いまさらだけど、「建築知識」の表紙はすごい!

いつのころからか覚えていないが、2012年くらいからか、建築雑誌の老舗の一つである、「建築知識」の表紙のデザインが激変した。マンガやキャラっぽいイラストになってネットでも話題になったし、知っている人はとっくに知っていることだが、あらためて思うにすごいことだ。革命的だった。最初の頃は違和感も多少あったが、そのうちなじんだ。どういう経緯で変わったのか知りたい。建築雑誌、建築関係の書籍は大概地味めで保守的な傾向が強い。でも、実は、根っこのところで、それとは逆のベクトルで、というと格好がつけた言い回しになるが、要は、まじめで地味なものとは真逆な世界、オタクっぽい世界や派手で賑やかな艶っぽい世界への憧れが、建築関係者の心のどこかにあって、その導火線に火をつけたのに違いない。

建築家のイベントや集会に行くと会場は真っ黒、もしくはモノトーンのカラースキームになっていることが多い。この傾向、段々と変わっていくだろうか。クライン&ダイサムや迫慶一郎のような建築家は、カラフルな作品もお手の物で、それがセールスポイントになっている部分もある。カラフルな建築もいいではないか。色を使うのは注意が必要だが、壁画ひとつ、ペイント一つで空間はずいぶんと変わって見える。いつまでも、モノクロ、ミニマルでは心も寂しい。「差し色」だけでも気分は変わる。建築、インテリアの世界にもっと色を!

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