牡牛座　23度（22.00～22.99）

牡牛座　23度のサビアンシンボル
「宝石店」
A jewelry shop.

22度で困難を乗り越えた牡牛座は、23度になるとその結果が手堅い評価となります。サビアンに限らず１，２，３の意味には1で始まり、2で対立、３で調整の意味がある通り、この23度は21度から培った伝統の資質を精神の深部に設置した事により、恩恵を受けたのです。

この状況を松村潔はシンボルの「宝石」の意味も含めて「『宝石』は土の圧力の中で凝縮されてできた物で、長い時間をかけた集中と熱意によって手に入れたステイタスなどを意味する」と書いているのですが、
私としては、このシンボルをもう少し発展的にとらえています。

それは22度で訪れる困難はリアルタイムの経験で無くとも、過去の苦い経験などに対しても有効だからです。

22度で訪れる困難を過去の経験（それはつまり”その当時に培っていた思考や技術、信念では圧力に耐えられず潰された”経験）を掘り起こし、今の自分で静かに見つめた時、その経験が宝石になる事は多々あります。

それは何かしらのトラウマであっても、当時を振り返った時に現在の自分にとっての意味を物語のように理解できると、今まで意味を見出せなかったものに実は大きな価値と恩恵があったことに気が付くのです。それに気が付いた時、人は「苦い経験」に感謝さえしたくなります。それがここで言う宝石でもあるからです。確かにこれは生粋の牡牛座23度らしくは無いのですが、そんな使い方もあると思います。

サビアンの度数の意味としては、努力して技術を上げるには適したタイミングです。そして生まれながらこの度数を持っている人は、生まれ持った資質の外にある伝統に惹かれ、ひたすらそれを高める事で評価される人も少なくないでしょう。

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