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アルゼンチンであなたもステーキ通!

アルゼンチンに来たら、現地で「パリーシャ」と呼ばれるステーキハウスで最高品質の牛肉を食べずに帰るわけにはいきません!

とはいえレストランではメニューに写真が無く、有名店以外は英語表記も無いので日本人泣かせです。今回はステーキを注文するときに、「スペイン語がわからない!」と嘆くあなたにわかりやすいよう、最低限覚えておきたいステーキにおすすめのビーフカット(Cortes de carne)を八つだけご紹介します。


Ojo de bife (リブアイ)

「オホ・デ・ビフェ」:リブアイはリブロースの最上級部位で、サーロインよりも柔らかく味わいが繊細です。一頭からほんの少ししか取れない希少なお肉で、本場アメリカでは絶大な人気があるそうです。アルゼンチンの最高級店「Don Julio」では骨付きのリブアイを「Entrecot」と記載しています。

Bife de chorizo (サーロイン)

「ビフェ・デ・チョリソ」:サーロインは日本においてご馳走の代名詞。「Don Julio」のように「Bife de chorizo ancho」(プライムリブ)と「Bife de chorizo angosto」(ストリップロイン)と記載する店も多いです。プライムリブの方が脂がのっていて価格も高いです。骨付きのプライムリブは「Tomahawk」と記載されることもあります。

Bife de lomo (テンダーロイン)

「ビフェ・デ・ロモ」:日本では「ヒレ」と呼ばれています。ほとんど運動していない部位のため赤身で柔らかく、一頭の牛から3%しか取れないと言われる希少な部位です。

Bife de cuadril (ランプ)

「ビフェ・デ・クアドリル」:サーロインから繋がっている肉で、牛の腰からお尻にかけての脂肪の少なく柔らかい部分です。霜降りになりやすいと言われているそうです。

Bife de costilla con lomo (Tボーン)

「ビフェ・デ・コスティーシャ・コン・ロモ」:サーロインとヒレの部分を骨付きでカットしたもので、切断した骨がT字形になっていることからこのように呼ばれます。サーロインとヒレを同時に味わえるのでアメリカでも人気があります。外国人観光客を意識してか、そのまま「Tボーン」として記載している店も多いです。

Asado de tira (ショートリブ)

「アサード・デ・ティラ」:日本ではバラ肉と呼ばれる部位で「骨付きカルビ」として提供されることで知られています。

Vacío (フランク)

「ヴァシオ」:日本ではあまり馴染みがありませんが、外バラ肉のことで「ササミ」とも呼ばれます。濃厚でありながらクセがなく、脂っこいのが苦手な人にもピッタリです。

Entraña (スカート)

「エントラーニャ」:日本では「ハラミ」などと呼ばれることが多い部位です。こちらも脂肪が少ないので胃がもたれにくく、赤身肉の濃厚な味わいが楽しめます。

大抵のステーキハウスでは400〜500gもあるボリューム満点の肉厚ステーキが出てきます!肉本来の味わいを楽しむため塩のみで味付けされていることがほとんどです。もちろん伝統的なチミチュリソースをかけてみるのもよし。

価格帯も「Don Julio」では500gのリブアイが約40ドル(約6,000円)、テンダーロインが約56ドル(約8,400円)となっています(2023年9月時点)。ランクを下げたとしても約2,000円ほどで美味しいサーロインを食べられてしまうので超お得です!

また最近では、和牛(Wagyu)としてアルゼンチン産神戸ビーフ(Carne Kobe Argentina)を提供する店もあります。

焼き加減(puntos de cocción)を注文する時は、基本的には以下の五つを覚えておけば大丈夫です。おすすめはなんといっても「Jugoso」です!

Bleu(ブレ):レア
Jugoso(フゴーソ):ミディアムレア
A punto(ア・プント):ミディアム
Pasado de punto(パサード・デ・プント):ミディアムウェル
Cocido(コシード):ウェルダン

プエルトマデーロの名店「Cabaña Las Lilas」

ステーキの付け合わせ(Guarnición)には、フライドポテト(Papas fritas)、マッシュポテト(Puré de papas)、白米(Arroz blanco)などから選び、サラダ(Ensalada)も注文することが多いです。

アルゼンチンは人口よりも牛の数の方が多いと言われ、牛肉の消費量が年間一人当たり48キロというステーキ大国です。私も移住一年目にして間違いなく人生で一番牛肉を食べた年となりました。

ステーキハウスにお出かけの際はぜひ色々なお肉を試してみてください。アルゼンチン産マルベックワインとの相性は抜群です!この記事がその時のお供になることを願っています。

¡Buen provecho!

参考文献


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