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ひっくり返してぶち壊して、再構築

10月1日から2週間ほど休みの後、後期が始まります。

今は教務、学生共に充電期間。

新入生の入国が完了するまで、クラスを減らして授業が展開されます。

非常勤は、私が週3日、A先生が週2日、B先生が週1日の勤務になる以外、その他の先生は新入生が揃うまでお休みと言う形になります。(日数は社歴の順です)

週3日をいただけた私は、この3日間は全て上級クラスの担当。

上級クラスの担当は実に3年ぶりです。

3年前は日本語学校の勤務が始まったばかりで、直接法のやりかたも慣れず、クラス授業もひさびさで緊張、八方塞がりだと思いながらとりあえずやっていた時期。

教務主任(現校長)の温かくも容赦ない授業指導に怯え、うなされながら光を求めてもがいている時期でした。

もうがむしゃらでした。


あれから少しは上達したと思うけど…

逆に思うのが、

最近は自分の中で授業パターンを作ってしまって、それに則って授業を展開している気がすると言うこと。

自分のやり方を見つけたと言えばかっこいいですが、私はそれに胡座をかいて楽な方に走っていないか?と思うのです。


例えば

この文型の場合、この例文で導入して、次は…

この手の読解練習の場合、とりあえず読ませるのか、それとも簡単に語彙を導入してからするものなのか…

聴解はどうだ?


自分で作ったフォーマットに必要事項を記入したのみの教案のもとに同じことを繰り返しているように思えてきたのです。


もちろん学生は変わるし、同じ文型を扱ってもAクラスとBクラスでは違うものになります。でも、学生はこちらを良く見ている。同じことをしてもA先生と私の授業では反応を変えることだってある。


3年前と同じ学生に教えるわけではないし、私だって変わってきました。でも、今回教える学生は初中級〜中級前半レベルから見てきた学生もいる。彼らはたぶん、私のパターンに慣れています。


安定感が出たと言えばそうかもしれませんが、国内の進学校でたかだか3年勤めたくらいで何やってんの、自分?アホか、自分。


じゃあ、ここらでいっちょそのパターンをひっくり返してみたい。

彼らをあっと言わせ、「上級になるとこうもレベルが上がり、難しくなる。でもknk先生の授業ならわかる、そして世界が広がる!」と思わせる授業展開をしてやろうじゃないの。


どうしようか、どうしてやろうか。。。

にやにや

ドキドキ

ワクワク


まだ、始まっていないので答えは見えていません。壊したと思っても壊れていないかもしれません。


しかも、今のステージに3年かかったのなら、次のステージも3年、いやもっとかかると考えるのが普通でしょう。


それでも、久々の上級だからこそやれることは沢山ある。学生に「授業中のわたし」を壊してもらって、作ればいい。


少しでも自分のパターンを見つけたかった3年前、

そのパターンがある程度見えてクラス授業をすることが面白くなってきた2年前〜1年前、

そのパターンをひっくり返してぶち壊し、再構築したい現在。


常に苦しいなぁ。苦笑


わたし、まだまだ止まっている暇はなさそうです。


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