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『大丈夫』は信じるな。


『大丈夫詐欺』


これは巧妙で、見抜くことが難しい。
加害者も本人も自分が詐欺をしている自覚がありません。

きっと知らないうちに、
あなたも「大丈夫詐欺」を
しているのでは・・・?

まさか自分が加害者になっているなんて
信じられない事でしょう。

しかし、
「大丈夫詐欺」の本当の怖い所は、
加害者が被害者になっている事があるのです。

「大丈夫詐欺」には計画的なものと、
衝動的なものがります。

計画的なもの
・相手の事を想っての優しさ大丈夫。
・悪意のある意地悪大丈夫。

など。

衝動的なもの
・本当の気持ちを察してほしい時に使う大丈夫。
・気持ちを隠したい時にに使う大丈夫。

など。

衝動的「大丈夫詐欺」こそ
誰もが加害者になり、被害者にもなり、
辛い思いをしてしまいます。

今回は
日常生活に自然と潜んでいる
衝動的「大丈夫詐欺」に注目していきます。




「大丈夫詐欺」被害報告①


架空の女性 実緒さん

私、今日嫌な事があったのです。
その事でずっとモヤモヤしてしまって・・
彼氏が「大丈夫」と声をかけてくれたのに、

私は「大丈夫」と答えてしまいました。

その時は、なんでそう言ってしまったのかはわかりません。

ただ、本当は大丈夫ではないのに、
感情ばかりあふれてしまい・・・

そして、彼氏を困らせてしまうと同時に
「なんでわかってくれないの!?」そう思っていました。

感情は怒りに変わり、
彼氏にやつあたりをしてしまい、
心配してくれた彼氏を怒らせて喧嘩をしてしまいました。

気が付いた時には
後悔で苦しい気持ちでいっぱいです。

「大丈夫じゃない」と伝えていれば、
その時に私の気持ちを一緒に伝えられたかもしれません。



「大丈夫詐欺」調査報告①


『本当の気持ちを察してほしい時に使う大丈夫詐欺』です。

何か嫌な事があり落ち込んでたのは、実緒さんです。
感情が混乱していて、
どのように辛いのかを、整理できなかったのでしょう。

“整理できない事”を説明するのは難しいです。

「大丈夫ではない」とそれだけ言ってところで、
状況を説明できずに
そこで、また喧嘩になるかもしれません。

実緒さんは気持ちの整理が出来なかったので
「大丈夫」「大丈夫ではない」
どちらを言っても、
彼氏が「本当の気持ちを察してくれる」とは、
言いきれないです。

結果は変わらなかったかもしれません。

「よくある話」で済むようなことかもしれませんが、
人の心は、そんな単純ではありません。

しかし、「大丈夫ではない」のに、
「大丈夫」と言った事は嘘をついたことになります。

それは、彼氏にではなく自分に嘘をついたことにもなります。

美緒さんは無意識に自分に嘘つくことが多いのでしょう。
自分に嘘をつく人ほど、気持ちの整理が出来なくなってしまいます。


今回のように
実際は「大丈夫ではない」だったので、
“優しさ”が有効になる可能性はありますが、

実は「本当に大丈夫」な場合もあります。
その場合は
“優しさ”が逆に負担になる感じる事もあるでしょう。

そのまま喧嘩になる事もあります。

これこそが『大丈夫詐欺』の怖い所。

そうならないように、
普段から彼氏とお互いに理解できる行動をしておきましょう。

「大丈夫」と言ってしまったときに、
実緒さんの、気持ちに寄り添いやすくなるかもしれません。



「大丈夫詐欺」被害報告②


架空の男性 健司さん

私の部署でミスがあり問題になりました。
ミスの原因は、支持を出す先輩が作るリストが間違っていたからです。

リストが間違っていた事に、
後になってから気が付いて、ミスしたことが発覚したのですが

リストが間違っていた事は棚に上げて
現場の確認漏れのせいにして、責任を私に擦り付けました。

理不尽にも思いましたが
その先輩は会社でも立場のある人で、
私も、周りの人達もは飲み込むことしかできませんでした…。

作業も一からやり直しです。

同僚は「大丈夫?」と、私に声を掛けてくれましたが、
私は「大丈夫」と言っていました。

本当は辛かったです。

なぜ、私は「大丈夫」と言ってしまったのだろう…



「大丈夫詐欺」調査報告②


『気持ちを隠したい時にに使う大丈夫詐欺』

とても辛い状況です。

もし「大丈夫」と言えていたら
気持ちは軽くになったかもしれません。

なぜ言えなかったのでしょうか。

この場合は職場ゆえに
責任を持って仕事と向き合っていたのでしょう。
感情のまま行動することは難しいですね。

“皆に迷惑かける。”
そう思う気持ちから、「大丈夫」という言葉が出てきてしまった。

他には
“感情が溢れてしまう。”
その時に本音を出すと、辛い感情も一緒に溢れてしまいそうで怖かった。

感情が溢れてしまうということは、
気持ちに整理がつかないのでしょう。

健司さんは普段から、自分を犠牲にしている可能性があります。

おかげで、誰かが助かっている事もあると思いますが…。

健司さん自身が助けてもらえない環境は辛いです。

『大丈夫詐欺』は真実がわかりにくいです。

「本当に大丈夫」の場合、“優しさ”が負担になる事も。
「本当は大丈夫ではない」の場合は、なんで“優しく”してあげないんだ。

「本当」のことが分からないと
他人はどう接していいのか判断が難しいです。

酷くなると
誰も助けてくれないと感じ、孤独感も生まれてきます。。


健司さんが誰かに頼りやすくなる環境があれば、
助け合いが円滑になり
仕事のパフォーマンスも上がるのではないでしょうか。




まとめ

今回は二人の加害者による『大丈夫詐欺』の調査でしたが、

二人とも、
「大丈夫」と嘘をつき、
他人だけではなく
“自分”を騙す事にもなっていました。

その結果
二人とも気持ちが辛くなっていましたね。

『大丈夫詐欺』の中でも、
衝動的なものは
同時に“加害者”と“被害者”になる事がよくあります。

“辛さ”が連鎖してしまう事もあるので、
苦しい時は「大丈夫ではない」と勇気を出して言ってみてください。

アナタの勇気が『大丈夫詐欺』の被害を減らす事につながります!

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