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「腕の力み」をいかにして抜くか/姿勢をきれいにするための第一歩

武術ケア#1 胸のケア

胸を緩める理由


皆さんこんにちは、武術トレーナーのヨウです。
やっと動画を撮るところまでやってきました。同時にこちらのnoteでは文章で捕捉ができるようにしていきたいと思いますので、分かりにくかったり、動作が難しい場合は動画も一緒に見ながらケアをしてみてください!
今回から、どんどんケアのバリエーションを増やしつつ、身体の使い方とセットで覚えていけるようアウトプットを頑張りたいと思います。

さて、記念すべき第1回目は「胸のケア」です。
胸と聞くと皆さんがご存時の大胸筋がメインだと思われますが、アウターマッスルは基本的なストレッチでOKです。今回のターゲットは「小胸筋」。

小胸筋2

小胸筋は肩甲骨と肋骨をつないでいる大胸筋の下を通っている筋肉です。
いつも僕が太極拳のクラスなどで一番初めにケアをする場所なのですが、
胸の筋肉って何のためにあるのでしょう?

試しに、片方の腕で胸の筋肉を触って、腕を上下左右に動かしてみてください。動くのが分かりますか?そう、腕を動かすためにあります。
そして、日常動作でを前に出していることの方が多いですよね?

結論、太極拳のレッスンやケアのレッスンで一番のネックは腕の緊張が抜けないことです。腕に力、、、日常では物を持つ時以外いらないです。仮に武術で拳を打つとしても、です。腕に力は入れてはいけません。当然のことながら、ストレッチやケアをしたいのに力みがあっては、緩むものも緩みません。
でも、抜けない、入れてる自覚がない上に抜き方も分からない。。。といったように、意外とノーマークな身体の使い方で意識的に力が抜けない、という方が多いのが現状です。

にも関わらずこの「力み」が最大の敵なので、早くここに手を入れたい。
といった理由で、ケアの習慣をつける意味でも効果を体感しやすい部位からスタートしていこうというわけです。

確認は肩甲骨を回す&寄せる


さて、早速ですが、確認から参りましょう。
胸のケアの際、レッスンならこれと背中をセットにするのですが、まずは一つずつ確実に覚えて行きましょう。

1、肩を後ろ・前の両方に2~3周ずつ回します。
→回しやすさ、回っている肩の動いている軌道の大きさを見ます。  
この時、胴体や首の位置が前後しないように動かしてください。
代償動作をしないようにします。

2、後ろ手で腰より高い位置に手を当て、背中側で肩甲骨を寄せます。
→肩甲骨がどれくらい寄せられるかをみます。
腕に力を入れて下に引っ張らないように気を付けてください。
ここで腕の力を入れていると、今後のケアに響きます(笑)
難しい、という方はYoutube動画の解説を見ながらやってみてください。

小胸筋を探す


では、実際のケアに入っていきましょう。
まずはどちらかの手を出して親指以外の4本を揃えます。内側に締める力を加えながら、肩の内側、鎖骨の下の胸の筋肉と肩関節の境目に指を入れ込みます。ちょうど、Tシャツに斜めのシワができるのはここのくぼみの影響ですね。と、いうことは、シャツにこのシワができやすい方は、肩甲骨や胸の位置がずれている証拠、かも知れませんね?シワを見るまでもなく、肩が前に出ている方も同様です。

身体の中心に向かって斜めに手を腕ごと動かし、痛いところ、固いところを探します。探せない!という方は、胸を開いて肩を少し後ろに引いて探してみてください小胸筋は肩甲骨の内側と肋骨をつないでいます。肩が前に出ていたり胸が下がっていると埋没して触れなくなります。

探せたら、当てている指はできるだけ力を入れないで肘から動かすように意識してください。指でグリグリ頑張りすぎるとせっかくのケアが台無しになります。このあと早い段階で「前腕のケア」でお伝えしますが、結論その指の使い方をしていると首肩の凝りがなかなか直りにくくなります。
指の負担を掛けないよう、内に軽く締めるだけにしておいてください。
痛いところ、固いところが分かったら、そのまま押さえておきながら呼吸をします。「は」で吐いてください。ため息のは~、です。

出来たら、次は手を押さえたまま、押さえられている側の手を回します。
押さえている手が離れないようにゆっくり、息を吸いながら腕を天井に伸ばして、吐きながら後ろ回しで下まで戻ってきます。
ゆっくり5周くらい、呼吸とセットで行ってみてください。
腕を回している時、押さえている手の指が離れやすいので気を付けてください。

片方やったら確認してみてください


さて、片側回し終わった時点で確認をしてみましょう。途中は肩回しだけで構いません。両方回していた肩を、片方ずつ交互に回し比べてみてください。いかがでしょうか?左右で肩の動いている距離や回しやすさ、変わっているでしょうか。確認ができればやり方が合っている証拠ですので、そのまま反対側を行い、最後に肩甲骨を寄せる動作まで確認をしてみてください。

この時点でピンとこなかった場合、とりあえず反対側をやってみましょう。
なぜなら、まだケアは始まったばかり、皆さんの感覚のトレーニングもここからがスタートだからです。

実は動きが良くなっているかもしれません。今はまだそれを確認・体感ができていないだけ、という可能性があるからです。

そして、もう一つは「やり方にズレがある」可能性です。これは動作の習得や慣れもありますし、今まで僕のレッスンにご参加くださっていない方には起こりうる事。諦めずに反対側をやってみて、違いがあるか確認してみてください。両方やって効果を体感できる方も多くいらっしゃいます。

「感覚のトレーニング」というのがいかに大事だと思って頂けたら嬉しい限りです。

最後に


両方手を当てながら腕を回した後、肩甲骨を寄せる動作をした時にどのように感じるか意識してみてください。

1、肩甲骨の間の肉が寄ってキツイ
2、胸が開いて手が後ろに行きやすくなった

おそらく、このあたりかと思います。他にも感じるイメージがあればぜひ教えて下さい。
この感覚、この後下半身のストレッチの際に非常に応用ができる感覚なので、どちらに近いかというだけでも意識して感じてみてください。

そして、このどちらの感覚としても、背中側が使いやすくなっているので、この後のケアは効率よく背中がターゲット、となるのですが、1の感覚をもう一度ご覧ください。

胸が開く=背中が寄る ということ。つまり、普段動いていない筋肉が背中には多いのです。後ろは見えないですし、日常では後ろ手で作業しないので当たり前なのですが、二の腕同様、動きが少ないところに気になるものはつくようになります。
使える範囲(可動域)が増えることによって活動量が増え、消費エネルギーが増えると、シェイプアップにも役立ちますね!

では今回はここまでです。
最後までご覧くださりありがとうございました!
拳礼。( ^^)/@


⇩動画はこちら⇩


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