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当たり前なことを、当たり前にするということ

以前、私の恩師から仕事をする上でのアドバイスをいただきました。

恩師の方は、20代後半からレストランの管理者をされており、相当頭がキレる人です。

どうやったら恩師のようになれるのか、と思い仕事をする上でのアドバイスを求めると、次のような返答が返ってきました。

「当たり前なことを、当たり前にする。それだけ。」

具体的に言うと、掃除を丁寧にする、お客さんに挨拶をする、笑顔を大切にする、等々…

本当に当たり前なことです。ですが、恩師が言うには、その当たり前を繰り返すことでお客様からの評判がよくなり、営業成績が伸びたことで従業員の賞与も増えたそう。ちゃんと結果が表れるそうです。

この言葉を聞いた直後は「そんな簡単なこと??」と思いました。

当たり前を続けると、怠ると

その日のうちに僕は自分だけの「当たり前ノート」を作成して行動しました。確かに、実践し始めてから職場での周囲からのウケが良くなり、色々な仕事を任せてもらえる機会が増えました。

しかし約半年が経過し、当たり前なことが一部疎かになっています。

その内容というのは

  • 仕事ではこまめに報告、連絡、相談をする

  • 人の話を最後まで聞く

  • 人の話は目を見て聞く

  • 話をする時は笑顔を絶やさない

  • 愚痴や不満を他人に漏らさない 等々…

これらが疎かになっている現在、いつも通りの業務をしていても上司から注意を受けたり、他の職員との会話がギクシャクしたりと明らかに悪い
変化が身の回りに表れています。

当たり前なことを「続けること」もまた「当たり前」なのでしょうが、それがなんと難しいのでしょう。

この記事を書きながら改めて実感しております。

なぜ当たり前なことを続ける必要があるか

先述の経験を通して、気づいたことがあります。
なぜ当たり前なことを続ける必要があるのか。

私の答えとしては
「社会の中で信頼を得るため」
「自分が生きやすくなるため」

だと思います。

私は幼少期から落ち着きがなく、小学校では先生からよく叱られていました。また、かなり天邪鬼な気質で、他人と違うことを誇りに思っていました。

他人と違う視点で物事を見れるという利点がある一方で、他者に息を合わせることが難しいという欠点がありました。

この欠点を補うために、人の表情や行動パターンを人一倍に観察、記憶するようになり、空気を読む能力を伸ばしました。

いわゆる「気が利く人」になり、仕事上での評価もある程度は良くなりましたが、皆から好かれる、憧れられる、リーダーシップを求められるようなことはほとんどありませんでした。

それもそのはず、僕がどれだけ空気を読んで先読みで行動しても、「他者と息を合わせる」という当たり前なことができていないのです。

自営業ならさておき、会社員である以上職場の中ではチームワークが求められます。もっといえばチームワークで利益を上げることが「当たり前に」求められます。

これらの当たり前を差し置いて、自分の都合やしたいことを優先しては信頼されるハズがありません。

信頼が得られない→組織の中でやりたいことができない→一人で勝手な行動をする→信頼が得られない

という悪循環に陥ってしまいます。

今日からできること

心境やライフステージの変化によって意識が乏しくなってしまうため、定期的にリスト(当たり前ノート)を見返してみようと思います。
最低でも週に1回は見返したい。

また、何のために当たり前なことをするのか、という目的に立ち返る習慣をつけたいと思います。

30歳目前にして初歩的な振り返りで恥ずかしいですが、今一度「集団に合わせること」に挑戦してみようと思います。


おわり

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