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なにが「ふつう」なのかは自分で決める【年収90万でハッピーライフ】

タイトルにインパクトあり。
年収90万円、週休5日で生きる。
「面白かったよー!」とおすすめされた「年収90万でハッピーライフ」を私も読んでみた。

読んでみた感想は「理想的な生き方をしているなぁ」という感じ。
もっと貧しく、切り詰めて生きている話かなと思ったら、自分に合った生き方を模索してたどり着いた結果が、年収90万円の生活。
読む前は「え~そんなのできるの??」と思っていたが、生活のノウハウ本というよりは考え方や心の在り方を書いた本だった。
進学と就職、将来の夢、友達の必要性、他人と比べる、個性ってなに?、苦労したほうがエライの?、そのルールって意味あるの?
「これって当たり前じゃないの?」という世間一般の考え方や常識ひとつひとつに「こう考えられない?」と問いかけてくる。
個人的には「苦労したほうがエライって本当か」の話がグサッと刺さった。
自分の経験が無駄だったとは思いたくなくて苦労自慢してない?
ほかの人にも同じ様な苦労を背負わせようとしてない?
あの苦労は無駄骨だと思ってしまった気持ちを人を使って挽回しようとしてない?
その問いに「そうかもしれないなぁ」と頷いてしまう自分がいる。

作者の方は誰よりも自由でのびのびと自分の人生を生きている感じがする。
憧れる生活ではあるが、私はここまで極めた隠居生活はできない。
美味しいものは食べたいし、欲しいものは手に入れたい。
若い頃よりは「欲」はなくなったように思えるが、やっぱり自由にできるお金は欲しい。
仕事もできるならそれなりにやりたい。
それが自分の考え方で今の価値観なんだと思った。

自分の選択した生き方が、正しいとか間違っているとか、なんで人に言ったり、証明したり、認めてもらわなきゃいけないんだろう、と思っています。そういう目的で人と比べたりするのって、あまり興味が持てない。だってどうでもいいし。それを知ってどうするんだろう、とか思っちゃう。

年収90万円でハッピーライフ

この本で一番好きだと思った一文。
自分が幸せだったらそれで良いはずなのに、誰かに自分の生き方を認められたいと思ったり、他の人が気になって、勝手に比べて気持ちが落ち込んでしまう。
世間一般的な幸せルートを辿った方が幸せになる可能性は高いと思うが、外れたとしても、必ずしも不幸になるわけではない。
勝手に「引け目」を感じて、落ち込んでる。
なんて生産性のない無意味なことなんだろう。

「ふつう」って何だろうなぁと思う。
世間体とか常識に囚われすぎても良くない。
何が「ふつう」かは自分で決めていい。
自分がよければ、他人から見られた自分なんてどうでもいいやん!
作者の方のアドバイス通り、ぼーっとする時間を増やそうと思う。
今、心に余裕がない人たち全員に読んで欲しい本だった。

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