2024.04.15 ① 共産主義、社会主義、自由主義も、ぜ〜んぶ「資本主義」❤️ 三橋貴明
大阪維新とポピュリズム〜なぜ、悪質な政治手法に騙されるのか?[三橋TV第847回] 2024/04/15
正しい言葉の使い方
「デフレーション」 → ⚪︎ 「需要」がしぼむ × 「物価」の下落
高家氏
こんにちは、三橋TVのお時間です。
先生、今回のテーマは?
三橋氏
はい、今日はね、「正しい言葉の使い方」。
高家氏
言葉の定義?
三橋氏
「デフレーション」って、なんかみんな、「物価の下落」って思ってるわけですよ。
高家氏
うん、「しぼむ」?
三橋氏
そう。
「デフレート」だから「しぼむ」、「需要がしぼむ」話なのね。
でも「需要がしぼんだ」ところで、「輸入物価」が上がったら「物価」上がるじゃん?と、
まぁ、今の日本だね、まさに。
高家氏
う〜ん。
「インフレーション」 → ⚪︎ 「需要」が膨らむ × 「物価」が上がる
三橋氏
「インフレーション」は「物価が上がる」じゃなくて、「膨らむ」。
高家氏
はい。
三橋氏
「インフレイト」だから。
高家氏
「需要が膨らむ」?
三橋氏
そう、「需要が膨らむ」。
まぁ、「需要」って「イコール GDP」だから、「GDPが沈む」か、「増えるか」って話であって、「物価」関係ないじゃも。
もちろん、一般的には、まぁ「需要が縮んだ」ら「物価下がります」よね。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
でも、そこに「外部からの要因」があるんで、「輸入物価」っていう。
だから、「デフレーション = 物価の下落」ではない、よね?少なくとも。
高家氏
うんうんうん。
三橋氏
はい、とかですね、まぁそういう話をちょっと今日していきたいと思うんですけど。
まず宣伝ですが・・・
(宣伝)
本番の話ですけどね、
高家氏
はい。
「日本語」の歪んだ「言い換え」
三橋氏
なんか「日本」って「言語的抽象性」高いから、「言い換え」とかがすごい得意な言語なんですよ。
高家氏
うんうん。多いですもんね。
三橋氏
多いでしょ?
で、「良くないな」って思うのはね、なぜかというと、それによって「政治が歪む」から。
「国際連合」 → × 「United Nations(連合国)」
「国際連合」って、英語で「ユナイテッドネーション(United Nation)」だ(ってなってる)からね?
高家氏
うん。
三橋氏
はい、あれ(United Nations)、「連合国」だよ?
高家氏
うん。
三橋氏
つまり「第2次世界大戦の、勝利国」のことでしょ?
「国際連合」ならず、「ユナイテッドネーション(United Nations)」っていうのは。
なんで「国際連合」なの?「ユナイテッドネーション(United Nations)」が。
(変なふうに)「言い換えてる」わけですよ。
(United=団結した Nation=国家)=(つまり「(第2次世界大戦で勝利した)連合国」)
高家氏
言い換えてるんですか?
三橋氏
だって日本、「連合国じゃない」もん。
高家氏
ああ。
「兵器」 → ? 「装備品」
三橋氏
とかね、あるいは「自衛隊」の「兵器」、「装備品」って言うんだよね。
高家氏
言いますね。
三橋氏
「兵器」でいいじゃん、「兵器」で。
まぁ、そんなこと言ったら「自衛隊」という言葉自体がそうなんだけど。
高家氏
うんうん。
「空母」 → ? 「護衛艦」
三橋氏
はい、で、「護衛艦」とかですね。いや「空母」じゃねえか、どう見ても、みたいね。
「なんで護衛艦なんだよ」と。
高家氏
うん。
三橋氏
要は、(日本語っていうのは)そういう「ごまかしが、効いちゃう」言語なんですよね。
高家氏
はい。
「マネタイゼーション」 → ⚪︎ 「貨幣化」 × 「財政ファイナンス」
三橋氏
「マネタイゼーション」、どう考えても「貨幣化」ですよ。
高家氏
はい。
三橋氏
「財政ファイナンス」と(も)呼んでます。
ま、「国債の貨幣化」のことね?
いや「日銀が、国債買い取る」こと、「マネタイゼーション」って言うんだけど、
「財政ファイナンス」って、こう言うと、何がなんだかわかんないよね?
(ファイナンス=財政,財務,財政学,金融;融資,資金)
高家氏
はい。
「ガバメント」 → ⚪︎ 「政治」 × 「政府の負債」
三橋氏
うん、「ガバメント」。
(日本での意味には)「政府の負債」、「国の借金」、
高家氏
うん。
三橋氏
すごいでしょ?言葉の、なんでしょう、「変換」が。
(ガバメント=政治,行政;統治,統治権)
ま、だから「特定」の「プロパガンダ」です。
高家氏
う〜ん。
政治的な「プロパガンダ」をするため
三橋氏
はい、「特定のプロパガンダ」。
で、まぁ何らかの「政治的目的」があってやってんだけども、ま、そうじゃないようなものもあって、
結構「人類」が、なんでか知らないけど「勘違い」してんのか、なんだよね。
高家氏
「人類」が?
三橋氏
うん、ま、学者さんたち。
高家氏
あ、日本人だけじゃなくて?
「社会(共産)主義」の反対 → ⚪︎ 「自由主義」 × 「資本主義」
三橋氏
日本人だけじゃない、日本人はもう100%勘違いしてると思うけど、
なんかね、「共産主義」とか「社会主義」の対語、あ、「対義語」か、「対義語」は「資本主義」だと思ってんのね?
高家氏
はいはい。
三橋氏
「えっ違うの?」って思った人、多いと思うんだけど、いや違う、「自由主義」ですよ。
高家氏
うん。
三橋氏
当たり前だけど、「共産主義」だろうが、「社会主義」だろうが、「資本を投じて、経済成長を目指す」のは変わらないですよ。
高家氏
はいはい。
「資本主義」 = 「資本を投じて、経済成長を目指す」
三橋氏
だから「資本を投じて、経済成長を目指す」のが「資本主義」。
「資本」って何なのか?
「インフラストラクチャー」であったり「工場」であったり、「機械」「設備」ですよね。
(インフラストラクチャー=インフラ=産業や生活の基盤となる社会資本。道路・鉄道・港湾・ダムや学校・病院・公園などの施設など)
(でも)「ソ連」(社会主義国)だって、「道路」引いてたよ、当たり前だけど。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
はい、それ「資本主義」。
高家氏
はい。
誰が「金」を管理、分配するの?
三橋氏
で、その「資本」を「誰が、管理するんですか?」ってのが違うんですよ。
高家氏
うんうん。
・自由主義 「全てを個々、別々に自分達で管理します」
三橋氏
「自由主義」ってのは、「民間」。(資本を民間が管理する)
「民間の自由にしていいですよ」と、元々そういう形の、そういうタイプの資本主義だったのが、それが「マルクス」がですね、批判したのね?
つまり「資本家」っていうのは、必ず「過剰利益」って、「余剰利益」か、「余剰利益を得ますよね?」と。
要はあの「労働者」に「十分な給料、払わない」から、「付加価値分の給料、絶対払わんだろ?」と。
ま、それはそうなんだけどね。
高家氏
はい。
三橋氏
っていうか、「余剰利益のために」働いてんだけどね。
高家氏
はい。
三橋氏
それをまた「資本」として投じちゃうから「格差が必ず拡大するだろう」と。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
で、やがてその「資本者階級」と「労働者階級」との間に対立が起きて「階級闘争が起きる」と。
高家氏
ほう。
・共産主義 「我々、コミュニュティーが管理、分配します」
三橋氏
「階級闘争」。
それで「労働者階級」が勝ったら、すると、この「労働者のコミュニティー、共同体が、資本を持って管理する社会」に「移行するんですよ」ってのが、これが「共産主義」でしょ?
高家氏
う〜ん。
・社会主義 「それをするのに整うまでは、国が管理します」
三橋氏
はい、でも「簡単にそうはいかないでしょ」?
ということで、「その前に、一時的に、「国家」が、資本を管理する」っていう、そういう時代があるでしょう?と。
ま、これ、マルクスが言ったわけじゃないんだけど、後から出きた話だけど、これが「社会主義」ですよ。
高家氏
うんうん。
三橋氏
つまり「資本」を「個人」ですね、「個人が自由に勝手にする」のか、「コミュニティが持つ」のか、「国家が持つのか」っていうのの違いだけであって、
今の「3つ」、全部「資本主義」。
・・・・・・・・・・・・・・
資本を個人が勝手に管理する =自由主義
資本をコミュニティーが持つ =共産主義
資本を国家が持つ =社会主義
・・・・・・・・・・・・・・
高家氏
はい。
三橋氏
なんかおかしい?これ。
高家氏
いや、おかしくないです。
三橋氏
そうなんだよ?「本来」的な話をすると。
「資本主義」vs「社会主義」の対立は不可能
ところが、なぜか「共産主義」と、あるいは「社会主義」と「資本主義」を対立させようとするわけ。
高家氏
どうしてですか?
三橋氏
ちゃんと考えてないからじゃない?
高家氏
うん。
三橋氏
ちゃんと考えてないから。
で、頭のいい人はここの部分が分かってんですよ。
鄧小平 「全部、資本主義の仲間」
はい、もうね、代表がね、「鄧小平(とう しょうへい)」、中国の。
高家氏
分かってた?
三橋氏
分かってた。
はい、つまり「社会主義」だろうが「自由主義」だろうが、その、ちゃんと「資本を投じて、経済政長したら、それ資本主義じゃねえか」と。
高家氏
うん。
三橋氏
と、いうことなんですね。
当たり前だけど、じゃあ「自由主義経済で〜す」とか言ったって、それは「計画」あるだろう?と。
高家氏
はい。
三橋氏
計画なしに「経済成長」どうやってやんの?
「インフラ」、どうやって整備すんの?
というような、もう的確なですね、その人類の誤解のポイントを突いてったのが「鄧小平」です。
高家氏
あぁ。
三橋氏
まあ、なんか、あんまり褒めたくないんだけど、日本の仮想敵国になっちゃったから、今、中国が。
中国は「社会主義」の国
ただ、そういう人物がいて、それで「中国」はガリガリの、え〜「社会主義」だな、「共産主義」ではない「社会主義」の国だったんだけども、そこに「資本を投じる」と。
そのためには「外資を、入れなくちゃいけないね」と。とりあえず、何もねえから、我々(中国)。
高家氏
はいはい。
三橋氏
ということで、「経済成長」を始めたんです、「中国」は。
もちろん「資本を投じる」つったって、「資本」って、具体的には例えば「工場建設しよう」とか「道路建設しよう」だけど、その技術すらなかったもん、中国。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
「これ、どうしよう」「じゃあ、外国にやって もらおう」と。
高家氏
うんうん。
三橋氏
ということで、「外資を受け入れます」って、(でも)全面的に受け入れたら大変だから「特区」ってのを作って、そこで、 あのま、「始めて」もらって、「拡大してく」っていう方法を取ったんですよ。
賢いでしょ?
高家氏
賢いです。
三橋氏
ね、はい、あんまり褒めたくないんですけどね、敵国ですからね、「敵国の偉人」ですけどね、彼、ある意味ね。
高家氏
はい。
三橋氏
その前の「毛沢東」ってのが、ま、その辺を全然分かってなかったもんだから、「国家が全部主導すれば、全部うまくいくはずだ」と。
高家氏
ほぉ。
三橋氏
ということをやった。
「ソ連」もだな、「ソ連」も。まぁ、両方(中国もソ連も)とも「社会主義」。
「中華人民共和国 」って言ってんだけど、まぁあれ「社会主義」なんですよね。
あの「ソ連」はもうその、え〜と「ソビエト社会主義連邦共和国」だから、あ、「社会主義共和国連邦」だから、鼻から「社会主義」って分かってたんの、自分で。
高家氏
はいはい。
三橋氏
分かってたんだけど、要は、「国家」が全部「計画」して「誰々を動かして」「リソースはこう配分して」、それで「いくらの給料払って」「いくらで売らせる」なんてことを統制したら、「うまくいくんじゃないか」、
「いくわけねえだろ」って話だったんだけど。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
それがだから「ダメ」なの、分かるよ?「ダメ」なの分かるんだけど、「ソ連」にしたって「資本を投じてた」し、
まぁ「毛沢東」はあまり投じてないんだけど、「人民」投じましたからね、彼は。
高家氏
はい。
三橋氏
でも、まぁいずれにても、そのどんな経済、まぁね、その少なくとも「イギリスの産業革命」以降の「経済」ってのは、「資本を投じないと、成長できない」ってのは同じ。
高家氏
うんうん。
三橋氏
「誰が、それ(資本を)管理するか?」(が)別、なんですよね。
高家氏
うん。
三橋氏
こういう「誤解」が結構ある。
もう「1つ」あるんだな。
高家氏
うん。
三橋氏
「ポピュリスト」。
高家氏
「ポピュリスト」?
続き↓
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