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テーマパークの裏側を読む【USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門】

森岡毅さんの「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」を読んだ。

きっかけはユニバの年間パス。
去年、ユニバーサルスタジオジャパンの年パスを購入した。
友達が購入したので、じゃあ私も…とついでに。
月1ぐらいでユニバには行っていた。
クリスマスから始まり、クールジャパン、イースター、ワンピース、ハロウィン、1年間まるまる楽しんだ。
テレビやYouTubeで観ていた、スーパーニンテンドーワールドに初めて入った時の衝撃は忘れない。
一番楽しかったイベントはワンピースの「サンジの海賊レストラン」に行けたこと。
念願の「サンジの海賊レストラン」略して「サンレス」
チケット争奪戦に見事勝利した私と友達は初参加だった。
美味しい料理と原作から出てきたようなキャストさんたちのワンピースショー。
夢のような世界だった。
ハロウィンも楽しかった。
ホラーナイトのゾンビたちのダンス、バイオハザードの脱出ゲーム、生まれて初めてハロウィンがこんなに楽しいイベントだと知った。
ハロウィンなんて渋谷でワーワー騒いでるイメージしかなかったが、その印象は全く変わった。
とにかく季節のイベントを楽しめた1年だった。

ユニバの年パスは子どもの頃も親に買ってもらって、よく連れて行ってもらった。
今回年パスを買ったときに、そういえばユニバって色々問題があって一回経営が大変だった時があったよなぁと思い、ちょうどその頃を立て直した人が本を出していることを知ったので、読んでみた。

思った以上に当時の内情の詳細が書かれていた。
一番疑問だったユニバがなぜ映画のテーマパークから、なんでもありなテーマパークになったのか。
クールジャパンで稼いだお金は全部ハリーポッターを作るための資金になった。
予算がないからこそアトラクションではなく、イベントで新しいアトラクションを造るお金を稼ぐ。
ホラーナイトの成功のエピソードはちょっと鳥肌が立った。
そんなきっかけで、こんなに集客できるんだ!
ハロウィンの認識が変わるきっかけのひとつを作ったのはユニバだと勝手に思ってる。
夢を与えるテーマパークの裏では頭を悩ませている人たちがいるんだなぁと思った。
ユニバができて、近所の遊園地がバッタバッタと潰れていった理由も納得できた。
エンタメにはお金を払わないと、いつかは廃れていく。
子どもの頃は遊園地は安くて誰でも楽しめる娯楽という感覚があったが、この感覚が逆に経営を苦しめていた。
ちゃんと適切な入場料を払っていたら、潰れなかった遊園地もあったかもしれない。
ユニバとディズニーランドが価格を上げていく理由も、エンタメを維持するには仕方ないことが分かる。
安全と安心を維持して、お客さんが楽しめる努力を続ける。
裏側やイベントが開催された経緯など、別に全く知らなくてもユニバは楽しめるが「ちょっと知ってるんだぞ」という謎の優越感を感じることができた。

子どもの頃のユニバの印象は、親に連れて行ってもらった立場で言うのも申し訳ないが、そんなに良くはなかった。
子ども向けのアトラクションがあるわけでもなく、映画も知らないからイマイチ世界観を理解できず、レストランの料理もそんなに美味しくなく、まぁ微妙な評価だった。
唯一初めて連れて行ってもらった季節がクリスマスで、イルミネーションとBGMがとても印象に残っている。
「クリスマスのテーマパークってこんなに幻想的で美しくて楽しいんだ」という記憶は鮮明に残っている。
帰りにお土産で小さなクリスマスツリーを買ってもらった。
その思い出があるからか、二度と行きたくない場所ではなかった。

大人になってユニバに行くようになって一番驚いたことが、レストランがどこも美味しいこと。
テーマパーク価格でどこもお高いが、ほぼ全部美味しい。
子どもの頃に抱いた、あの美味しくないスヌーピーのハンバーガーの記憶が消えた。
それが一番嬉しかった。

もう当分はユニバに行く予定がないが、また機会があったら年パスを買って1年間ユニバを楽しみたい。
季節の移り変わりを感じたい。
エンタメを思いっきり楽しみたい。
やっぱり一番「サンレス」に行きたいな。
最近はSNSでサンレスに行った人の写真を見て楽しんでいる。
やっぱりユニバは夢を与えてくれる世界だよ。

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