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とにかく実務経験を積みたかった、あの頃(エンジニア編)

前回コーダーの仕事をする為に転職活動をした話を書いた。

その後、エンジニアとしてWEBシステムが開発出来る会社を探すために転職活動をした。
当時はとにかく現場に入ってコードを書かねばと思い込んでいた。
会社に入り込めればなんとかなると本気で思っていた。
wordpressを触っていたので、流れでプログラム言語はPHPを勉強した。
今思えば良い流れだったとは思う。
そんな感じで今度は「WEBシステム開発未経験」での転職活動が始まった。

今回は転職活動の様子と実際に未経験で入社したあと、どんな仕事をしたか、どんな勉強をしたのかを書いていこうと思う。


一緒に働きたいと思ってもらえるように、とにかく文章を考える

コーダーとしては実務を経験したが、WEBシステムの開発の経験はなかった。
実務未経験での転職活動がまた始まった。
とにかく早く経験を積みたかった私は、ポートフォリオなしで転職活動を始めた。
会社に入って実務を積ませて貰った方が早いと思ったからだ。
今思えば無謀で、企業的には迷惑な考えだったと思う。
今回も前回と同様に転職活動に困ると思っていたが、意外に応募したら面接に呼んでくれる企業が多かった。
別の記事で転職について書いたが、私は応募書類やWEBの経歴書には力を入れていた。
知識や経験がない分、どうしたら育成したいと思ってもらえるか、一緒に働きたいと思ってもらえるかを考えた。
大きい会社はやっぱり書類で落ちるが、小さい会社は割と面接に呼んでもらえた。
何社か受けて、最終的には内定も貰えた。
未経験枠での応募だったが、半年間のWEB業界での実務経験と新卒でSEをやっていた経験から、適性はある程度あると可能性を見てくれた企業が多かったのだと思う。

なるべく相談できる環境を求めていた

相談しやすい上司や先輩が居る会社を探していた。
IT系の職は自走能力が大切だが、ひとりでどうにかするには限界がある。
前職の制作会社で孤独に仕事をしていたので、今度はそうならないように、面接では育成環境の部分は探りを入れた。
この辺はあまりストレートに聞くと「え?こいつ自走能力ない?」と思われるので、自分で調べることは前提として、煮詰まったときに相談できる環境はあるか?という質問をしていた。

教えるのが好きな先輩との出会い

前職と同じ7人ぐらいの小さなWEB制作会社に出会った。
自社のサービスを展開していて、これからシステム開発に力を入れていく会社だった。
そこの会社には元専門学校の講師で、今は現役のエンジニアさんが、新人の教育に力を入れていると求人に書いていた。
なんとか書類通過した私は面接に呼ばれ、社長とそのエンジニアさんに会うことになった。
面接では会社の事やWEB業界の事について教えてもらった。
WEBの仕事がしたいです!と言っていた割には全く業界の事を知らなかったので、とても有難い時間だった。
私も今までの自分の話や、これからやってみたい仕事などの話をした。

この本をクリアできなければエンジニアは難しい

その中でエンジニアさんが、初心者におすすめの本を教えてくれた

一般的なPHPの入門書を取り組む前に、取り組むべき超入門書。
とりあえず挫折しないようにコードを書いて動くものを作ってみようというコンセプトの本だ。
開発に要求される4つの基本機能である、データの作成(Create)、読み出し(Read)、更新(Update)、削除(Delete)の機能がついたメモアプリを1冊を通して作る経験ができる。
解説が分かりやすく、未経験者が躓かないように考えられて作られた本だった。
この書籍で挫折するなら向いていないとも言われた。
良い情報を教えてもらった私は、面接の帰りに本屋に寄って、早速書籍を購入して勉強を始めた。
後日、面接のお礼のメールに、教えてもらった書籍を買って学習を始めたことを記載した。
アドバイスを貰った事をすぐに実行に移す素直さみたいな所が評価されたらしく、私は内定を貰うことができた。
全部偶然が重なっての結果だったが、ラッキーだったと思う。

面接で会った先輩エンジニアさんは話した感じ、本当に教えるのが好きで、面倒見の良さそうな人だった。
ここなら私もエンジニアになれるのではないかと内定を承諾した。

仕事をしながら勉強の日々

勤務時間中はWEBサイトのコーディングを主に担当していた。
業務後と休日にWEBシステム開発(PHP)の勉強をして、今後の案件の為に技術を身につけなさいという指示だった。
まずは開発をする環境構築から始まったが、私はここで躓いた。
先輩に助けてもらいながら、なんとか環境を構築したのを覚えている。
環境を構築したら、あの紹介された本に書かれていたメモアプリを先輩の解説付きでもう一度作る。
その後は別の入門書を読んで簡単なアプリを作った。
今度は最初に作ったメモアプリをフレームワークのLaravelで作る勉強をした。
PHPベタ書きの場合とフレームワークを使った時の違いを知るための勉強だ。
この学習が2ヶ月ぐらい続いた。
先輩は熱心に私の学習に付き合ってくれて、本当に有難かった。

初めてのWEBシステム開発

ここから受発注システムの開発を担当していく。
SEをやってた時も受発注システムは触っていたから仕組みとしては理解できるが、WEB系になるとまた勝手が違う。
イチからシステムを作るのも初めてだった。
指示が全く分からないという事はなかったが、付いていくのに必死だった。
分からない所について、答えではなく、ヒントを出すのが上手い先輩だった事が唯一の救いだった。
多分この先輩が居なかったら続ける事は難しかったと思う。
とりあえず手を動かしながら、答えを探す日々。
ひとつ課題が解決しても、次から次へと課題は出てくるので、地道な作業が続く。
システム開発とは掘っては埋めるを繰り返す、本当に地味な仕事だと思う。

コードを書く事に必死でお客様のことを考えてなかった

振り返ってみると、当時の自分はコードを書ける環境に身を置いて、コードを書く事に必死だった。
コードを書いた先にいるユーザーやお客様の事を全く考えてなかった。
「作る」ということに拘り過ぎていたので、もう少し周りやお客様を見る必要はあったと今なら思う。
なんのためにシステムが導入されるのか。
それはお客様のお困りごとや日々の業務の改善をするため。
その辺りの考えが抜け落ちたまま仕事をしていたので反省している。
今後は「相手ありきの商売だ」ということは忘れないで仕事をしていきたい。

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