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一瞬で美女になれる魔法

女なら誰でも、自分のことを美女と思いたいという願望があるのではないだろうか。

鏡に映る自分が絶対的な美女ではないとしても、美女になることは可能だ。

隣に野獣を連れたらいいのだ。

過去の恋愛シリーズを読んでくれた人から、
「出てくる男みんなイケメンなんだろうね〜」
と言われたことがあり、わたしは目を丸くした。

全くイケメン揃いではないからだ。

過去の男たちのほとんどは見た目で勝負するタイプではなく、どちらかと言うと冴えない風貌をしていた。

わたしは、わたしを“美女”として崇めるしかない野獣のような男が好きだ。

野獣の隣で優しく微笑む自分に酔うところまで含めて、恋愛だと思っているのかもしれない。

わたしは今日も“相対的に美女”でいたい。

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