辛ラーメン。キムチ増し増し。
はじめまして。はたまたウェルカムバック!
こちらのノートに来てくださりありがとうございます。
マルコポーロといいます。
このノートでは、ひょんなことから転職を決意した、
ふつうの、ごくふつうの。どこにでもいるOLの自分回顧録という名の、日本全国のすべての新入社員へ捧げる備忘録です。
前回から引き続き、日本全国のすべての新入社員のみなさんが忙しい日々の中でくすっと笑い、心が穏やかになる備忘録を書いていきたいと思います。
それでは行ってみよう~~~!!(パフパフ~~~!)
フレッシュフレッシュフレッシュ〜!
意地とプライド
さて、そんな直前で知った新入社員参加という事実。
しかし、新入社員研修当日の朝、ある事を先輩から告げられます。
【マルコさん、新入社員研修のオブザーバーの主格メンバーに入ってるから!今日からよろしくね!】
そう、辛うじて入手したプログラム表には、毎日の時間割とプログラム内容のみの記載。という鬼畜の所業(笑)
そのほかの情報は引き継ぎ時に一切教えてもらえませんでした。
(先輩は私に別の引き継ぎ業務をマシンガントークでした次の日から新入社員研修当日までお休みを取っていましたー)
もちろん、先輩たちは研修で登壇する社員の方や外部の方の名前、そこに対する打ち合わせなど、こういった内容の詳細は全て私が来る前に終えていました。
しかし、私だって社会人4年もやってきてますから。笑
ちっぽけですが意地とプライドがあります。
資料の格納場所を探し出し、そこに書いてある情報をとりあえずプログラム表やシフト表にメモる。
先輩の過去のスケジュールを見て、議事録が貼ってあればそこから今までの打ち合わせ内容を把握、準備がどこまで進んでいるかできる限り把握しました。
着任から約4日。残業時間はすでに10時間を超えていました。
走れ!マr、いや、走れ!!パシリ!!!
そんなことは先輩達はつゆ知らず。
新入社員の皆さんが続々と会社へ集まってきました。
「(あ〜なんてフレッシュなの…キラキラしてる…みんな可愛いな〜(親目線)」そんな風に思いながら始まった研修。
そんなことは束の間。
今回の研修で使う資料の配布、提出書類の回収など、もうバッタバタ。とりあえず枚数を確認して、揃ってたら時間を見つけて即関係部署に提出。
研修中なにか不備やトラブルがあれば、パシリ専門業者な私が対応してくれる部署に駆け込み、お願い、電話、お願い、電話、電話………会場と部署を行ったり来たり。
これ、基本ダッシュです。社内を猛ダッシュ。エレベーターなんか使いません(笑)だって来るの遅いし、階段のほうが早いし。というか、常に急いでるし。(笑)
あ、言い忘れましたが、実際の育成チームは部長、先輩、私入れての3名。
部長はオブザーバーではないので、普段の会社全体の研修業務すべてを2名体制でやることになります。
そのほか別のチームから先輩が1名、どうしても無理な時に別のチームの課長が応援に来てくれることになっていました。
つまり、新入社員70名近い人数が2週間の研修を受けるのを3名で回していたのです。
お分かりですか?私がダッシュしている理由。
そして、先輩が私に放った言葉の意味。
【主格メンバー】…そりゃそうだわ……
こんだけ人いなかったらそうなるわ。
というか、どういう人事配置?人事って配置のプロじゃないの?
私の中に生まれた人事部へのほんの少しの不安感と不信感。これがのちにどんどんと姿を見せてくることになります。
イバラの道とカラダの変化
そんな研修では、先輩達が毎日出してくる新情報に必死に食らいつく毎日。
えっ、あれ変わったんですか?それはいつから…?
この2文、口が裂けるほど言いました(笑)。
私が事前に資料を確認してなかったら、そもそも知らない情報盛りだくさんの毎日だったはず。
どうなっていたのか。今思うとゾッとします。
それでも、研修中はほかの仕事をする時間がないので、当然仕事は雪だるま式にどんどん膨れ上がり。
着任して早2週間、研修開始からわずか4日で残業時間は25時間を突破。
朝は7:30に出社、退勤は22:00なんてザラ。
このまま行くと月の残業制限時間45時間を超えてしまう…
そんな残業時間を気にしていた私。体のある変化に気づきます。
え、体重減ってる!というより、異常な生活をしていたことにここで初めて気づきます。
だって、辛ラーメンにキムチ増し増しですよ?(笑)
今なら辛くて食べれません(笑)
人は疲れるとカプサイシンを本能的に求めるらしいのですが、如実にそれが出ていました。
朝は時間あれば駅の中にあるコンビニでバナナを買い、会社に向かいながら食べ、お昼は新入社員のお弁当準備や片付けに追われ、自分たちが食べる時間はなし。
夜は夜食、というより栄養満点!な野菜ジュースを飲みながら仕事、帰ったら即寝る、という毎日をおくっていました。
そりゃあ痩せるわ。だって食べる量少なくて会社を毎日ダッシュですよ??(笑)
気づいた時にはすでに体重は東京にいた頃から7kgも減っていました。
マルコ、大丈夫?生きてる?
そんなLINEが来たのは、新入社員研修も佳境に迫ったある日のこと。
同期A子の家に集まった、同期や後輩達がテレビ通話してくれたのです。
「大丈夫だよ〜!生きてる!生きてる!!」
【えっ、てかもう22時だよ?今帰ってんの?!】
「?うん。え、今日はちょっと早いくらいだよ〜」
【マルコ、大丈夫?顔死んでるよ?】
「大丈夫!大丈夫!!」
【うそだ、大丈夫じゃないときほど連呼するやん、大丈夫って】
何も言えませんでした。その通り、大丈夫、ではなかった。
残業時間はとっくに45時間を突破。しかし、それだと総務課に怒られるので、時間を調節し時間内に収めろ、と先輩たちに言われていました。
加えて、毎日こんな時間に帰って、好きなテレビも見れず、ご飯も食べれず、土日は新入社員の子がコロナになったときのためにすぐ駆けつけられるよう社用携帯を握りしめて、平日の残った仕事をしながら家にいました。
…精神的にも肉体的にも限界でした。
それを察したのか、同期が一言。
【GW、東京帰っておいでよ。みんなで遊ぼうよ。】
私はその日、テレビ電話を繋ぎながら泣きました。
私よく泣くんです。涙腺ガバガバ女なので(笑)
でも、仕事のことで泣いたことは一回もなかった。
仕事で泣いてる人を見て、当時の私は、泣くぐらいなら仕事しろよって思ってました。
でも、泣くぐらい仕事で辛いこともある。
限界を迎えたら泣いてしまうことだってある。
それが、その時の私でした。
異動の真実
本当に望んだもの
本社への人事異動は、私が望んだものではありません。
一本釣り。よく言えば、白羽の矢が立ったのです。
私は営業企画という仕事が大好きでした。
それは私の生きがいであり、誇りでした。その仕事をしたくて、毎年行われる異動調査でも第一希望から第三希望まで「営業企画」と書いたこともあったほど。
【マルコちゃんの天職だね!】
私を知る周りの方々によく言われていました。
だから白羽の矢が立ったことにうれしさを感じる、というより、私は天職を奪われた、と思いました。
会社は、本社は、私の何を見て、この異動命令を出したのか。ずっとずっとずっと疑問でした。
なんでですか…?
時を戻します。(時を戻そう的な)
新入社員全員と研修中に面談するプログラムが終盤に行われました。
私は元営業系だった、ということもあり、営業本部配属の子達と、数名の理系男子達の面談を受け持つことになりました。
概ね和やかに進んで、みんなのフレッシュさに心が浄化されていくようでした(笑)
そんな浄化面談(笑)を進めていくにつれて、ある営業本部配属の女の子から言われました。
【私ってなんで営業なんですか?】
彼女は特に希望は出していなかったものの、自分は営業向きではない、と感じていたらしく、今回の配属が意外だったと話してくれました。
「ごめんね。わたしもあなたが営業配属になった理由を知らないの。ちゃんとした回答ができず本当に申し訳ない。」
【いいんですー!なんでかな?って思っただけなので!でも…他の同期でジョブ型採用なのに希望と違った子は泣いてる子もいました。だからマルコさんなら知ってるかなって…】
絶句。絶句しました。
ジョブ型採用と謳いつつ、希望通りでもなければ配属理由も教えられていないなんて。
そして彼女からこんなことも言われました。
【マルコさんはどうして人事になったんですか?】
こんなにもピュアな質問が私の心を突き刺しました。
配属理由は新入社員に限らず長年明らかにされておらず、社員達の異動時期に必ず出る不満として、有名でした。
私はどうしても納得がいかず、面談後に配置チームの上司をつかまえてなぜ配属理由が開示されないのか、聞きました。するとこんな回答が。
本質的な答えになってねえーー!!!!!!理由を開示しない理由ってなに?って聞いたんですけど?!
そう叫びたかったですが(爆笑)
まあ、つまり、
こっちとしては色々みて理にかなってる配置だから我慢してそこで働いてよ。理由?なんで言わないといけないのよ。え?担当変わると困る?それって誰か迷惑するの?しないよね?こっちだって頑張って配置したんだし、本社の命令だよ?そっちでうまく言ってよ。
と、言ったところでしょうか。
だいぶ捻じ曲げて書いてますが(笑)だいたいこういうことでしょう。
そんな事を夢溢れるキラキラしている新入社員に言うわけにもいかず。
新入社員研修は終わりを迎えつつあったのでした。
終わりに
あ〜だんだんと雲行きが怪しくなっているのを感じていますかぁ?????
そうです、その調子!!(笑)
この後、私が転職を決意する小さなきっかけがゴロゴロ出てきます。
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