多少高くても質が良いものを選びたい+Candy Stripper大好き芸人
高いにはそれなりの理由がある
と気づいたのはついこの1年のこと。
▼Candy Stripper大好き芸人
大学時代、散財していた私は、
よくCandy Stripperというブランドでたくさんお洋服を買っていた。
Candy Stripperは芸能人やアーティストにもファンが多い、青文字系の神様みたいなブランドで、原宿に本店がある。
全国には8店舗しかなく、そのうち4店舗は東京だと言うのに、
おそらく青文字系が好きな人で買ったことない人はいないんじゃないかというくらい象徴的なお店だ。
店舗が少ないため生産量が少ないからなのか、1着の値段が高い。
ワンピース1着2.5万円くらいする。
基本的に店舗の少ない青文字系・原宿系のブランドではそのくらいの価格帯が普通だったりするが、
普通に考えて安くはない。
(ワンピース1着が地方の家賃1ヶ月分だと考えるとやっぱりお高い)
*
当時は、お洋服の質とか何も考えないで、
ただ「Candy Stripperだから」というだけで買っていた。
しかしある時、「よく考えたら、似たようなデザインでもっと安いお店はたくさんあるな」と思い始めて、
あまり買わなくなった。
そして社会人になり、自由に私服を着れる機会ば減ったことにより、より安くてオーソドックスなものを選ぶようになった。
WEGO、GU、ありがとう…!と思っていた。
…が、最近気づいた。
安いものには安いだけの理由がある。
街中でたまに服が被ることもあったし、
しまむらで買った靴下が3回履いただけで破れた時は驚愕した。
*
少し話は変わり、
私が小中学生の頃、安くてダサいと倦厭されていたユニクロやしまむらだったが、
いつしか、それなりの値段でそれなりにオシャレという風潮に変わり、
今では「むしろオシャレ」みたいな感じで、かなり人気を巻き返したと思う。
実際、私も愛用している。
*
話を戻そう。
ユニクロもしまむらもWEGOもGUも、それなりの値段でそれなりにオシャレなのだが、
あくまで「それなり」なんだと気づいた。
やはりどこかチープさを感じる。
それは、昔から何度も着ているCandy Stripperをたまに着るたびに思う。
他人の服装を見て、あの人安っぽいなあと思ってるわけではない。
ただ、鏡で自分を見た時に、なんか安っぽいなあ…とどうしても感じ取れてしまうのだ。
3万円で買ったCandy Stripperのコート、
冬になるともう何年も毎日着てるのに、
一向に生地が弱らないのだ。
糸がほつれることもないし、バッグの紐が当たる部分がケバくなることもないし、ポケットの生地だって破れない。
さらに圧倒的に暖かく、
そして何より、オシャレなのだ。
何がオシャレかは個人の好みによるが、
好みを度外視にしてもやっぱり「オシャレ」はある。
例えば、私はGUCCIとかPRADAを使わないし買えないし好みとは違うが、
洗練されたそのデザインに「オシャレ」を感じる。
Candy Stripperも私にとってはそうで、
似たようなデザインはあっても、
代替が効くデザインは見たことがない。
生地とかシルエットとかボタンとか、そういう一つ一つ小さな違いが、
他には代えられない魅力を作っているんだと強く感じる。
「それくらい違ってもさほど変わりはない」と思っていた時期もあったが、
“それくらい”が結局お洋服の印象を大きく変える。
高い服を着てる人が偉いわけではないし、
高い服を着てたら全員オシャレなのかと言うとそうでもないし、
素がいい人は安いものを着たってオシャレというのは実際あると思う。
だけど、私みたいな素がよくない人を少しだけオシャレにしてくれるのが、高いお洋服の魅力だと思う。
▼多少高くても質が良いものを選びたい
そしてこの話に繋がる。
高いものには高いだけの理由があり、安いものには安いだけの理由がある。
良い悪いではない、だけど違いは明確にあるのだ。
◼️無印良品
無印良品なんかはこの典型だと思う。
「あんなアクリルケースどこにでもあるのになんであんな高いんだ、買う人の気がしれない」と思っていたが、
改めて探してみると、全然ない。
大体のブランドはシルエットに余計な曲線があったり謎の装飾があって安っぽく見えたりするが、
無印良品ほど徹底して直線!垂直!無駄ナシ!にこだわったブランドはないんじゃないかと思う。
あの値段はネームバリューだけではない。
徹底したデザインと素材選びと使いやすさの表れだと思う。
◼️お弁当箱
ここ最近お弁当を作り始めたのだが、実は何回かお弁当箱を買い直した。
というのも、最初は100均のを買った。
が、電子レンジ不可だった。
そして、100均で電子レンジ可のものを買い直した。
が、蓋が金具でカチッと止めるものではなくパカっとはめるだけのタイプだったので、めちゃくちゃ液漏れするのだ。
そして保温性がない。
なので、少しだけ奮発して、好きなブランドのお弁当箱を買った。
ファッションブランドが作ったってだけで高いんでしょ…?と思っていたが、
電子レンジ可で蓋は金具で止められて保温性もあって落としても日々一つ入らない丈夫さ、そして可愛い。
うおおおお!高いには高いだけの理由がある!
とまた思った。
◼️お掃除道具
ここ1年でお掃除に目覚めた私はドライシートにお世話になっている。
たかが数百円のことだが、されど数百円。
私は質より安さを求めていろんなものを試した。
ドンキやドラッグストアのプライベートブランド商品はなかなか優秀で、本家より安く本家より大容量で買えることに感動していた。
しかも、「ドライシートごときに質の違いなんてないでしょ」とまで思っていた。
ある時、母が本家(?)クイックルワイパーのドライシートを送ってくれたので使ってみた。
そして私は感動した。
これが…本家…!全っ然違う!
ドライシートにも質の違いはありました。
さすが本家、花王の本気を感じた。
使用感、ゴミの取れ具合が全く違った。
以来、私は安さを捨ててクイックルワイパーを買うようになった。
▼まとめ
あれこれ書いたが、結局のところ、
こだわりがない人にとってはどうでもいい話なのだと思う。
お洋服のボタンが違おうが、
アクリルケースのデザインが洗練されていようが、
お弁当が電子レンジ不可だろうが、
ドライシートが薄手だろうが、
使えることに変わりはない。
そんなこと気にしない人からしたら特に問題がない些細な違いなのだ。
でも、その些細な違いが一つ一つ積み重なれば、大きな違いになる。
安いドライシートで取り損ねたちょっとしたほこりも、それが毎度毎度続けば、大きな汚れになる。
暮らしの豊かさって、些細な違いの積み重ねだと思う。
※個人的に差がわかりやすいもの
・スーツ
営業マンなら「この人なんとなく仕事できなさそうだな=稼いでなさそうだな=スーツが安物だな」って感覚がわかると思う!
数千円の差なら全然わからないけど、スーツ屋さんで買った万のスーツとユニクロで買った千円スーツは全然違う。
・革製品
合皮は雨や汚れの取り返しがつかない。
本革はちゃんとお手入れしてればよっぽど雑な使い方をしなければ素材が死ぬことがない
・乾電池
突然庶民的なレベルの話になったけど、安い乾電池はすぐ切れる
だからやっぱり思う、
高いものには高いだけの理由があり、
安いものには安いだけの理由がある。
こだわりがある人なら、その違いにお金は惜しまない方が良いと本気で思う。
でもそれは、私が社会人になってある程度お金の余裕ができたからかもしれない。
貧乏時代だったら、それこそほんとに「使えれば何でもいいだろ!」って思ってただろうし、思ってた。
けどそうじゃないなら、
その些細な違いにはこだわった方がいいと思う。
だから私は、多少高くても質が良いものを買いたい。
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