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言葉にもジェネレーションギャップ

毎年、流行語大賞ってあるじゃないですか。その年に流行したり話題になった言葉やフレーズにランキングを付けて発表するあれですね。

カナダに住んでいる私は、日本の流行語の語源も意味も用途も分からないし、分からないので使うのも恥ずかしいし、うまく使えたとしても、いつ流行がオワコンになるか分からないので(今実験した)、だっさいことにならないか賭けに出る羽目になるし、そんなギャンブルをするくらいなら、やっぱり使わないでおこう、となります。

中高生向けの国際交流サークルを運営しているので、日本の中高生とよく話しをするのですが、流行語やJC・JK語を使うことは確実に避け、何なら常に敬語で話し、「中年女子が必死に頑張ってる感」がはみ出ないように全集中で話します。

逆に中高生が「お先にドロンします」とか「許してチョンマゲ」とか言ってきたら違和感しかないですし、いきなり「おいっす!」とか話しかけられても、こちらが反応に困るので、そこは空気を読んで、お互いちょうどよい距離を保ちながら話します。

私は中高生と友達になりたいのですが、これが埋めたくても埋められない、ジェネレーションギャップってやつですよね。

言葉には流行がある

英語だと、日本語ほど顕著なジェネレーションギャップはなく、カナダの中高生は私に「Hey!」って言ってきます。まったく違和感ないです。

それでも、世代や流行、国や地域によって、話し方や使うスラング、ジョーク、絵文字やその意味などは異なりますし、時が経てば移り変わっていくので、その世代らしい話し方というものはあります。

内輪ネタや思いがけない出来事、直面している悩みや周りの環境、物事の捉え方や解決の仕方が、流行語やスラングになっているので、その時代をその年齢でその場所で生きていないと分からないことがある、ということだと思っています。

話は変わりますが、先日8歳の子供と一緒にNetflixオリジナルのBack to The Outbackというアニメを英語で観ていて、毒蛇が梯子に登るシーンがありました。

そこで「これがホントの蛇と梯子だ!」みたいなツッコミがあり、私にしてみたら何が面白いのかさっぱり分からなかったのですが、隣りで子供が笑っていたので、何が面白かったのか聞いてみると、「蛇と梯子」というボードゲーム(すごろくのようなもの)が小学校にあり、それと掛けているのが面白かった、と教えてくれました。(割と有名なボードゲームだそうで笑)

英語は理解していても、そのボードゲームを知らなければ、私のように???になるし、そのボードゲームを知っていれば面白いと分かるわけです。

このように、その時代をその年齢でその場所で生きている人に教えてもらわないと、分からないこともたくさんあるわけですよね。

日本の中高生に同世代と交流してほしい理由

日本の中高生は、本当にたくさん英語を勉強していると思います。でも、同世代の英語圏の中高生がどんなことを考え、どんな話をして、どんなことに悩んでいるかを知っている人は少ないと思います。

学校の勉強では習いませんし、英会話学校の先生は年上だったり、日本に長く住んでいる方かもしれませんし、映画や動画で見たり聞いたとしても、「蛇と梯子」のように意味が分からないかもしれません。

英語はコミュニケーションのツールですが、必須科目や受験科目でもあるので、「勉強するもの」と受け止めると、苦手意識を持ってしまう方も多いと思います。

ですが、せめて交流する時くらいは、正しい英語でとか、うまく話そうというのは忘れて、楽しんでもらいたいと思っています。

なんなら、英語でジョークのひとつやふたつを言って、英語圏の中高生を爆笑させてほしいですし、だからこそ、元トロント・ブルージェイズの川崎選手は人気者になり、出川イングリッシュは愛されるのだと思います。

続きは次回。ちょっとアピール。こんなことやっています。👆

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