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セルフバチェロレッテのすゝめ

セルフバチェロレッテとは

ー2022年秋。

わたしはハイスペック男性が集うマッチングアプリの虜になっていた。

「わたしに興味を持ってくれるハイスペ男ってこんなにいるんだ!」

さらに、昔からの知り合いに声をかけられることもあり、男の持ち札は両手で数え切れないくらいの飽和状態にあった。

「わたしってもしかして…引く手数多?!」

そう、わたしの恋愛マインドは完全に「選ばれる側」から「選ぶ側」になっていった。

世はマッチングアプリ全盛。

コロナ禍に貯められたエネルギーが発散されようとしている時。

“男の持ち札を多数抱えながら運命のお相手を見つける旅”のことを、わたしは“セルフバチェロレッテ”と名付けたのである。

セルフバチェロレッテのメリット

今回は「セルフバチェロレッテのすゝめ」と題して、自らモテている状況を作り出し、その中から付き合うべき男を見極めることのメリットについて語っていきたい。

①比較検討しやすい

例えば、10人のスタートメンバーを抱えているとしよう。

それぞれの男と1〜2回のデートを重ねる中では、同じようなシチュエーションに遭遇することも多いだろう。

「エスコート力」「提案力」「話題のチョイス」
「笑いのツボ」「お会計」「アフターフォロー」

それぞれの男が、見極めるべきポイントにおいてどのような反応を見せるのかを覚えておく。

・あの人は高級なイタリアンを奢ってくれた。
・この人は大衆居酒屋で割り勘だった。
・あの人はわたしの失敗談で爆笑していた。
・この人はわたしの失敗談で悲しい顔をしていた。

このようにして、比較検討しながら自分の好みに刺さる人を嗅ぎ分けるのだ。

大本命がいたとしても、常に他の男と比べることは悪いことではないと思う。

「いろいろ見たけどやっぱりあなたが一番」

そう思えることは、大本命の男との関係においてもメリットのあることなのではないだろうか。

※賛否覚悟。

②リスクを分散できる

恋は盲目とはよく言ったものだ。

「ちょっと変なところあるけどわたしにはこの人しかいないもん…」
そういう気持ちになったことがある人は多いのではないだろうか。

その1人にドタキャンされたり、振られたりすると一気にダメージは大きくなり、しばらくは空虚な時間を過ごすことになってしまう。

そのリスクを分散するためにも、セルフバチェロレッテは有効だと思う。

好きな男がどうしようもないクズだったとしても、急に連絡が取れなくなったとしても、あなたを求めている持ち札が途切れることはない。

何重にも保険をかけることで気持ちに余裕が生まれるし、そういう女こそ、男が追いかけたくなる存在なのではないだろうか。

ちなみにわたしは「余裕感」だけは醸し出すようにしていて、「他の男の存在」を匂わせることは自分の流儀に反するのでしていない。

③自分自身の成長になる

恋愛は試行錯誤によって厚みを増すものだと思う。

・こういうタイプの人にはこういうアピールの仕方を。
・こういうことを言う人にはこういう冗談で切り返す。

以前の記憶を参照しながら、自分という「より魅力的な女」を作り上げる学習ゲームのようだ。

このゲームをプレイする中では、どうしようもなく心が折れてしまうことももちろんあるだろう。

わたしはどんな時でも誇りを持ちながら成長するために、持ち札を絶やさないようにしている。

自分というヒロインが成長するための応援団として、男を利用するのである。

留意点

前提として、バチェロレッテはメンバー全員から恋の矢印を向けられている必要がある。

惚れてもらうためには全力でその男の理想像を演じなければいけないのだ。

話はそれからである。

わたしはカメレオン女優なので、それぞれの男性に気に入られやすいキャラで臨むという最大限の努力をしているつもりだ。

もちろんうまくいかないこともあるけど、大丈夫。

常に男は星の数ほど待っていることを、わたしは知っている。

P.S. わたしのセルフバチェロレッテはシーズン3に突入しました。ファイナルローズを渡し、スタジオでのアフタートーク回を収録しているところですwww

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