見出し画像

やめたいと思っているのに

二度と開けたくないと思っているその箱を
捨てられないでいる
今までがたくさん詰まっていて
どうしても心が残ってしまう

こんなに苦しむなら
封印して奥底にしまい込んで
目につかないところに置いておいて
捨てたつもりで生きていく

捨てられない自分にはこれしかできないなんて
弱過ぎる
こんなに苦しくてそんなに嫌ならば
さっさと捨ててしまえばいい
割り切ればいい
さよならと伝えるだけで済むはずだ

できない自分が嫌になる
気持ちのコントロール
頭では分かるのに
心が動けない
イライラする

思い通りになんてなるわけがない
分かりきったことなのに
全てを消す勇気もなければ
切り捨てる勇気もない

早く心が離れてくれたらいいのに
いつかそんな日が来るといいのに
もういっそ
お前なんかに興味が無いんだ
お前なんかどうでもいいんだと
言ってくれたら

もう苦しいのは嫌なんだ
いつかに縋っていつまでも惨めなのは
悲しいだけなんだ

もう忘れたい
最初から無かったことにしたい

その輪を
一人ぐるぐると回る

この記事が参加している募集

眠れない夜に

ほろ酔い文学

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?