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ベトナム女子の口グセ

今まで出会ってきた数々の国の人たちには言われたことがなく、学校で出会うベトナム女子には高確率で聞かれる言葉があります。


先生、私は可愛いですか?


最初に聞いたときはびっくりしました。何もないところでいきなり聞いてくるのです。遠足の引率で写真を撮るときはもちろん、普段の休憩時間にもこの言葉はよく言われます。


ベトナム女子はアオザイを着こなすためにスタイルにも気を付けていますし、確かに美人は多いです。


が、仮に私が自分がものすごく美人だと思っていたとしても、先生や周りに「私可愛い?」って聞けるだろうか、いや、聞けない。


これまで様々な国の人に出会いましたが、こんなに「私可愛い?」と聞かれたことはなかった。

スペインやメキシコでも、

キレイだね」と言われて「ありがとう」や

お出かけ前にお洒落したところで「どう?キレイ?」、

服屋の試着で「これ、似合うかな?

ならよく聞きいた。これは日本でもある。私も聞く。うちの祖母でさえ聞く。

または、海外の人らしく、家族や恋人を他人に紹介するのに「見て!うちの○○、かわいいでしょ~」は何度も聞いた。

また、彼女たちのSNSを見ているとかなりきれいに撮れているので、家では相当研究しているんだろうなとは思うんですが、それでも口に出して聞かれたことはない。(研究は日本人もしてる人いますよね)


でも、何にもないところで、というか学校の休憩時間にいきなり

先生!私は可愛いですか?

は、言われたことない。笑 

もっというとたかが10分の休憩時間にひっきりなしにセルフィーしている人たちも初めて見ました。笑 私、自分の写真なんて旅先でしか撮らないです。しかもその旅も、関西を出ない限り写真に自分はいないよ。世代差だとも思うけど、そんなに自分の写真いらないよ。笑


でも確かにベトナムは本当に美人が多いし、もし本当は残念な見た目だとしても「いや、あなたはブスよ」と言えるわけがないので、

もちろん、可愛いですよ!」

というんですが、そこでもう一つすげぇなと思うのが、彼女たち、

そうですよね!」やら「やっぱり?良かった🎶

と自信を持って言えること。

そして1人が言い出すと周りもみんな「先生、私はー?」「私はー?」の大合唱。はいはい、みんな可愛いよ!だから授業中は鏡しまってね!


この自信がまた彼女たちを一段とキレイに見せるのかもしれませんし、最近は在校生ばかりでお互い聞き過ぎand聞かれすぎなのでこのやり取りもなくなりましたが、新入生が来てこのやりとりをするたびに凄いなぁと毎度思ってしまいます。



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