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私のいろんな考察

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私の考察をまとめた作品集です
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#メモ

ブッダの示そうとしたもの

ブッダの示そうとしたもの

「縁起論的思考」(中沢新一著「レンマ学」より抜粋)

ゴータマ・ブッダの活動をこれほど明瞭に示している一文を私はしらない。

「人類の思想史において、心に内蔵されている非因果律的なレンマ的知性の存在と働きを明瞭に認識したのは、ゴータマ・ブッダが最初である。その知性はあらゆる生命体の出現を可能にしたものだが、各生命体に特有な生存条件のために、奥に隠されてしまっている。人類の場合には、心の働きの表面を

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「多様体な世界を多様体なまま捕え、リラックスするための解体」その2
中沢新一が言うには、吉本隆明はそれを実現していたらしい。それは何かしらの信仰心(例えば科学やカントなど特定の哲学、占星術なども含めて)を全て内部から解体し、自由になりつつ世界で生きるものらしい。とても気になる。

「多様体な世界を多様体として捕え、リラックスするための解体」
人は何かしらの思想を平面的なプレパラートのようにして世界を切断し、その占断面を通して世界を見ている。では、本来多様体な世界を、そのまま捕えリラックスすることは出来ないのかというと、そんなことはないらしい。その2へ

「宿神は言う」

人の心は絶えず思い乱れ
一日のうちに心に浮かぶ思いのほとんどが
罪の種子となる

しかし嬉々と没頭できるものがある人は
没頭している間 余計な事をおもわなくなる

そうすれば心の罪は自然とかるくなっていく

執着はカオスの裏返し
カオスは手つかずならば自然なのだ
自然の何かに人が執着したとき
人の世界にカオスが舞い降りる

わけが分からないもの
その核に執着がある
核を探し当てることが
カオスを自然に戻すことなのか