋氏
「呼び方」? いやいや「ポピュリスト」ですよ。

高家氏
あ、それも「ポピュリスト」?

三橋氏
「ポピュリスト」ですよ。
「やってること、同じ」じゃないですか?

高家氏
ああ。

「悪だけをぶっ潰す」フリをして、「日本全部」をまっさら(裸)にしたい政党?


三橋氏

「大阪の公務員たち最悪なんです〜」「こいつら ダメなんで〜す」って形で訴えかけて、それで「市民」、まぁ「ある市民」とか「民の人たち」に直接「テレビ」とかで「声」届けまくって、それで「勝つ」と。

高家氏
ふ〜ん。
じゃあ、その「中間組織を、攻撃」っていうか、「なくそう」とするのが「ポピュリズム」

三橋氏
違う。あの「無視する」ケースもあるし、「攻撃する」ケースもあるし、要は「やり方」

高家氏
ふ〜ん。

「中間組織」の性質は「段階を踏む」こと


三橋氏

ちゃんとだから、「段階」踏んで、「中間組織の支援」を受けて「当選する」というケースもあるだろうし、それはまぁ「ポピュリストではない」

高家氏
うん。

三橋氏
でも、そこが「もう使えねぇな」と思ったら 直接「市民」とか「府民」とか「県民」とかに「声」を出して「権力」握って、っていうのは、これは「ポピュリズム」なんだけど、あるいは「ポピュリスト」なんだけど、
でも、これ自体は「善悪ない」んですよ。
「その後、何やるか?」ですよ。

その「ポピュリスト」が「善」か、「悪」か、その後「何やるか?」


高家氏

ああ〜、それ「やり方」だから、ってことですね?

三橋氏
ただの「手法」じゃないですか。

高家氏
はい。

三橋氏
「その後」ですよ。
その、要は、例えば「維新の会」みたいに「大阪維新の会」みたいに「大阪府民を不幸にしまくる」ようなね、政治をしてきましたつったら、それは「そのポピュリズムは」だけど、
例えば、まぁ「泉」さん、少なくともね、「明石市民のためにやった」じゃないですか。
それを「悪」って呼ぶのは無理がありますよね?

高家氏
うん。

三橋氏
ということなんですよね、だからその言葉自体に「善悪」ってのはないです。
「政治手法」だから、あ、「選挙手法」だね。

高家氏
はい、でも悪いイメージで使われちゃってるってことですか?

「ポピュリスト」という言葉に「ネガティブ」イメージを蔓延させた


三橋氏

そう。
だから、要は「悪い」ような文章の中に「結局こいつは、ポピュリズムです」って感じで入れてくわけですよ。

高家氏
へぇ〜。

三橋氏
するとその「ポピュリズム」っていう言葉自体に「ネガティブな印象」がつくわけ。
高家氏

う〜ん。

三橋氏
そうするとその後、みんながそれ広まっちゃったら、「あいつは、ポピュリストなんだから」っていうだけで「レッテル張り」でもう、信用を貶めることができるんですよ。

これが「プロパガンダ」
詳しいでしょ、もうこんな話ばっかり。

最後、「民主性」

高家氏
はい。

続き ↓


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