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【徒然草 現代語訳】第百四十八段

神奈川県大磯の仏像専門店、仏光です。思い立ってはじめた徒然草の現代語訳、週一度程度で更新予定です。全244段の長旅となりますが、お好きなところからお楽しみいただければ幸いです。

原文

四十以後の人、身を灸を加へて三里をやかざれば、上気のことあり。必ず灸すべし。

翻訳

齢四十を越えたら、お灸を据えるのに三里を焼かないとのぼせてしまうことがある。必ず焼くように!

註釈

○三里
足三里。膝を軽く曲げてお皿のすぐ下の内側にある、外側ふたつのくぼみのこと。


松尾芭蕉も三里に灸を据えながら奥の細道を歩いたことが知られています。

追記

20代から30代にかけては、いろ~んなものにのぼせたもんでした。……と、こう書きましたが、この場合ののぼせるは漢字を充てると「逆上せる」、上記訳文中ののぼせるは「上せる」です。

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