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スマブラステージ【AD.2003.カーフェリー】

 カーフェリーのスマブラステージです。スイッチを叩くと、ランプウェイ(連絡通路)が開いてスロープが伸びるギミックを搭載しています。

スイッチを叩くと…
ランプウェイが開く
港に設置すると…
格納されていたスロープが伸びます。
ランプウェイが閉じると…
スロープも収納されます。

・フェリーについて

 フェリー(連絡船)は、人や貨物を運ぶために、定期的に運行される船舶です。

 古代、中世の世界は、架橋技術が未発達なこともあり、渡し船による輸送が盛んに行われていて、やがて船が大型化するとともに、輸送量は増大していきました。

 鋼鉄製の蒸気船が実用化した後の1830年ごろに、渡し船の内部にレールを敷いて、機関車を運搬できるトレインフェリー(鉄道連絡船)が開発され、1910年代以降に自動車が普及し始めると、乗客と自動車を同時に運搬できるカーフェリーが生み出されました。

 カーフェリーは、港にランプウェイ(連絡通路)を掛けて車を出し入れします。

 カーフェリーとして使われる船は、ランプウェイを安定して港に置くために、可動式のスクリューによる旋回性能の強化、船にサイドスラスター(横向きについたスクリュー)を取り付けて横方向に動けるようにする、船の前後両面に推進装置を取り付け、船を反転させずに往来できるようにするなど、接岸をスムーズにする様々な機構が備えられています。

 フェリーは旅客船としての性格が強いものですが、大型トラックを多数搭載可能で、貨物船として運用される船はRORO船(roll-on/roll-off ship)と呼ばれます。

 日本では、1960年代後半から自動車が普及し始め、それと並行してカーフェリーも数を増やし、離島の多い日本の交通を支えましたが、オイルショックを皮切りとした原油高の高騰や、新幹線の延長、四国と本州を結ぶ連絡橋の完成などの陸路の発展により、フェリーは減少を余儀なくされました。

(日本で使われたフェリーは、中古船としてフィリピンなどの東南アジアで運用されました)


 しかし、輸送手段が自動車に偏ったことで、ドライバーの過労が問題視されている今、カーフェリーやRORO船は、乗船している間にドライバーが休める輸送手段として、再び注目を集めています。




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