CM動画をつくること・出演すること

日本商環境デザイン協会の「シンポジウム クラマタを語る 04」(5月21日オンライン開催)で新興プラスチックスさんのCM動画が流されました。当日は放送事故で動画の音声ではなく、会場の音声に切り替わっていました。(会場におられた関係者にはハプニングに気づかれなかったと思いますが)。今回YouTubeにアップされたシンポジウムに入っているものはオリジナルの音声にちゃんと復元修正されています。以下のリンクで1時間02分26秒からスタートします。約5分間あります。よろしければ、まずご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=0igYxWAI-EE

私は学生時代に映画研究会で、8ミリの劇映画を一本監督したことがあり、今でも映画ファン、というか映画マニアを自認するほどの映画好きなのですが、今回のはこの動画で自作自演することになり、とても勉強になりました。もちろん、私一人の力ではできませんので、新興さんからのヘルプ(松田さん、天本さんのご協力に感謝!)をいただき、数十年ぶりに「絵コンテ」を描き、コンセプトをまとめて、ロケもしました。

幸運なことに今回のCM動画制作のチームは3人の息がピッタリで、各自の提案やアドリブもすべてプラスに働いて、良いものができました。(もちろん、反省するとこもあることは認識しています)。もちろん、ゲストとして登場してくださった俵藤ひでとさんのスマートぶりも(ぶっつけ本番でもほとんど淀みのない立居振る舞いが素敵です)。

この経験を通して、動画映像、ムービーはやはりネット時代のメディア展開では欠かせないものではないかと思いました。ムービーでは静止画像(写真)では伝えられないことも瞬時に高度の演出で表現できます。詳しく書くと長くなるので、簡単に言えば、奥行きや視点を操作できるということです。写真は写される空間(大きく言えば、世界)そのものが内在的に固定され、限定されてしまいます。対象に迫るには、また、対象から見る側に強く訴求するには、やはり動画です。

つくり手、設計者、デザイナー、建築家、アーティスト、あるいは企業が自分たちのサイトで動画を効果的に使ってプレゼンテーションを行うことはまだメジャーになっていないと思いますが、どんどん導入するべきではないでしょうか。漫然と画像だけ出していてはもったいない。いまだIT先進国とは言えない日本、もっとデジタルを生かしたいものです。ネットやデジタルへの予算をポケットマネー的に考える個人や組織がまだまだ多いのは残念なことです。企業の皆さん、ネット対策を片手間のことと考える状況から脱してみてはいかがでしょうか。


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