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#20 ジャスト・イン・タイム生産方式とは?

こんにちは、こんちやまんです。


当ページを閲覧いただき誠にありがとうございます。簿記や会計について興味のある方や、この記事を読んで興味を持ってくださった方は、ぜひ#1から読むことを私は強くオススメしております。


今回は、「世界のトヨタ」が採用しているムダを排除するために確立した方法「ジャスト・イン・タイム生産方式」についての解説をします。

ジャスト・イン・タイム生産方式とは

自動車業界に勤めていたり、就職を志望している人にとってはよく聞く単語だと思いますが、普段の生活ではあまり見聞きしない言葉ですよね。

ジャストインタイム生産システム(ジャストインタイムせいさんシステム、Just In Time:JIT)は、生産過程において、各工程に必要な物を、必要な時に、必要な量だけ供給することで在庫(あるいは経費)を徹底的に減らして生産活動を行う技術体系(生産技術)をいう[1]

wikipediaより

つまり、上記の必要なモノ、必要なとき、必要な量だけ供給することで、余ることがなくなりますよね。そうすることによって「結果的に必要なくてムダになってしまった」を極限まで減らすことで余計な経費を削減することができます。

optimization = 最適化

一見、超合理的に見えるこのシステム。しっかりとメリットやデメリットを見えるようにしましょう。
全てにメリットしかない出来事はなかなかありません。しかし、デメリットを我慢してまでも享受できるメリットのほうが大きい場合はその選択をするはずです。トヨタはなぜこの「ジャスト・イン・タイム生産方式」を採用したのでしょうか?


ジャスト・イン・タイム生産方式のメリット

在庫量のミニマム化

必要な分だけ顧客に供給するため、ムダな在庫を残すことを極限まで減らすことができます。

一切ムダの無い最効率を

問題の見える化

生産に必要な部品の供給量について調整を続けることで、生産工程における問題の見える化ができます。それぞれの工程同士で生産計画を明確に共有できていないと、ズレが生じて問題が見えてきます。
逆にただひたすら在庫を残していると、部品は揃っているので「なんとか」なってしまい、小さなズレに気づくことができず、大きなズレになってしまうまで気づくことができません。

リードタイム短縮化

リードタイムとは、発注から納品までにかかる時間のことです。
リードタイムが短縮されると、工程の途中でミスや不良品が発生したとき、対応にリソースを割くことで迅速に解決することが可能になります。
また、リードタイムが短くなれば、従業員の労働時間も短縮でき、ワークライフバランスにおける従業員満足度(Employee Satisfaction)も向上させることができます。


さて、トヨタで採用されているジャスト・イン・タイム生産方式は何一つ欠点のない完璧な生産方式なのでしょうか?

ジャスト・イン・タイム生産方式のデメリット

平準化生産できなければ意味がない

平準化生産とは、毎日どの製品・部品をどれくらいの量で生産するのか、最適な一定量のことを表します。
その平準化生産ができていないと、日によって生産計画にバラつきが生じて人件費や工程にムダが発生し、ジャスト・イン・タイムを活かすことができません。
例えば、今日は100個作ったけど明日は1個しか作らなくて従業員が暇になっても同じ給料を払わなければいけませんし、その日は1個しか作れなければ次の工程に影響が出てくるでしょう。

在庫切れになる可能性

ムダに減らしすぎるのも良くないよねって話

ジャスト・イン・タイム生産方式では在庫のムダを極限まで減らすため、何らかの影響によって前工程の部品が届かなくなることがあります。
実際に、トヨタ系の部品製造メーカーでは海外での生産が追いつかなく、一時的に操業停止をしていることが時々ニュースになっていますよね。


次回は

今回はここまでです。次回は、実際にジャスト・イン・タイム生産方式を採用しているトヨタが競合他社と決算の中でどのような違いがあるのかについて見ていきましょう。
久しぶりにとっても会計チックな内容になり、難しい表現が増えますが、必ず易しい言葉でわかりやすく解説するのでぜひ楽しみにしていてください。


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それでは、また。

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