見出し画像

振り返ったときに、良い思い出になるように【坂本真綾さんのエッセイを読んで】

あけましておめでとうございます。
あっという間に1年が過ぎて、年が明けた。
1年前と比べると、状況はあまり変わってないような…。
この1年間色々とあがいて、自分にとって大切なものは少し見えてきたかもしれない。
あとは行動するだけ。
そんな私を今年もよろしくお願いします。

2024年の私の目標は、あまり執着しないこと。
できなければできなくて良いし、手に入らなかったら手に入らないで良い。
とにかく変に執着しない、こだわらない。
あるがままに、60%ぐらいの力で毎日力を入れすぎず、たまに100%を出すぐらいのマインドで生きていく。
なにごとも長く息切れしないように生きる。

2月に声優の坂本真綾さんのエッセイが発売する。
毎日、真綾さんの音楽は聴いているくせに、エッセイは読んだことがない。
真綾さんが書く歌詞はあたたかく、やさしく寄り添ってくれる。
そんな真綾さんがどんな人生を歩んできたのか、少し気になった。
良い機会なので、この年末年始に今まで出版された真綾さんのエッセイを読んでみることにした。

20代で大きな舞台への挑戦のプレッシャー、自分を見つめ直すヨーロッパへの旅、日々の何気ない日常の切り取り、20代からの振り返りや40代の今への期待、どの本も素敵だった。
理想通り生きれなくても、予定外の寄り道しても、それが逆に良かったりするのかな。
真綾さんみたいな結果を出してる人でも焦ったり落ち込んだりすることが、同じ人間なんだと少し安心できた。
悩みや不安の渦から抜けるには自分から動かなければならない。
真綾さんの文章を読んでいると、思っている以上に自分は幸せだということが実感できた。
このタイミングでエッセイを読めて良かった。
真綾さんの20代の漠然とした焦りがとても共感できる。
30代の真綾さんは文章から余裕が感じられる。
それはたくさん悩んで、たくさん迷ったうえで、ひとつひとつの仕事と向き合ってきたからこその余裕だと思う。
私も歳を重ねて、今を思い返したときに「あのときは面白いぐらい悩んでたねぇ」と笑える自分になっていたらいいな。

せっかく読んだので少し本の感想も書いてみる。
特別変わったことが書かれているわけではないが、誰しも同じような悩みをもち、試行錯誤しながら乗り越えていくもんなんだという勇気はもらえる。
声優として歌手として坂本真綾さんが少し気になる人にはおすすめの本だ。


アイディ。

「レ・ミゼラブル」の舞台ときのお話で、真綾さんでもこんなに不安に陥るんだとびっくりした。
それでも7年もひとつの役を続けられたのだから凄い。
「傷つくのがイヤだから逃げようとしているだけだ」という真綾さんの言葉が刺さる。
私も今そんな気持ちで、実際ちょっと逃げてしまったから、余計に言葉が刺さる。
「逃げない」も今年の自分に必要なこと。

from everywhere.

子どもの頃から仕事ばかりしていた真綾さんが約1ヶ月間お休みを取り、ヨーロッパにひとりで旅に出て、自分を見つめ直すエッセイ。
冒頭は不安がいっぱいな文章だが、旅を通して自分の気持ちを確認したり、自信や感覚を取り戻していく。
楽しかったことも嫌だったことも赤裸々に旅の様子が書かれているのが良い。
私自身は言葉が全く通じない場所に飛び込む勇気はないが、ひとり旅がしたくなった。

満腹論

なにげない日常を綴った普通のエッセイ。
特別なことが書かれてる訳ではないけど、真綾さんの文章が日常の小さな出来事の積み重ねが幸せだと教えてくれる。
たまに周りと比べて自分は不幸だと思ってしまうことがあるが、よくよく考えてみると私はとても恵まれてるし、周りに助けてくれる人たちもいる。
何より私は運が良い。
思ったより私は幸せには過ごしている。
難しく考えずに素直に過ごすことが大事だと教えてくれた。

坂本真綾 歌詞集「刺繍」

歌詞集なので買うか迷ったが、書き下ろしのエッセイが気になって買ってしまった。
20代から40代まで年代ごとに歌詞が収録されていて、その頃の気持ちのエッセイが間に挟まれている。
30代のエッセイで「まあ、やるだけのことはやった。そう言える」と最後に宣言しているのがかっこいい。
私も振り返ったときに、後悔がないようにしたい。

この記事が参加している募集

サポートして頂けたら、とても嬉しいです!励みになります!よろしくお願いします!