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感覚統合と発達障害支援

「感覚統合」は心身の土台を育てるアプローチです。


発達障害の特徴

①【脳機能の障害がある】

脳に障害がある人 = 「発達障害」と呼ぶ

体に障害がある人 = 「身体障害」と呼ぶ

心に障害がある人 = 「精神障害」と呼ぶ


②【低年齢から症状が見られる】

脳機能の困難は生まれつきもっているため、年齢が低い時から症状が見られるということ。

これは『発達障害は子育ての問題ではない』と伝えたいです!


③【症状のせいで今、困っている】

発達障害の名前をつけることで、医療や福祉のサービスを繋げることができる。
例 :  自閉症スペクトラム、ADHDなど……

脳は「感覚情報」のやりとりをする器官

ASD(自閉症スペクトラム症)
社会性に困難を抱えている

ADHD(注意欠如・多動症)
行動面・注意力に困難を抱えている

SLD(限局性学習症)
学習に困難を抱えている

DCD(発達性協調運動症)
運動能力に困難を抱えている

CD(コミュニケーション症)
話す・聞く力に困難を抱えている

これら全ての診断名と特徴はバラバラです。
共通点は「脳機能の困難」があります。
脳は感覚情報のやりとりをしながら、体を動かしたり考えたりする器官です。

発達障害を抱える人は「脳の各部位の連動が適切にできていない人が多い」という研究が広がってきました。

脳の各部位は、「言語」「視覚」「運動」「司令塔」などの役割を分担してになっている。
その各部位が「連動する」ことで複雑な行動が可能になります。

その「連動」がスムーズに行えないと様々な困難に繋がりやすくなります。

例えば「ボールをキャッチする」という運動には視覚と固有感覚(荷物などの重さを把握する感覚)があってはじめてボールをキャッチできるのです。

参考図化
「発達の気になる子の体の動きしくみとトレーニング」監修: 川上康則 ナツメ社より


このように私達は「感覚の育ち」を生活や遊びの中で知らず知らずのうちに育ってきたのです。

その「感覚の育ち」を具体的に分析し、育ててあげるのが「感覚統合」です。

その「感覚統合」で、「脳の各部位の連動する」ように発達を促していきます。
そして、困りごとを減らすことも可能だと考えられています。

〜メッセージ〜

今回は「発達障害」と感覚統合についてまとめてみました。

感覚統合 = 発達障害支援というだけではありません。

それは最近では保育園でも「感覚統合」を遊びに取り入れいる園もあるからです。
その場合は、発達障害支援とは違う遊び方になりますし、普通な遊びに感覚統合の科学的根拠が入っている感じです。

私は発達障害の子だけでなく、発達障害でない子にも「感覚」というのは備わっているので実際にやっているところです。


ちょっとしたところでぶつける子や転ぶ子など普通に見かけます。これも立派な「感覚」の育ちを促してあげることで改善すると考えています。

参考図化
「発達の気になる子の体の動きしくみとトレーニング」監修: 川上康則 ナツメ社より


大人の方もこういう方いませんか?
実は大人の方もその必要な感覚が不十分なまま大人になってしまったと考えられます。
だから、子どもと一緒に遊びつつ保護者の方も改善できるので一石二鳥なんです!

感覚が不十分でも普通に生活はできます。
ただちょっと…おっちょこちょいな姿が見られるだけです。

「発達障害支援」においてはとても重要です。
この「感覚統合」で発達が遅れている子にも実際に取り入れみると、効果はありました。
子どもは「脳機能」の発達を促すという部分でも「発達障害児」も「発達障害がない子」も同じ発達過程を通過しないといけません。
そのため「どの感覚が不十分」かを分析してアプローチすれば結果はでます。
これで結果が出ない時は違う「感覚以外」の問題点を探す必要があります。

具体的な「感覚」については今後まとめていく予定です。

この情報が誰かの役に立てばとても嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。


参考文献
・「子どもの発達障害と感覚統合のコツがわかる本」著: 前田智行 ソシム株式会社より
・「発達の気になる子の体の動きしくみとトレーニング」監修: 川上康則 ナツメ社より


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