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故人の遺志

正直、オヤジが死んでから続くバタバタであまり気が休まらない。

大概が急ぎの判断を求められるし、それなりの金額のやり取りもあるし、そのお金の算段にもひと苦労。

オヤジは、自分の死後に対する本人の備えはほぼ皆無でした。

そのくせに先祖の墓を頼むとか言ってたんですよね。

それって、自分もそこに埋めてもらうこと前提で言ってたんだよね? オレはそう受け取っているよ。

資産を持たない市民が亡くなると、比較的安く火葬までやっていただける公的な補助制度があります。

しかし、そのシステムを利用すると納骨する場所は選べないのよね。おそらく公営の共同墓地以外には入れないみたい。

自分では何の準備もしてないくせに、先祖からの墓所に自分の女と一緒に入りたい。

そんなオヤジの最後のワガママを叶えるために無信心な罰当たり者のオレはかき集めましたよ。

ホント、年金生活してる無職の障害者に、こんなギリギリのやり繰りさせるんじゃないわよ! と、困った時だけのオネエ口調で愚痴を言いそう。

次は、オヤジの借家の後始末でまたお金がかかるのよね。

その時間的な余裕に関しては葬祭関係とは違って大家さんがいい人ですげえ助かっているけど、予算的には家財処分業者の方もお仕事ですから、一方的に忖度ディスカウントをお願いするわけにもいかないですもの。

それにしても、マジで勝手に死なれるとすげえ困るんですけど…。

以前にも書いていたように、オレは再就労したら、いの一番にオヤジが亡くなった際の保険に入るつもりだったんだよね。

どうして、それまで待てないかなあ…。

昔、オレが貸した金を返せとは言わないから、あんまり負担をかけてほしくなかったなあ。

今回の件でさらに学びました。

オレは自分が死んでも残った親族に、せめて金の負担はかからないようにしよう。よしんば一時的な立替は生じても最終的な持ち出しを発生させないよう、事前にいろいろ考えておこう。

ホント、人間誰しも身綺麗に死ぬのはいたって難しいものですね…。

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