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What Is This Thing Called Love?|山根あきら様




今朝、夢現ゆめうつつで。

「理想の男性」の質問に答えていて、あと少しで仕上がりの下書きがどこかにあったような気がしたのに、いくら探しても見付からなかったのです。


とてもリアルに答えていたし、
不思議で仕方が無いけれど…
質問として出しそうなのは山根あきら様なので、こちらの問いかけにいったん答えてみようと思います。



ジャズで有名な曲「恋って何でしょう?」も、
「好き」を考えるのに役立ちそうな気がします。
何せ“スタンダードナンバー”なのですから。


最近自分の短篇小説に取り上げて、
完全に沼落ちした小林 桂のvocalをBGMにして、寝惚け眼で取り組んでみます。

✢小林桂/What Is This Thing Called Love? ※19才です😳


Allez !
(いってみましょう)




「好き」は「視覚に訴える」。



かならずしも肯定とは言えない。
小説の登場人物に恋することもあるし、最近はオワコンだが、文通とか、文字だけでも「好き」に繋がることはあると思う。


「好き」は「味覚に訴える」。



味覚?sensualな話でしょうか?
…違うとして、
その人が過去に食べてきた食事より、
自分の作った料理に満足して
さらに体調も整ったりしたら、
「好き」になってくれたのかなと思う。
外食が極端に減るとか。


好き」は「モノではなく、コトに対しても持つ感覚である」。


「英語が好き」

「嫌いだけど好き」

「noteを書くのが好き」

「あの人の文章が好き」

「美術館を出た後の気持ちが好き」

山根あきら様note本文


このあたりでしょうか。

個人的には英語は音の響きも好きだけど、
辞書や再勉強が必要なので、するっと理解出来る国語が良いです。


嫌いだけど好き、は無いかな…
単純な人間なので、ほとんどアンビバレントな感覚を持ち合わせていない。
好きは好き、苦手は苦手。


あとはだいたい右に同じだけれど、
美術館以外でも、「館」が付くものは
ほぼ幸せな気分になる。図書館とか、博物館。
または「堂」。

経堂(キョウドウ)・講堂(コウドウ)・金堂(コンドウ)・正堂(セイドウ)・禅堂(ゼンドウ)・草堂(ソウドウ)・殿堂(デンドウ)・廟堂(ビョウドウ)・仏堂(ブツドウ)・母堂(ボドウ) 

漢字ペディア



「好き」は「嫌いとも共存することがある」。



基本的には、先ほど答えたように複雑な感情を持たない人間ではあります。
ストレスになるので。

でも、もしそんな気分になるとしたら、やはり恋愛でしょうね。

片想いだったりして、好きで、好きで、好きでしょうがない。
でも全然振り向いてくれないのは、これは嫌だろうな…と。

鈍感!!とか、つれない!!とか、
胃がきりきりしそうです。


「好き」は「そのもの全部ではなく、部分的に好きだ、もあり得る」。



「嫌い」という言葉は、あまり使いたくないのです。


いわゆる価値観の相異で、おつきあいしたてのころはよく有りそう。


他の人なら苦手で、避けたい性質があったとしても、なるべく等身大の姿をまるっと愛したい。
そんなふうに思えたら、苦手だけど好きになれますよね。


✢山崎まさよし/セロリ

(サビに男性の夢が体現されています)



「好き」は「他のところには目をつむることもある」。



限度ものですね。

「他のところ」=短所だとして、極私的には、その短所が一生続いたとして受容出来るなら大丈夫だろうし、
無理なら目をつむりたくてもつむらず、お別れしたほうが良いかと思います。

具体的に言うなら、借金癖/浮気癖/DV、のたぐいの事柄です。

「結婚したら治るはず」「子供が出来たら…」と祈っても、治らないでしょう。
ひとの「根本」は植物と同じで変わらないものと見做みなしています。





「好き」は「そのものがなくなっても、余韻として残ることがある」。

「好き」は「嗅覚にもあり得る」。



この手の質問には、涙なくして答えられなくなるのでちょっと困ります。


「好き」で失ったのは、父をはじめとする祖父・伯父たちですから。

「好き」は物のなかに宿ります。

実家の食器棚には、
祖父が使っていたグレイに白い文字が入った湯呑み、 

父が使っていたマグカップ、


祖父が使っていた煙草盆、
父が使っていたクリスタルの灰皿、


「男子専科」(dansen)という雑誌のバックナンバー、莫大なミュージックテープ、
五つ玉の立派な算盤、

全部ぜんぶにその人と自分との記憶が焼きついています。
まるで、洗っても取れない懐かしい匂いの香水のように、余韻として残ります。


嗅覚で言うなら、私の記憶の男性の香りは、全部煙草絡みです。

祖父は、たしかエコーの煙草。
父は、セブンスター。
伯父は、キャメルの煙草。

それぞれ匂いが違って、吸わなくても
身体に染み込んでいました。

………。(懐かし過ぎて言葉が出ない)


✢香水/瑛人


ーーー


ちなみに、香水と言えば、どちらかと言うとメンズフレグランスが好きです。

GIEFFEFFEジェフェフェ
ロードゥイッセイの男性用など。


最近はEAU ARPEGEオーアルページュのような甘めの香りも好むようになりました。昔の香水が好きなので、取り寄せています。



「好き」は「完璧さを失ったものにも注ぎ得る」。



いや、完璧なひとなんて世界中何処にもいないでしょう。

神様や、女神様ではないのですから。


相手に対して尊敬が無いとバランスが崩れて家庭内でもぎくしゃくしそうですが、過度の偶像崇拝は歪んでいて危険です。完璧じゃないほうが良いと思います。


偶像崇拝といえば……


極私的に、「こんな男性の奥さんだったら最高に栄誉で幸せかもしれないな、と思った山中伸弥教授。


弱点を惜しみなく見せて下さるので、人間的でさらにファンになりました。


山中伸弥教授が、世耕弘成氏と同級生のため、近畿大学の卒業式でスピーチをなされたYouTubeをご紹介いたします。(亡父に激似です)


ことば一つとして、難しいことは仰っていません。一生覚えておきたい、生徒を見送るときにぴったりな、心のこもったスピーチと言えるでしょう。



✢人間万事塞翁が馬/山中伸弥教授




「好き」は「普段意識していない時間があっても、時折、顔を出すことがある」。



それは有りますよね。

とくに、自分が気分が良いとき。 
良いものを、観たり食べたり聴いたりしたとき。
 

ここに一緒にいて、その幸せな瞬間を、ともに分かち合いたいな…ということは充分あります。


過去の自分のnoteにも、そういう瞬間は何度も触れていると思います。

“坂道を上がって、
振り返って見たとき、
夕闇と街の灯りと
頬を撫でる風がさやけくて、
ふと 君のことを
思い出した…”


みたいなフレーズは書いたかな、と思います。



「好き」は「変化するモノ・コトにも感じ得る」。



「アロマキャンドルが好き」

「辞書がボロボロになるのが好き」

「ポインセチアの赤が好き」

「車を運転して風景が変わるのが好き」

山根あきら様note本文


このあたりのことでしょうか。

日本人は、それこそ根本に
「無常観」が一本筋を通してあるのだと思います。四季が存在するだけに。


桜をはじめとする花々が咲き乱れても、四季という時の移り変わりがあることで永遠には続かず、いつしか(地域によりますが)真白な雪に大地が覆われて仕舞います。


だけどそのぶん、冬にどんな働きを為すかによって、次の輝かしい春の迎え方が異なってくるのです。

葉を落とし、枝や幹を縮こまらせて、本当に必要な養分や慈雨だけで芽をつくっていく。もちろん主体となる幹と根は最も大切なので、ここはアウトソーシングではないですけれど、幹に藁?を巻いたりしますよね。


まあ脱線していますが、やはりそのようにうつりかわりを是として、また
まっさらに新生するのを愛でるのが、やはりこの国ならではの「好き」のあり方なのでしょう。


谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」に繋がりそうですね。
(…最近読んでないので、内容は不明瞭ですが、似ているのか?
似てないかな、隠翳だから)


→まったく別件ですが、日本人の美のとらえ方として九鬼周造『「いき」の構造』は面白いです!!
わかりやすくて、思わず膝を打つ内容。名著。





はい、だいぶ色々逸れたような気がいたしますが、これがFirst Take(ぶっつけ本番)の最近のBRILLIANTスタイルです。お目汚し失礼いたしました🙇





山根あきら様のnoteの締めくくりの引用です。


①「好き」は常に「時間」と共にある。また、「好き」な時間が過ぎても、余韻を残す。

②「好き」には、五感で感じるものと、精神で感じ取るものがある。

③1つの対象物を分割して、その一部分を「好き」になることがある。

④「好き」は忘れた頃に思い出す感覚でもある。

⑤「好き」は必ずしも完璧さを求めない。

⑥「好き」は嫌いを覆い隠すこともあれば、「嫌い」と共存することもあり得る。


 (さらに引用)

 とりあえず、今日分かったことはここまでです。あとは、この記事を読んだ方が、それぞれ「好き」を「究明」してみてください。必ずなにかしら、今までに言語化できていなかった、あなたの「好き」の意味が見えてくることでしょう。


はい、同意です。
「好き」、疲れたけど楽しかったです。
「好き」意味はそれぞれ違いそうですね。山根様の仰るように、「好き」の違いが見てみたいです😊


✢✢✢


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