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マタニティマーク、つける?つけない?問題について考える

今日はちょっと真面目に。
今私の悩みどころでもある、「マタニティマーク」について考えてみたいと思う。

何を迷うかというと、タイトル通りだけど「つけるか」「つけないか」、もしくは「いつからつけるべきか」。

何故こんなことに迷いがあるかというと、マタニティマークにまつわる怖い噂をネットやテレビで見てしまうから。

「お腹を殴られそうになった」
「暴言を吐かれ怒鳴られた」
「見せつけか、イヤミなのかと言われた」…などなど。

こ、怖い…。

一方、マタニティマークをつけることは推奨されてて、「お腹が大きくなる前の妊婦さんだとわかりにくい時期こそ、急な体調変化の可能性があるので身を守るためにもつけましょう」と言った感じ。

身を守るために…つけるべきなの?つけないべきなの?に迷ってしまったので、ちょっと調べてみた。

と言っても本格的な調査なんてしようがないので、既に出されている調査を引用。

株式会社エコンテさんが2016年に実施されたマタニティマークに関するアンケート調査だ。

詳しくはリンク先の記事を見てもらうのが正確ではあるけど、気がついた点はいくつかあった。

・2006年度に導入されたマタニティマークの認知度は男性は42.0%、女性は62.3%と結構高い。(調査だと低いと言ってるけど、私的には高いと感じた。2016年時点の調査だから、今はもっと上がっているかもしれない)

・マタニティマークに気付いた際に「サポートしてあげたい」と感じる人は67.6%、一方で「不快に感じる」はたったの2.8%。(まあ、こういう調査に参加してる人だから、マタニティマークに対する意識は高い人かもしれないけど…)

・70.9%の妊産婦が「周囲のやさしさやサポートを感じた」と回答している。

・「マタニティマークを身につけることで妊婦が不快な思いや身の危険を感じることがある」という話を聞いたことがあるかという質問に対して、妊産婦の63.5%が聞いたことがあると答えている。(主な情報源はネット及びテレビ。私も最初はネットニュースでみたかも?)

・「マタニティマークを身につけていることで不快な思いや身の危険を感じたことがあるか」を質問したところ「ある」と答えた人は9.7%(舌打ち、睨まれる…から殴られる、殴られそうになる…まで色々)

基本的には、マタニティマークを知っているし、サポートしたいと思ってくれている人が多いみたい。

一方で、9.7%…10人に1人くらいは嫌な思いをしたことがあるのかな?

そしてそれがニュースなどで報道され、妊婦さん達が「怖いことがあるんじゃ」と知ってしまう感じでしょうか。

9.7%が多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれだけど、今回の調査では400人の妊婦さんが参加されているから約40人程度の人が嫌な思いをしたことがある計算になる。

私的には結構多いけど、ニュースとかから受けていた印象よりは少ないかな…と言った感じかなあ。

舌打ち、睨まれるあたりは鈍ければ気が付かずに済むかもしれないしな。

調査の中で面白かったのが、マタニティマークをつける理由についての考え方が、一般の人と妊婦さんで結構違いがあったこと。

妊婦→緊急時に知らせるもの
一般→アピールするもの、サポートしてもらうもの

この認識の差が、「マークなんかつけて偉そうに」「席を譲ってほしくてアピールしてる」みたいな負の感情を創出しちゃっているような気がする。

おそらく多くの妊婦さんは、倒れたときとかにきちんとした処置をしてもらえるように…みたいな意図で付けている人が多いだろうし、実際席を譲ってほしくて付けてる人って少ないんじゃないかなあ。

実際にマタニティマークを付けている妊婦さんについても色々調べてみた。

色々リボンつけたり、可愛いのも出ているみたい。

だけど「妊婦様だと思われたくない!」な努力をしている人も結構いることがわかった。

例えば…
・どうしても具合が悪い時だけつける
・基本はしまっておいて、電車で席に座った時だけつける
・リバーシブルデザインのを手に入れて、優先席に座ってしまった時だけ裏返す

席が譲れないのはこういう理由ですよ、を示す時にだけつけるイメージ。

一方、「お腹の子を守れるのは自分だけなんだから、つけている」という人ももちろん。

そう…だよね…。
だからこそ、つけることで何か怖い目にあったら嫌だなあという思いがマタニティマークについての悪いニュースに注目してしまう理由でもあると思うのです。

正直なところ、調べたから「こうするべきだ!」という自分の中での結論っていうのはでなかった。

マタニティマークの認知が広がっても、マークをつける人に危害を加える人は0にはならないだろうし、逆にマークを悪用?している妊婦さんだっているだろうし。

多分、マタニティマークに対する一定の負の感情というのは減りはすれども無くなりはしないだろうと感じている。

ただ、「最終的に守れるのは自分だけ」の状況の中で、無理はあまりしたくないし、緊急時のための安心材料は欲しい。

なので私は多分、こっそり持っておいて必要な時につける…をやってみて、大丈夫そうだったらしっかりつけてみようかなあと思っている。

実際、世の中ひどい人ばかりじゃ全然ない。

約70%の人が周囲のサポートが受けられたと回答していて、
・席を譲ってもらえた
・重いものを持ってもらえた
・頑張ってね、と声をかけてもらえた
と、素敵なエピソードもいっぱいあるのだ。

最終の判断は個人個人の考え方次第だと思うけど、9.7%のリスクをとるかどうか…というところかなあ。

この記事がマタニティマークを知るきっかけや、妊婦さんがつけるかどうかの判断基準の一助になったらいいな。

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