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ブッダの示そうとしたもの
「縁起論的思考」(中沢新一著「レンマ学」より抜粋)
ゴータマ・ブッダの活動をこれほど明瞭に示している一文を私はしらない。
「人類の思想史において、心に内蔵されている非因果律的なレンマ的知性の存在と働きを明瞭に認識したのは、ゴータマ・ブッダが最初である。その知性はあらゆる生命体の出現を可能にしたものだが、各生命体に特有な生存条件のために、奥に隠されてしまっている。人類の場合には、心の働きの表面を覆っている「煩悩」によって、奥にやられてしまっている非因果的知性が、前面に出て働くことができなくなっている。その知性の働きを前面に出して活動させることができる。ブッダは宗教者として、それを可能にするための実践的な方法を示そうとした。」
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