設計するだけが建築家ではない
建築家、あるいは店舗内装などの設計者の現実的な職能や仕事の仕方を説明する本はこれまであまりありませんでしたが、なん冊かは出ていました。その中のある本に、「これからは建築家も物件を貸したり、何かを経営したり、定収入を保持していきながら設計のしごとをしていくのが良いだろう」というような意味のことが一行だけ書かれていました。その本が書かれた1990年代のはじめごろまで、建築家は別の仕事で何かを経営しながら本業の設計を続けるという生き方には反発を感じたでしょう。もちろん、今でもそう感