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お彼岸に実践する6つのこと

お彼岸とは

秋分の日も過ぎ、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように
これから冬に向かって涼しくなっていきますね。

秋分の日・春分の日には太陽が
真東に上り、真西に沈みます。

この年に2回の昼と夜の長さがが同じ時間になる時、
日本古来からの太陽信仰では
特別な日としていましたし、
種蒔きや稲刈りの時期の目安にもされていました。

そこに仏教が伝来し、西の果てには極楽浄土があり、
いつかあの世に旅立つ時、極楽に往生するようにと
西に沈む太陽に祈りを捧げたのかもしれませんね。

さて、秋分の日・春分の日を中日として、
前後7日間をお彼岸と申します。

彼岸とは、語源はインドの「パーラーミー」で、
「波羅蜜」と訳し、「彼岸」と呼ぶようになりました。

「彼の岸」と書きますが、あちらの岸とは、
悩み苦しみの河を渡り解脱された状態、
つまり悟りの境地に至ることです。
この対義語は「此岸」(こちらの岸)です。
私達はまだこちらの岸にいますので、
このお彼岸中に彼の岸に渡るための修行をしましょうというのが、
実はお彼岸の7日間なのです。

お彼岸になぜお墓参りをするのか?

お彼岸は悟りの境地に至るための集中修行期間であるのに、
なぜご先祖様のお墓まいりをするのでしょう?

これは平安期まで遡ります。

「794ウグイス平安京」はご存知ですよね?
794年に都を平安京(京都)へ遷都したのは、桓武天皇です。
桓武天皇には早良親王という弟がいました。
早良親王は立太子(次の天皇)でありましたが、
色々な濡れ衣を着せられ、その無実を訴えるために
10日間絶食し、生き絶えてしまいました。
その後、桓武天皇の妃たちが次々と亡くなり、
疫病や災害が絶えなくなり、
これは早良親王の祟りだとされ、
早良親王を鎮魂するために806年に7日間の法要が
執り行われ、これが彼岸会の始まりとなりました。

この故人を供養するというのが、一般にも拡がり、
現在もお彼岸にはご先祖様のお墓参りをするという
風習に繋がっていったのですね。

真西に沈む太陽を見て、
西方極楽浄土の先祖を思うことと
一致したのかもしれません。

お彼岸は修行集中期間

では、具体的に何をどう修行すればいいのか?
6つの波羅蜜の修行
「六波羅蜜」の行を行います。

六波羅蜜とは
○布施・・・他人に見返りのない施しをし、分け与える。
○持戒・・・仏教の戒律(仏様の教え)をよく守る。
○忍辱・・・寛容の心を持って、耐え忍ぶ。
○精進・・・正しく励み、使命や目的を果たす努力をする。
○禅定・・・静かに座り、心を安定させる。
○智慧・・・完全なる仏様の智慧(般若)を得る。

実際はこういった意味ですが、堅苦しくて難しいですね。
では、紅月坊的六波羅蜜を解説してみましょう!

1、他人に笑顔で優しい言葉かけをしよう(布施)
2、他人との約束を守ろう(持戒)
3、怒らないで、他人の話しをよく聞こう(忍辱)
4、自分のスキルアップを意識して、働き、学ぼう(精進)
5、目を閉じて深呼吸して、落ち着こう(禅定)
6、上記5つの行いをして、自分で自分を褒めよう。
  他人にしてもらった事を感謝しながら眠ろう(智慧)

お彼岸は特に集中して修行する期間ですが、
これなら普段から意識して行動する事が出来るでしょう(^ ^)
幸福感を感じる事がより倍増しますよ♪

智慧はどう説明したらいいか難しいですが、
全てに感謝が出来て、有り難いと思えれば、
自ずと正しき見極めが出来ていきます。

6つのお供え物

仏壇やお墓ではお供え物をしますね。
以下の6つのお供え物はなんと、
六波羅蜜と同じ功徳があります!
これを「六種供養」といいます。

六種供養とは
○水・・・水は注がれると全てに行き渡ります。
     生命の基でもあります。
○塗香・・・悪臭を取り除き、心身を清らかにします。
○華鬘(花)・・・花の種は暑さ寒さを耐え忍び、花を咲かせます。
        花を見ると心が和み、怒りを鎮めてくれます。
○焼香(線香)・・・一度着火すると、最後まで燃え尽きます。
         場を清らかにします。
○飯食(ご飯)・・・空腹ではイライラしたり、集中が出来ません。
         食事をとると心が落ち着き、心身が満たされます。
○灯明(ロウソク)・・・暗闇を明るく照らし安心をもたらします。

この6つの効力を意識してお供えすることも
彼の岸へ渡るための修行となり、
仏様、ご先祖さまを喜ばす事にもなります。

みんな一緒に Go To Higan!

おまけ(弥陀出現)

先日、焚き火をしたら
阿弥陀如来様がご出現されました!

ほらねっ∑(゚Д゚)

合 掌

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