あなたは獣神サンダー・ライガーになれるか
今年の1月、プロレス界の生ける伝説
獣神サンダー・ライガー選手が引退しました。
ライガー選手は89年デビューなので僕が
生まれる前からずっと一線級で活躍し、
シューティングスタープレスという
プロレス界では誰しもが知っている技を
開発したりするなど、数々の輝かしい
功績を残しています。
引退後には世界最大のプロレス団体
WWEの殿堂入りを果たしました。
(日本人としては猪木、藤波に次ぐ3人目)
そんな凄いレスラーの引退試合を
僕は今年の1月5日、東京ドームへ
見に行きました。
獣神サンダー・ライガー&佐野直喜
VS
リュウ・リー&高橋ヒロム
というカードでした。
対戦相手の2人は今の新日ジュニアを引っ張っている
脂の乗りまくったバリバリの選手です。
ライガー選手とは親子ほど年齢が離れている
相手との対戦。
結果はライガー組の敗戦でした。
しかし、31年間活躍したレジェンドに
ドームは大きな拍手で包まれました。
そして、その直後、ライガー選手の
引退会見が開かれました。
最初に記者から引退試合を終えての
感想を聞かれたライガー選手は
「やはりチャンピオン、ヒロムの強さです。
何をやっても吸い込まれていく。手応えがない。
2枚も3枚も彼が上手だった。そういうことで、
僕が下した引退という決断は
間違っていなかったと思います。
これからの新日本プロレス、
みんな大変だと思う。本当に怪我をせずに、
益々盛り上げていってもらいたい」
と語りました。
僕はこの言葉にすごく感動しました。
31年間、一線級で活躍してきた選手です。
「リビング・レジェンド」とも呼ばれています。
世界中にファンがいる超一流の選手です。
そんな選手の引退試合を振り返っての
一発目のコメントが
「親子ほど年の離れた後輩を讃える言葉」
だったんです。
普通なら自分の話をしたくなりますし、
自分の功績について話したくなります。
僕だったらちょっとした自慢を
挟みこんでしまうと思います。
というか、仮にライガー選手が
そのような発言をしても誰も文句を
言わなかったと思います。
それぐらいスゴイ人なんです。
世の中には自慢する人や、普通の会話に
しれっと自慢を挟み込む
「ステルス自慢」をしている人が
多いように思います。
もっと言うと自分より下の立場の人間を
立場がしたという理由だけで
貶してばかりで
全く褒めたり認めない人なんかもいます。
みなさんの周りの友達、先輩、上司にも
そう言う人がいるのではないでしょうか?
かくいう僕もたまにやってしまう事が
あります。
しかし、ライガー選手は常に後輩選手の
活躍や成長をしっかり認め、自分より
スゴイと思ったら「俺よりスゴイ」と
しっかり褒めます。
これは簡単そうで
意外とできない事なのではないでしょうか?
ましてや立場が上になればなるほど
難しいと思います。
僕もライガー選手のような
人間になりたいものです。
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