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幸せになれる、お酒はね。|#いい時間とお酒

お酒は日本人の心と文化に深く結びついています。


神様との橋渡しになったり(お神酒、三々九度など)、花見酒、月見酒のように四季折々の景色を愛でるお供としたり、日本独特の雅な付き合い方があります。


また、飲むときの心得として、「飲酒の十徳」ということが言われてきたようです。

✢飲酒の十徳

「百家説林」より

一、礼を正し

二、労をいとい

三、憂を忘れ

四、鬱をひらき

五、気をめぐらし

六、病を避け

七、毒を消し

八、人と親しみ

九、縁を結び

十、人寿を延ぶ

「労をいとい」は、疲労回復の効。「鬱をひらき」は、精神安定、ストレス解消の効。

小泉武夫「酒の功罪」、(社)アルコール健康
医学協会「お酒と健康 Vol.15」より

「酒は百薬の長」とも結びつく心得です。


✢基本は生真面目です


では、自分とお酒を省みたときはどうでしょうか。


ふだんの自分は、相手(ママ友含む)が年上/年下に関わらず、初対面からずっと敬語を使い続けるほどガードの固い人間。相手からも一線を引かれることが多いです。


おそらくそれは、一緒にお酒を飲んでいないからなのです。


酔うと多幸感に満ちあふれ、一緒に飲んでいる人全員を好きになってしまいます。



そして永遠に同席していたいと強く願うあまり、フレンドリーさが全開になってきます。




20代の頃はいちばんお酒と縁がありました。前職のアパレル業界は全体的に社員の年齢が若く、仲の良い先輩・同期・後輩たちと、仕事帰りによく飲みに繰り出しました。週末ツアーみたいな感じ。


神戸の三宮、元町、東門街、北野。
淀屋橋に会社が移ってからは、大阪の梅田周辺。
展示会があるときは、東京の大手町あたり。


一次会は気楽で美味しい店で、生ビールの中ジョッキやグラスを空け、二次会はカラオケに。(近頃の二次会はどこへ行くのでしょうか)
興が乗ればその後カウンターバーへ、という流れでした。
店から店へ移るとき、ちょっと上気しているせいか、夜風が心地良かったのを覚えています。


✢苦笑まじりの後日談


「〇〇はさあ、飲むとどうしようもないからなあ…」

週明け、いつも通り仕事モードで出勤するのですが、先輩たちから飲み会の後日談を聞いては、赤面しました(社内で聞くと余計恥ずかしい)

「何かじっと見てくるし、グラスを倒しだすし」

(これは身に覚えがあります。距離感がつかみにくくなったせいです)

「突然『このメンバーで良かった!』って宣言するし」

(多幸感が発動したみたいですね…)



「カラオケで上着は隠されるし」

(!?)

「ネクタイとお前の手首を結びつけようとするしさ…」

(…………)



もちろんいちどに全部聞いた訳ではないですが、途中からは蛮行です。
若気の至りでは済まされません。


恥ずかしいついでにカミングアウトすると、こんなことも聞かされました。


「✕✕がカラオケで東京の歌歌ってただろ?

お前を家までタクシーで送ったとき、運転手に行き先聞かれたら『東京!』って言うから、座席に押し込めたよ…」


(飲んでいた三宮から自宅まで、ワンメーターほどです)



酔っていて視界が曖昧な思い出なのです。あの頃は本当に皆若くて(既婚者もいましたが)、無茶していました。


未だに謎なのが、カウンターバーのボトルの棚に、ショップのようなお洒落な感じで、いつの間にか私のバッグがディスプレイされていたこと。


皆と歓談しながら飲んでいると、ふと違和感を感じたのです。誰がいつ、そうしたのか、記憶にありません。(お店の人は黙認していたのでしょうか)


✢✢✢


夫にはそんな所業を見せていないつもりですが、家で好きなワインを飲んでいるときなど。
楽しくなってきた絶妙なタイミングで

「はい、もう終わり」

とボトルごと引き上げられてしまいます。


目つきが変わったのでしょうか。
理由は教えてくれません。


そう言えば結婚したての頃、夫の会社のバーベキューパーティーに参加したときも、なるべく皆に溶け込むように心配りしていたのですが、途中から

「ちょっと散歩しておいで」


楽園追放されたのでした。
そんな酔ってなかったはずなのに。


✢✢✢


今では飲み会は縁遠くなりましたが、今月はXmas。そして年が明けて、Happy New Yearのイベントがあります。


娘も帰省するので、就職が決まったお祝いを兼ねて、皆でお酒を頂く計画を立ててみました。


✢新年のDrink Menu

①シャンパン


②カシスリキュール


③スタウトビール


④オレンジジュース


✢Drink Menuで楽しめるもの

A.シャンパン(単品)

まずシャンパンで乾杯!


B.キール・ロワイヤル

グラスの繊細な泡から、
「王家風(=ロワイヤル)のキール」
と名付けられた。


①シャンパン                     100ml
②カシスリキュール           20ml


…あらかじめ、グラスと材料はよく冷やしておく。冷やしたグラスにカシスリキュールとシャンパンを注ぎ、軽くかき混ぜる。

キールに使われるワインをシャンパンに変えたもの。
カシスの優しい果実味が、女性的なニュアンスを添えます。

C.スタウトビール(単品)

黒ビールはコクがあって嬉しい!


D.ブラック・ベルベット

ビールが天鵞絨《びろうど》の
舌触りに。


①シャンパン                 120ml
③スタウトビール      120ml

…すべてよく冷やしておき、グラスにそっと同量を注ぎ入れる。

ヨーロッパでは19世紀末から広く飲まれていたと言われる伝統的なビアカクテル。
カクテル言葉は、「忘れないで」。

E.カシスオレンジ

飲みやすいコクと爽やかさ。


②カシスリキュール                    30ml
④オレンジジュース                    90ml

…タンブラーにそれぞれ注ぎ入れる。

カシスの豊かな香りとオレンジ果汁のフルーティな味わいが絶妙。

F.オレンジジュース(単品)

言わずもがなの美味しさ。


✢✢✢


お酒とのおつき合いは、なるべくスマートに行きたいものです。そう、もう良い大人なのですから。


飲酒の十徳」のとおり、礼を正してスマートに飲んで、心を軽くし、安息に休む。これを目指します。


どこかから、「お前が言うな!」というお声が聞こえて来そうですが…



幸せになれる、お酒はね。


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