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【連載小説】ダメな子

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ダメな子③~溺れる~

ダメな子③~溺れる~

「店長ーーー!店長ぉーーーー!」
「おお、ユキちゃんどうした?テンション高いな」
「店長!良介と付き合ってる!」
「なにっ…マジか!なんっだお前ら、早すぎやっし!」

 もう、世界中の人に言って歩きたい。幸せすぎて、死ねる。



***

 あたりが暗くなると、私の心は騒ぎだす。

 寮で適当に夕飯を済ませ、彼のアパートへ走る。夜を一緒に過ごし、朝別れる。裸で抱き合う感覚が猛烈に好きで

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ダメな子②~発情~

ダメな子②~発情~

 目を開けると、前田くんが隣で寝ていた。
あぁ、一瞬忘れてた。風俗ごっこのセックスしたこと、忘れてた。
そこにあるゴミ箱に、散乱したティッシュとともに、
記憶ごと捨ててしまいたい。

 どうでもいい夜。
 何もなかった夜。

 
 ねぇ良介、あなたが見たら、なんて思う?またバカなことしてって思う? 大事にしろよって、言ってくれる?存在しない幻影に、
口から

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ダメな子①~ふりかざす経験~

ダメな子①~ふりかざす経験~

羞恥心はもう忘れた。

自分を大事にするとか、なんだっけ。何を大事にするんだっけ。

それより抱かれたいよね。狂いたいよね。
余計なこと、何も考えたくない。

***

「ユキちゃーん!ここ、ここ!」
「ユキさん、お疲れさまでーす」

大学卒業を控え、送別会ラッシュが続く。今日はバイト先の送別会。年下や、いっても同じ学生が多かったコンビニのバイト。気楽だし、仲良しが多いし、大好きな場所だった。

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